1955年に創設された年の瀬のダート統一王者決定戦。大井の右回り2000メートル戦で、地方と中央の強力な中距離馬が相まみえる。2011年から地方競馬では初となる国際GIに格上げ。過去の優勝馬にはゴールドアリュール、ヴァーミリアン、カネヒキリ、スマートファルコン、ホッコータルマエなど名馬が揃う。昨年はミルコ・デムーロ騎手が騎乗したオメガパフューム(栗東・安田翔伍)が史上初となる3連覇の偉業を達成した。

昨秋に日本テレビ盃を制したロードブレスは大井初参戦となる。春から名古屋大賞典、アンタレスS、平安S、エルムS、みやこSとGIIIで5戦し、4戦で3着以上と堅実さが持ち味だ。直近のみやこSでは上がり最速の脚を使っており、チャンピオンズカップ7着のメイショウハリオとタイム差なしの2着。ここでも通用する下地はありそうだ。

タービランスはまさに衰え知らず。8歳となった今年も川崎、船橋、大井、浦和を転戦しつつ、重賞を6戦して1着2回、2着2回、3着1回で、1月の川崎記念でも4着と好走。埼玉新聞栄冠賞で2着ハイランドピークに3馬身差をつけて勝利した後に臨んだ前走の浦和記念でも、上がり最速の脚でメイショウカズサの2着と地力を示した。屈指の安定感を武器に中央馬相手のここも楽しみな一頭に。

チャンピオンズCで波乱を呼んだアナザートゥルースが暮れの大一番に参戦。11月のみやこSで10番人気3着と好走したが、チャンピオンズCでは14番人気の低評価に。それでも、外から3番手の絶好ポジションを取ると、直線でもしっかりと伸びて3着を確保した。地方でも重賞を7戦して【1.1.3.2】と実績があり、深いダートも問題なし。寒い時期に良績を残すタイプで、ここでも一発の可能性を秘めている。

今年のジャパンダートダービー馬であるキャッスルトップは展開のカギを握る一頭になる。5月に船橋で勝ち上がると、3連勝でジャパンダートダービーに挑戦。12番人気の低評価だったが逃げの手を打つと、ゴッドセレクションやウェルドーンといった中央勢を退けて戴冠を果たした。その後は戸塚記念6着、ダービーグランプリ5着と敗れているが、ジャパンダートダービーと同舞台のここで再び番狂わせを狙う。

9歳馬ウェスタールンドもまだまだ一線級だ。昨年から重賞で9戦して、着外(6着以下)に敗れたのはわずか1度のみ。実に7戦で上がり最速の脚を繰り出している。後方から直線に賭ける脚質だけに、どうしても展開の助けは必要になるタイプだが、うまくさばくことができればペース次第で鬼脚炸裂も。
岩手競馬から参戦するシゲノブ。今年4月に水沢の特別戦で勝利して以降は11連敗。今秋はマイルチャンピオンシップ南部杯、JBCクラシックへと果敢に挑戦したが、いずれも離された11着、9着に。ここでも苦戦必至だ。

キャリア通算51戦のディープインパクト産駒であるエイシンスレイマンは、昨年末から大井で走った20戦中18戦で二桁着順。昨年の東京大賞典でも1着馬から5.2秒差の最下位に敗れており、極めて厳しい戦いが予想される。

大井2000メートルはノンコノユメにとって最適の条件だ。2月の金盃7着で衰えが指摘されたが、立て直した帝王賞では本来の末脚を発揮し、単勝万馬券の10番人気で2着。大波乱を演じて見せた。日本テレビ盃では5着に敗れたものの、GI実績はこのメンバーでも上位だけに侮れない。

昨年に東京大賞典3連覇を果たしたオメガパフュームが、同一GIの4連勝という未知の領域に挑戦する。一昨年の東京大賞典からGIで5連続連対のまま臨んだ6月の帝王賞ではハイペースにのまれる形で5着に。それでも、今秋の初戦となったJBCクラシックでは2着と地力を示した。大井の2000メートルは8戦して【4.3.0.1】と最も得意としている舞台。中央の秋競馬で好調だったM・デムーロを鞍上に快挙達成を見据える。

