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FIFAクラブワールドカップ2025 グループF展望:クラブ紹介、キープレイヤー、監督、試合日程一覧

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欧州サッカーファンにとっては退屈なオフシーズンとなる夏。しかし今年は違う。世界の強豪32クラブがFIFAクラブワールドカップ2025に参戦、そしてその全試合がDAZNで無料ライブ配信される。

メジャーな国際大会と同様の構成となる新フォーマットのもと、32クラブが4クラブずつ計8グループに分かれて、グループリーグを戦う。

この記事ではグループFに属する出場クラブを紹介し、どのクラブが決勝トーナメント進出するかを予測する。
 

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<グループF 試合日程>

6月18日(水)   1:00         第1節    フルミネンセ vs ドルトムント
6月18日(水)   7:00         第1節    蔚山 vs マメロディ・サンダウンズ
6月22日(日)   1:00         第2節    マメロディ・サンダウンズ vs ドルトムント
6月22日(日)   7:00         第2節    フルミネンセ vs 蔚山
6月26日(木)   4:00         第3節    マメロディ・サンダウンズ vs フルミネンセ
6月26日(木)   4:00         第3節    ドルトムント vs 蔚山

ドルトムント

Serhou Guirassyセール・ギラシ (C)Getty Images

ドイツの強豪がFIFAクラブワールドカップに出場するのは今回が初めて。ヨーロッパ勢はドルトムントのみ、各大陸の強豪と顔を合わせる注目のグループに組み込まれている。普段とは異なる相手に、どのような戦いぶりを見せるのか。

ブンデスリーガでは通算8度の優勝を誇り(最後の優勝は2011/12シーズン)、2023年にはUEFAチャンピオンズリーグ決勝進出も果たした。その実績により、過去4年間のランキングで出場資格を満たした上位3チームの一角としてFIFAクラブワールドカップ出場を決めた。

ジオヴァニ・レイナ、ユリアン・ブラント、今や引く手数多となったイングランドの若きウインガー、ジェイミー・バイノー=ギッテンス・ギテンズらを擁する攻撃陣の破壊力は十分。今大会の台風の目となる可能性を十分に秘めている。


<キープレイヤー>

セール・ギラシ

ドルトムントにはこれまで多くの才能あるストライカーが在籍し、そのポテンシャルを引き出してきた。今、ドルトムントの攻撃をリードするのはギニア代表のセール・ギラシだ。昨季、シュトゥットガルトでブレイクを果たしたギラシは、2024年夏にドルトムントへ加入。クラブを変えても得点を重ね続けており、ブンデスリーガ屈指の点取り屋として地位を築いた。

 

<監督>

ニコ・コヴァチ

かつてはクロアチア代表の黄金世代の中心選手として名を馳せ、現役時代の大半をドイツで過ごしたニコ・コバチ。現役引退後は監督としてバイエルン・ミュンヘン、ヴォルフスブルク、フランクフルトなどを歴任してきた。2025年1月、モナコでの指揮を経てドルトムントの新指揮官に就任。ドイツサッカーを熟知するコバチの采配が、初出場の舞台でどこまで通用するか。

 

フルミネンセ

Thiago Silvaチアゴ・シウヴァ (C)Getty Images

ブラジルの伝統あるビッグクラブのひとつ。FIFAクラブワールドカップに出場する6つのCONMEBOL代表の一角を担う存在だ。2023年のコパ・リベルタドーレスを制して、今大会への切符をつかんだ。

今回でクラブにとって2度目のクラブワールドカップ出場となるが、2023年大会の決勝での記憶は、できれば忘れたいところだろう。当時のフルミネンセは、サウジアラビア・ジッダで行われた決勝戦で、ペップ・グアルディオラ率いるマンチェスター・シティに0-4で完敗。プレミア王者の圧倒的な強さを前に、手も足も出なかった。

今回は多様なクラブが集まる興味深いグループに組み込まれている。ブラジル全国選手権を4度制してきた名門は、アメリカの地でより強い存在感を示すことができるか。


<キープレイヤー>

チアゴ・シウヴァ

40歳となった今も、衰え知らずの鉄壁ディフェンダー。フルミネンセのキャプテンを務めるチアゴ・シウヴァは、冷静沈着な統率力と卓越した守備力で、未だに最終ラインの中心を担っている。

