欧州サッカーファンにとっては退屈なオフシーズンとなる夏。しかし今年は違う。世界の強豪32クラブがFIFAクラブワールドカップ2025に参戦、そしてその全試合がDAZNで無料ライブ配信される。
メジャーな国際大会と同様の構成となる新フォーマットのもと、32クラブが4クラブずつ計8グループに分かれて、グループリーグを戦う。
この記事ではグループHに属する出場クラブを紹介し、どのクラブが決勝トーナメント進出するかを予測する。
<グループH 試合日程>
6月19日(木) 4:00 第1節 レアル・マドリード vs アル・ヒラル ハードロック・スタジアム
6月19日(木) 7:00 第1節 パチューカ vs ザルツブルク TQLスタジアム
6月23日(月) 4:00 第2節 レアル・マドリード vs パチューカ バンク・オブ・アメリカ・スタジアム
6月23日(月) 7:00 第2節 ザルツブルク vs アル・ヒラル アウディ・フィールド
6月27日(金) 10:00 第3節 ザルツブルク vs レアル・マドリード GEODISパーク
6月27日(金) 10:00 第3節 アル・ヒラル vs パチューカ リンカーン・ファイナンシャル・フィールド
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今大会最大の見どころは、ヨーロッパで最も成功しているといわれるクラブがこの大会のためにアメリカへ向かう姿だろう。
チャンピオンズリーグ優勝15回、リーガ・エスパニョーラ優勝36回という大記録を持つスペインの強豪であるだけでなく、レアルはクラブワールドカップで他のどのチームよりも優勝回数が多いクラブでもある。
2022年、フェデリコ・バルベルデとヴィニシウスの活躍によってアル・ヒラルを破って頂点に立ったレアルは、5回FIFAクラブワールドカップの栄冠に輝いている。
この2人のスーパースターは、ジュード・ベリンガムや新加入のトレント・アレクサンダー=アーノルドらとともにクラブに残っている。
<キープレイヤー>
キリアン・エンバペ
レアル・マドリードに移籍した最初のシーズンで43ゴールを挙げ、ラ・リーガ得点王に輝いたエンバペ。フランスの大スターがベストパフォーマンスを発揮できた場合、地球上で最高の選手の一人として輝くことは間違いないだろう。
<監督>
シャビ・アロンソ
元レアル・マドリードMFとして活躍したアロンソはそのキャリアを終え、カルロ・アンチェロッティの退任後に監督としてクラブに復帰。今大会の指揮を執ることになった。アロンソは、2024年にレヴァークーゼンを歴史的な2冠に導いた経歴を誇る。
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サウジアラビア屈指の名門クラブ、アル・ヒラルにとっては4度目のFIFAクラブワールドカップ出場となる。2022年大会決勝で悔しい敗戦を喫したレアル・マドリードと同じグループHに入っていることも、注目のポイントだろう。
アル・ヒラルは2021年のAFCチャンピオンズリーグで優勝、今大会への出場資格を得た。ルベン・ネヴェス、セルゲイ・ミリンコヴィッチ=サヴィッチ、カリドゥ・クリバリのプレーに期待したい。
<キープレイヤー>
アレクサンダル・ミトロヴィッチ
プレミアリーグのファンであれば彼の持つ才能をよく理解しているだろう。体格に恵まれたパワフルなセルビア代表FWは移籍初年度に40ゴールを挙げ、相手DFにとって脅威となっている。
<監督>
モハメド・アルシャルフーブ
今年5月、経験豊富なポルトガル人監督ジョルジェ・ジェズスの後任として就任。アルシャルフーブ監督は21年間の選手生活をアル・ヒラル一筋で過ごし、サウジアラビア代表としても100キャップを超えている。現在44歳、ジェズス前監督が率いていた時代はアシスタント・マネージャーを務めていた。
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メキシコのパチューカにとっては2017年以来のFIFAクラブワールドカップ。通算5度目の出場となる。過去に二度、3位入賞を果たしており、今大会もダークホース的存在として注目されている。
2024年のCONCACAFチャンピオンズカップで優勝したことで出場権を獲得し、今大会に出場しているCONCACAFの5チームのうちの一つとなった。
国内では7度の優勝を誇り、グループHでも躍進が期待されている。
<キーマン>
サロモン・ロンドン
筋金入りのプレミアリーグファンにはたまらない名前だろう。2010年代にWBA、ニューカッスル、エヴァートンでプレーしたベネズエラ代表FWロンドンは、現在メキシコ代表の攻撃陣をけん引する活躍を見せている。2023年にパチューカに加入、昨年6月のCONCACAFチャンピオンズカップでは2度ネットを揺らし、3-0での優勝に大きく貢献。一躍クラブのヒーローとなった。
<監督>
ハイメ・ロサノ
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オーストリアのチームが初めてFIFAクラブワールドカップに出場する。オーストリア・ブンデスリーガで17回の優勝を誇る名門ザルツブルクは、4年間のクラブランキングで9位となり、ヨーロッパから出場する12チームの一つとなった。
ザルツブルクはアンダードッグとして大会に臨むことになるかもしれないが、レアル・マドリードという強豪を相手にしても、グループリーグでインパクトを残すチャンスは十分にあるだろう。
レアル・マドリード、アトレティコ・マドリード、そしてレヴァークーゼンに大敗したチャンピオンズリーグでの悔しさを晴らすための絶好のチャンスを狙っている。
<キーマン>
ボビー・クラーク
昨夏リヴァプールでの活躍をきっかけに、オーストリアへの期限付き移籍に踏み切った若きイングランド代表MF。加入以降、ザルツブルクのレギュラーに定着しており、国際舞台で再びその実力を見せつけてくれるに違いない。
<監督>
トーマス・レッチュ
ドイツ人のレッチュ監督は、元リヴァプールのナンバー2であったペピン・リンダースの解任に伴い、12月に新監督に就任した。フィテッセとボーフムを率いた経歴を持ち、ヨーロッパでの経験も豊富で、ザルツブルクでも順調なスタートを切っている。
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