ビルバオ、ニコ獲得を狙うバルセロナを声明で非難！「彼らはサラリーキャップを遵守していない。にもかかわらずデコは獲得を試みると公言した」

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アトレティック・クルブが26日、FWニコ・ウィリアムズ獲得を狙うバルセロナを声明でもって非難している。

バルセロナはニコと6年契約を結ぶことで個人合意に達しており、アトレティックに契約解除金の5800万ユーロを支払うことで獲得を成立させる考えとされる。そして、これを受けたアトレティックのジョン・ウリアルテ会長が、スペインプロリーグ機構ラ・リーガのハビエル・テバス会長と話し合いの場を持ち、サラリーキャップを超過するバルセロナにニコを獲得する資格はなく、同クラブの財政事情やその動きを徹底的にマークするよう求めたことが報じられていた。

そしてアトレティックは26日、この報道に関する声明を発表。彼らが何よりも問題視したのは、バルセロナのデコSD（スポーツダイレクター）が先にスペイン『バングアルディア』とのインタビューで「選手獲得では相手のクラブが契約解除金を求めているのか、それとも交渉に応じる構えなのかを見なくてはならない。ニコのケースは非常に明確で、彼には契約解除金が設定されている」「ニコもほかの選手もここに来る意欲がある。ニコについては適切な状況となった際、私たちは獲得を試みることになる」と発言したことだった。

アトレティックは声明で、ラ・リーガ1部&2部の全クラブが遵守すべきサラリーキャップにおいて、それを超過するバルセロナにニコの獲得および選手登録をする資格がないことを強調している。

「アトレティック・クラブは、昨日の会合でラ・リーガが示した誠意、明快な対応に感謝をします。この会合にはラ・リーガのハビエル・テバス、アスレティックのジョン・ウリアルテと両組織の会長が出席しました」

「今回の会合は、アトレティック・クルブがファイナンシャル・フェアプレーの遵守に関する確認を行うために開かれました。様々なことを取り扱った中で、バルセロナの選手を獲得する能力についても話し合われています。これはバルセロナのスポーツディレクターであるアンダーソン・ルイス・デ・ソウザ、通称“デコ”が、公に私たちのトップチーム所属選手の獲得を試みると認めたため、アトレティック・クルブが正当な利得としてそれに関連する情報を求めたものです」

「その選手は2027年6月30日までアトレティック・クルブと契約を結んでいます。つまり、私たちが自分たちのすべきことに専念するとすれば、それは競技の規則が守られていると確認することになるのです」

「アンダーソン・ルイス・デ・ソウザ、通称“デコ”の公での発言に加えて、バルセロナの会長であるジョアン・ラポルタは彼らが『“1:1”ルールに戻るために努力している』ことを認めていました。従いまして、バルセロナは現在、選手登録についてのルールを守れている状態にはないのです」

「私たちは明快な答えを返したラ・リーガの全面的な協力、誠意に感謝をします。それと同時に、ラ・リーガを構成する全プロクラブによって承認されたファイナンシャルフェアプレーの規則の遵守において、アトレティックが自分たちの利益を守るために、最後まで闘うことを表明させていただきます」

なおサラリーキャップを超過し続けているバルセロナは、たとえ選手放出や減俸で人件費（移籍金の減価償却+年俸）に余裕をつくっても、使い回せる金額が60〜70％（移籍金収入では20〜30%のみ使用可能）に制限されており、新たに選手を獲得しても移籍金や年俸をその制限内の金額に収めなければ選手登録が認められない状況だ。

ラポルタ会長は6月30日までに本拠地カンプ・ノウのVIPゾーン運営権売却がラ・リーガの承認を受け、これによってサラリーキャップの超過が解消され、選手放出で浮いた金額と人件費に使い回せる金額が“1:1”に戻せるとの見解を示している。しかしアトレティックは、現状において新加入選手の登録が実質的に不可能なバルセロナが、放出を望んでいないニコの獲得を公言したことによって堪忍袋の緒が切れたようだ。

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