ミラン、パリ・サンジェルマン、チェルシーと欧州のトップクラブを渡り歩き、ブラジル代表でも長年プレーした名実ともにレジェンドのひとり。彼がスパイクを脱ぐ日には、間違いなく史上最高のブラジル人DFのひとりとして名を刻むことだろう。

<監督>

レナト・ガウショ

1990年代にフルミネンセでプレーし、現役時代にはブラジル代表として41キャップを記録した名選手は、現在クラブの指揮官を務めている。今回で監督就任は通算8度目(暫定含む)となり、まさにフルミネンセの顔とも言える存在。62歳となった今も、クラブ愛と情熱を胸に、南米王者を再び世界の頂へと導こうとしている。

 

蔚山

Kim Young-gwonキム・ヨングォン (C)Getty Images

Kリーグの強豪、蔚山が3度目となるFIFAクラブワールドカップの舞台に挑む。韓国リーグでは通算5度の優勝を誇り、アジアの舞台でも実績は十分。2012年と2020年のAFCチャンピオンズリーグを、ともに無敗で制覇している。

今大会には、過去4年間のクラブランキングにおいてAFC所属クラブ中最上位だったことで、アジア4枠のひとつとして出場権を獲得した。ただし、これまで出場した2012年と2020年のFIFAクラブワールドカップでは、いずれも1勝も挙げられなかった。今回こそ悲願の初勝利はなるか。

<キープレーヤー>

キム・ヨングォン

この大会で蔚山が初勝利をつかむためには、韓国代表DFキム・ヨングォンの豊富な経験が不可欠だ。FC東京やガンバ大阪でプレーした経験も持ち、日本のサッカーファンにとってはおなじみの存在かもしれない。

35歳のベテランは、韓国代表として100キャップ以上を記録し、ワールドカップにも3大会連続で出場。2022年に蔚山に加入して以降、すでにKリーグで3度の優勝に貢献している。リーダーシップと安定感を兼ね備える彼が、世界の強豪相手に守備の要として立ちはだかる。

<監督>

キム・パンゴン

キム・パンゴン監督は、1990年代初頭に蔚山でプロキャリアをスタートさせた。その彼が、2023年11月に蔚山の指揮官として帰還した。かつては香港代表監督を務めるなど、国際舞台での指導経験も豊富。2024年には蔚山をKリーグ王者へと導いた。名門の歴史を知る指揮官の手腕に、今大会での飛躍が託される。

マメロディ・サンダウンズ

Mamelodi Sundownsマメロディ・サンダウンズ (C)GettyImages

南アフリカの名門クラブ、マメロディ・サンダウンズが、再びFIFAクラブワールドカップの舞台に戻ってくる。CAF所属クラブとして唯一、FIFAクラブワールドカップの出場経験を持つ南アフリカのクラブだ。

前回出場は2016年で、当時は2試合とも敗れた。拡大された今回のクラブワールドカップでは、世界の舞台でも通用することを証明したいところだ。

南アフリカ国内では最多となるリーグ優勝17回を誇る。CAFクラブランキングで2位に入り、今大会への出場権を得た。グループFでは格下として見られるかもしれないが、名だたる強豪たちとの対戦を心から楽しみにしているはずだ。


<キープレーヤー>

テンバ・ズワネ

クラブでも代表でも衰え知らず。35歳のズワネは、サンダウンズの生ける伝説とも言える存在だ。サンダウンズでの公式戦出場数が通算500試合に迫り、リーグタイトルは8度獲得。南アフリカ黄金世代を代表する選手のひとりとしても広く知られている。


<監督>

ミゲル・カルドソ

6カ国で指揮を執ってきた豊富な国際経験を持つベテラン戦術家。2023年12月にサンダウンズの監督に就任し、その手腕は高く評価されている。もし今大会でチームを成功へ導くことができれば、その名はクラブの歴史に刻まれることになるだろう。

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