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ジェシー・“バム”・ロドリゲス vs プメレレ・カフ勝利の鍵を徹底解剖 | ボクシング

DAZN

Mark Lelinwalla

19, Jul

ボクシング界での最もスリリングなパウンド・フォー・パウンドスターの一人、ジェシー“バム”ロドリゲスは、年末までにスーパーフライ級のアンディスピューテッド王者となるために必要な4つのタイトルのうち3つを獲得する可能性がある。

WBCスーパーフライ級世界王者のロドリゲスは日本時間7月20日、南アフリカ出身のWBO王者プメレレ・カフと、米国・テキサス州フリスコのフォードセンター・アット・ザ・スターで対戦する。この試合はDAZNにて生中継される。

25歳のロドリゲスは、11月22日(現地時刻)に開催されるイベント『リングIV』でWBAスーパーフライ級王者のフェルナンド・ダニエル・マルティネスとの対戦も予定されている。

“バム”は、2024年11月にペドロ・ゲバラを3ラウンドTKOに仕留め、昨年を良い形で終えた。これにより、WBCとザ・リングのスーパーフライ級タイトルの初防衛に成功し、戦績を21勝0敗（14KO）とした。

一方、カフは2024年10月に田中恒成にスプリットデシジョンで勝利し、WBO王座を獲得した。この週末、カフ（11勝0敗3引き分け、8KO）は初めて米国での試合に臨む。

この注目の対戦を前に、両者の統一戦に向けた勝利の鍵を分析した。

25歳のジェシー“バム”ロドリゲスは、プレッシャーをかけリングを制圧する技術に優れている。

対戦相手を追い詰め、動きを制限することで、ロドリゲスは相手を攻略するための研ぎ澄まされた武器を使う機会を得ることができる。プメレレ・カフとの対戦でも、この戦術を駆使するだろう。

サウスポー対サウスポーの対決となるこの試合で、ロドリゲスがカフのガードを打ち破る能力は極めて重要だ。

特に左右のストレートでそのガードを突破することを目指すべきである。ゲバラ戦では、第3ラウンドで左ストレートが相手をダウンさせ、さらに有利な展開を作り出した。

同様に、カフのガードをストレートで繰り返し攻めることで、より大きなダメージを与える機会を狙うことができるだろう。

“バム”のアッパーカットは、左右どちらの手でも強力に放てる点で破壊的だ。

ゲバラを倒した際の左アッパーカットは、第3ラウンド中盤に距離を測りつつ右を使い、ゲバラのあごにクリーンヒットさせたものだ。ラウンド終了のベルが鳴る前に、右アッパーカットを炸裂させてTKOを成立させた。

もし“バム”がアッパーカットを先手で決めれば、カフは厳しい状況に追い込まれるはずだ。

昨秋にゲバラを破ったロドリゲスの試合から、カフはWBCスーパーフライ級王者のボディに連続してパンチを繰り出せるという手がかりを得ることができる。

早い段階でロドリゲスのボディを攻撃し、そのパンチ力を削ぎ、さらにリングでの動きを制限するよう試みるべきだ。

10月の田中戦を見ると、カフは左フックで瞬時に対戦相手を苦しめるサウスポーであることが分かる。

この武器をロドリゲスに対しても使用し、前に出るスタイルを牽制することが求められるだろう。

ロドリゲスの攻撃を利用し、カウンターで前進を思いとどまらせることが、近距離での展開を進める上で重要となるだろう。

カフには左フックのカウンターを打つことが推奨されるが、それを精度高く実行しなければならない。

田中戦で何度も空振りしたように、カウンターで失敗することは“バム”のような爆発的なパンチャーとの対戦では致命的になる可能性がある。

カフはカウンターをコンパクトに保つことが重要で、ロドリゲスのようなパウンド・フォー・パウンドのタレントに対して無謀な大振りでミスをすることは許されない。その失敗は結果として跳ね返り、WBOタイトルを失う危険性を高めるだろう。