エラーコード %{errorCode}

若きチェルシーは“実力テスト”を通過し、自信を手にできるか|FIFAクラブワールドカップ 開幕コラム

DAZN
チェルシーの試合を無料視聴する

日本時間6月15日、アル・アハリ vs インテル・マイアミの一戦によって、FIFAクラブワールドカップ2025の幕が開く。

フォーマットが一新され、「世界各地の32クラブが出場」「開催期間は約1カ月」と過去最大規模で行われるこの大会は、DAZNによって全試合が無料ライブ配信される。日本のサッカーファンにとっても、「開催地アメリカとの時差」さえ除けば観戦へのハードルは低い。

そんな今大会に、欧州の強豪クラブたちはどんな思いをもって臨むのか。各クラブに精通するライター陣が綴る。

文=山中 忍
 

▶  FIFAクラブワールドカップ2025の無料観戦はこちら
 


若返りの過程で苦しみを味わうも、チームは上昇傾向

chelsea Marescaマレスカ監督のもとで着実にチームは成長中 (C)Getty Images

チェルシーにとっては、通算3度目のFIFAクラブワールドカップ参戦となる。そして今大会、過去最大の試練にして、最高の機会だと言える。

「勝ちに行く」と語るエンツォ・マレスカ監督以下、優勝を期して開催国アメリカに乗り込むチェルシーは、旧フォーマット時代の同大会王者にもなった4年前までのチェルシーとは違う。当時のチームは、欧州からの大会出場条件だったUEFAチャンピオンズリーグ優勝のほか、プレミアリーグをはじめとする国内でも優勝争いの常連だった。FIFA主催大会でのタイトル獲得は、数ある優勝歴の一つに過ぎなかった。

しかし、2022年のオーナー交代に伴い、大々的に戦力が入れ替えられた現在のチームは、ほとんど優勝の味を知らない。2021年大会からの生き残りは、生え抜きキャプテンのリース・ジェームズのみ。急激な若返りが敢行されたチームは、2022-23シーズンのプレミアリーグを12位で終え、続く昨季も6位が精一杯だった。

その“ヤング・ブルーズ”が、今季はトップ4に復帰した。リーグ最年少のチームでありながら、終盤戦ではしぶとく勝ち点をもぎ取り最終節で4位につけたのだ。その3日後には、クラブの資金力差から断トツの優勝候補だったとはいえ、UEFAカンファレンスリーグで順当に戴冠。就任1年目の指揮官からして、チェルシーで初めての主要タイトル獲得が実現された。

チームとして機能し始めた若き集団は、今大会も平均年齢22.7歳のスカッドで開幕を迎える。決勝を含む全7試合を勝ち進むことができれば、32チーム制での初代王者という、大会史に残る肩書き以上のインパクトが期待できる。優勝チームとしてユニフォームにつける金色のエンブレムも、「ワールド・チャンピオン」の証であるとともに、自信の源となるに違いない。

新戦力FWデラップにかけられる期待

chelsea delap新加入のデラップは前線に変化をもたらせるか (C)Getty Images

もちろん、9700万ポンド(約189億円)の優勝賞金も大きなプラスだ。昨年10月に4回戦で敗退した国内リーグカップの優勝賞金を引き合いに出せば、その970倍もの金額を受け取るのだから。プレミアリーグでも随一の移籍金支出が続くクラブは、今大会開幕前の移籍市場でも、平均年齢20.3歳の3選手を合わせて推定約6000万ポンド(約117億円)で手に入れたばかりでもある。

国内メディアでは、獲得時の移籍金合計額が1億5000万ポンド(約292億円)に上るラヒーム・スターリングや、ジョアン・フェリックスらの選外が騒がれもした。だがこれも、FIFAクラブワールドカップに対する本気度の低さなどではなく、チーム作りを推進しながら今大会を戦い抜く、強い意志の表れだと解釈できる。選外組と同様、今季をレンタル先で過ごしていながらの選出が「特別扱い」と報じられたアンドレイ・サントスにしても、チームの中盤中央に貴重な得点力をもたらし得る、21歳のブラジル代表に他ならない。

ただし、最も注目される新戦力は、国産FWのリアム・デラップだろう。イプスウィッチから引き抜かれた22歳は、プレミア昇格1年目だった今季を、即降格で終えたリーグ19位の最前線でもリーグ戦12得点。かつて、ストーク時代にロングスローで知られた父親ローリーからフィジカルを譲り受けた息子は、ターゲットマンをこなす一方で、自らドリブルで仕掛けるスピードも持つ。オフ・ザ・ボールでは、センターフォワードとしての頭脳的な動きで、相手守備陣に判断を強いながらスペースを生み出す。

今季のチェルシーは、唯一の9番タイプとも言えたニコラス・ジャクソンを欠くと、対戦相手にすれば守りやすいチームと化して苦戦した。トップ下のコール・パーマーも例外ではなく、敵の複数名による注視を受けて、影響力が弱まる試合が増えた。それでも合計15ゴール12アシストという記録は、類い稀な才能のなせる業だろうが、敵の最終ラインを乱す術に長けた新FW加入には、チーム最大のタレントが持つ威力を増幅させる効果が期待できる。 

チェルシーにとっての今大会の位置づけは?

chelsea palmerパーマーは今大会から新背番号「10」を着用する (C)Getty Images

奇しくも、元自軍FWのオリヴィエ・ジルー率いるロサンゼルスFCと初戦で当たるが、第1の関門は元サイドバックのフィリペ・ルイスが監督を務めるフラメンゴとのグループD第2節だ。トップ2争いの行方を示唆するはずの対決は、4-2-3-1システムを基本にボール支配で主導権を握らんとする、攻撃的なチーム同士の顔合わせでもある。

下馬評では、チェルシーに1位通過が見込まれている。だが、油断は禁物。ブラジル勢との対戦では、初出場を果たした2012年の決勝でコリンチャンスに敗れた。今大会では、無事に決勝トーナメント進出となっても、同じく南米はアルゼンチンのボカ・ジュニアーズに16強対決で敗れると予想する向きもある。

8強入りを果たせば、パリ・サンジェルマンとぶつかる可能性がある。今季、資金力だけではなく、チーム戦術に即した若い力でCL初優勝を成し遂げたPSGは、現オーナー政権下のチェルシーが目指すべき強豪像でもあるだろう。

新欧州王者との差はまだあるが、欧州代表12チームの一員として挑む最大7試合の“実力テスト”で内容と結果を示し続けることができれば、クラブとしても、チームとしても、得るものは非常に大きい。それが、チェルシーにとってのFIFAクラブワールドカップ2025という大会だ。

 


FIFAクラブワールドカップ2025の無料観戦はこちら

関連リンク|FIFAクラブワールドカップ2025をもっと知る