アトレティック・クルブMFミケル・ハウレギサール(21)は、たとえバルセロナからオファーが届いても移籍することはないようだ。
アトレティックの下部組織出身で、昨季トップチームに定着したハウレギサールは、将来を嘱望される大型新人だ。ピッチ中央を主戦場とする同選手は、ボール奪取能力に長けているだけでなく、長短のパスでチームを動かし、ボールを持ち運ぶこともできる。この1シーズンで市場価値は300万ユーロから3000万ユーロと10倍にまで跳ね上がり、アトレティックはこの絶対に逃してはならない逸材と5月に2031年までとなる新契約を結んだ。
そんなハウレギサールは今季から、昨季限りで引退したオスカル・デ・マルコス氏の18番をつけてプレーしている。21日に会見に出席した同選手は、伝説的選手から18番を受け継いだ経緯を明かしている。
「デ・マルコスは僕の模範だったけど、ロッカールームを共有した後には、もっとそういう存在となった。僕たちは本当に特別な関係を築いたんだ」
「昨季、引退を考えたデ・マルコスは、僕が18番をつける姿を思い浮かべたそうだ。でも僕は彼に言ったんだよ。その番号は自分には重過ぎるって。だけど、彼は僕がつけるべきだと言い、実際にその番号でプレーすることになった」
アトレティックは今夏、FWニコ・ウィリアムズにバルセロナ移籍の可能性があったが、最終的にクラブと契約を延長した。アトレティック選手の特別な帰属意識が表れたエピソードだったが、もしバルセロナからオファーが届いたらどうするかと問われたハウレギサールは、次のように返答している。
「アトレティックでプレーすることは、バスクの子どもたち全員の夢だ。僕は夢を叶えたんだよ。もしバルサがやって来たってノーと言うね。僕は残るよ」
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