2025年6月15日〜7月14日(日本時間)に開催されるFIFAクラブワールドカップ2025は、これまでとは異なる新たな制度を導入して開催される。そのひとつが「追加移籍枠」制度である。本記事では、追加選手登録(エクストラ・トランスファー・ウィンドウ)の概要と、その背景にある大会形式の変化、そしてこの制度がもたらす意義について解説する。
FIFAクラブワールドカップは、各大陸の王者およびクラブランキング上位クラブが集い、世界一のクラブチームを決定する大会だ。2025年大会は大規模なフォーマット変更が行われ、これまでの7クラブ制から32クラブ制に拡大される。開催地はアメリカ。期間は2025年6月15日〜7月14日(日本時間)にわたる。
大会はグループステージ(8組×4チーム)と決勝トーナメントで構成され、総試合数は63に及ぶ。欧州クラブをはじめ国内リーグ終了後のタイミングとなるチームも多い長期間のトーナメントとなる。そのため、選手登録ルールの見直しは避けられないテーマであった。
FIFAは2025年大会において、特例的に「追加登録期間(extra transfer window)」の導入を発表した。これは、クラブが大会開始前に追加登録を可能とする制度である。
この決定の背景には、クラブW杯の長期開催化と、各国リーグ終了後に発生しうる戦力流出リスクへの備えがある。特に欧州を中心としたクラブでは、シーズン終了とともに契約満了・移籍・退団が相次ぐことから、6月中旬以降の大会では選手層の維持が困難となる場合がある。これに対処する形で、追加移籍枠が認められることとなった。
FIFAが定めたルールによれば、追加登録に関する主な条件は以下だ。
追加登録された選手も、大会期間中は通常のスカッドと同様に扱われ、試合への出場が可能となる。すでに登録済の選手リストに加えて、新たな補強を加えることができる点が特徴である。
FIFAが追加登録制度を導入した背景には、クラブ側・選手側の双方に配慮した合理的な理由が存在する。特に注目すべきポイントは以下の通りである:
FIFAとしても、クラブがベストな状態で大会を戦えるよう環境を整備することは、興行価値・競技価値の両面から重要であるとの判断に至ったと見られる。
FIFAクラブワールドカップ2025は、初の32クラブ制で行われる大規模トーナメントであり、出場クラブ・大会主催者ともに過去にない準備が求められる。その中で導入された「追加移籍枠」は、各国クラブの選手事情に柔軟に対応し、公平かつ魅力的な大会運営を実現するための合理的な制度である。
登録リストや移籍市場の動向が大会直前まで注目される今大会。各クラブがこの制度をどう活用するのか、戦力強化・選手起用の動きにも要注目だ。
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