春のクラウンCで重賞初制覇、大井の東京ダービーでも4着と健闘したジョエル。8月に黒潮盃を制して以降も戸塚記念3着、ダービーグランプリ2着と、南関東の重賞で善戦を続けてきた。前走の三里塚賞では3着と勝ちきれなかったが、乗り慣れた張田昂騎手を背に一発を狙う。

地方馬として初のJBCクラシック制覇を成し遂げたミューチャリー。白山大賞典2着から臨んだ前走のJBCクラシックは好位から流れに乗ると、4角先頭から見事な押し切り勝ち。金沢の馬場を知り尽くす吉原寛人騎手の好騎乗もあったが、オメガパフュームとチュウワウィザード、テーオーケインズという実績馬を退けて快挙を達成した。大井2000メートルでは重賞で6戦して掲示板をはずしたことがないように適性舞台。無論、中心視される一頭になるだろう。

クリンチャーは悲願のGI制覇を狙う。今年の上半期は佐賀記念、名古屋大賞典を制してから帝王賞でも3着に。しかし、秋緒戦のみやこSで6着に敗れると、チャンピオンズCでも14着と崩れた。引き続き川田騎手を鞍上に、帝王賞で適性を示した大井コースでの巻き返しに期待がかかる。

2歳時の兵庫ジュニアグランプリ、3歳時の名古屋グランプリと2度の重賞勝ちがあるデルマルーヴルだが、今年は5戦してすべて勝ち馬から1秒差以上の敗戦。ジャパンダートダービーで2着、昨年の東京大賞典でオメガパフュームから0.4秒差の8着と舞台は合いそうだけに、休養を挟んでの復調が期待される。

中央デビューから昨年末に南関東入りしたノーブルサターン。今春には名古屋で梅見月杯1着、大井でブリリアントカップ2着と健闘したが、ここ4走はすべて1着馬に1秒以上離されて掲示板外に。さらに相手関係が厳しくなるここでどこまでやれるか。

7歳馬サンライズノヴァはJBCスプリント2着から2ハロン延長で臨んだ前走のチャンピオンズCで13番人気5着と善戦。今回はジャパンダートダービー6着以来の2000メートル戦になる。チャンピオンズCからさらに1ハロン延長、右回りに変わる点がどうかも、デキの良さに加えて展開が向けば侮れない存在に。
1-1 ロードブレス 57 (牡5、坂井瑠星、栗東・奥村豊)
2-2 タービランス 57 (牡8、笹川翼、浦和・水野貴史)
2-3 アナザートゥルース 57 (セ7、松山弘平、美浦・高木登)
3-4 キャッスルトップ 55 (牡3、仲野光馬、船橋・渋谷信博)
3-5 ウェスタールンド 57 (セ9、藤岡佑介、栗東・佐々木晶三)
4-6 シゲノブ 57 (牡6、小林凌、岩手・飯田弘道)
4-7 エイシンスレイマン 57 (牡7、藤田凌、大井・辻野豊)
5-8 ノンコノユメ 57 (セ9、真島大輔、大井・荒山勝徳)
5-9 オメガパフューム 57 (牡6、M・デムーロ、栗東・安田翔伍)
6-10 ジョエル 55 (牡3、張田昂、船橋・張田京)
6-11 ミューチャリー 57 (牡5、御神本訓史、船橋・矢野義幸)
7-12 クリンチャー 57 (牡7、川田将雅、栗東・宮本博)
7-13 デルマルーヴル 57 (牡5、菅原明良、美浦・戸田博文)
8-14 ノーブルサターン 57 (牡7、矢野貴之、大井・佐野謙二)
8-15 サンライズノヴァ 57 (牡7、松若風馬、栗東・音無秀孝)
※発走時刻、出走馬、重量、騎手、枠順、成績など当ページ情報は、主催者発表のものと照合してください。
| 配信日 | レース |
|---|---|
| 2021年12月29日(水) |
1-4レース |
| 2021年12月29日(水) | 5-8レース |
| 2021年12月29日(水) | 9-12レース |
| 配信日 | レース |
|---|---|
| 2021年12月30日(木) |
1-4レース |
| 2021年12月30日(木) | 5-8レース |
| 2021年12月30日(木) | 9-12レース |
| 配信日 | レース |
|---|---|
| 2021年12月31日(金) |
1-4レース |
| 2021年12月31日(金) | 5-8レース |
| 2021年12月31日(金) | 9-12レース |
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