浦和レッズはFIFAクラブワールドカップの戦いを3戦全敗で終えた。各大陸の強豪チームを相手に、厳しい現実を突きつけられる格好となった。この大会で得た貴重な経験を、今後どのように活かしていくのか。開催地アメリカで取材を行う記者によるコラムをお届けする。
文=木本新也(スポーツニッポン)
決勝トーナメント進出の望みが断たれた中で迎えたグループステージ最終戦。浦和レッズは今大会初勝利を目指して真っ向勝負を挑んだが、メキシコの強豪モンテレイに0-4で大敗した。
出場チームが32に拡大して4年に1度の開催となった“新FIFAクラブワールドカップ”は3戦全敗で終戦。総額10億ドル(約1450億円)の賞金など大会の格式が上がり出場クラブの本気度が増す中、厳しい現実を突きつけられた。
マチェイ・スコルジャ監督は「今日は完全に打ちのめされたと言えます。しかし、良い時間帯もあった。そのことを忘れたくない。良い時間帯にはゲームを作り、チャンスを作り出すことができた。ささやかではあるが、これが将来に向けた楽観的な要素。能力の高いチームとの対戦は学びの場になる」と必死に希望を見いだした。
前半30分の失点を皮切りに、わずか9分間で3失点。前半で勝負は決した。今季のJリーグでは20試合21失点と堅守を誇るが、今大会は組織的な守備を個で破られて3試合で9失点。この日決められた2本のブレ球ミドルシュートは国内なら枠を外れてマイボールになる確率が高い距離から打たれた。日常の基準が違うだけに寄せが甘くなるのも致し方ない。
欧州リーグを経験した多くの日本人選手が「Jリーグは世界のサッカーとは全く違う競技」と口にする。浦和の選手たちは、その差をまざまざと見せつけられた形だ。大会の総括を求められたMF関根貴大主将は厳しい表情で切り出した。
「日本のリーグではチームの構造を維持したまま戦って、全員で守って全員で攻める。こういった個が強い相手に対して日常の文化の差が出たと感じます。そこをどう埋めるのかは難しいなというのが正直なところだけど、この大会を経て、一人ひとりが感じたものがあると思うので、この経験を生かしたい」
第1戦のリーベル・プレート戦、第2戦のインテル戦は格上相手に守備重視の戦術を選択したが、最終戦は相手の良さを消すことよりも、自分たちの良さを出す方針にシフト。序盤はボールを握る時間帯もあったが、相手にスペースを与えたことで何度もゴールに迫られた。
シュート数10対18で、うち枠内をとらえたのは1対7。ボール支配率も39%対61%と圧倒された。現地に駆けつけた1000人を超えるサポーターに白星を届けられず、GK西川周作は「本当に悔しい。最後、仕留めてくるところは差を感じた部分。僕個人としてもJリーグでもっと高い意識でやらないといけないと感じた。Jリーグで緩いプレーをしているようだとこういう場所では通用しない」と唇をかんだ。
今大会は参加賞金として995万ドル(約14億円)を獲得。グループステージは勝利200万ドル(約3億円)、引き分け100ドル(約1億5000万円)、決勝トーナメント進出で750万ドル(11億円)のボーナスが設定されていたが、参加賞金以上の上積みはできなかった。
FIFAクラブW杯で日本勢はメキシコ勢に過去4戦全勝だったが、5度目の対戦で初黒星を喫した。グループステージを2位通過したモンテレイは2月に元スペイン代表のDFセルヒオ・ラモスを獲得。インテル戦でコーナーキックから得点するなどグループステージ突破の原動力となった。ボーナスを考えれば大物選手の獲得に資金を投下する価値は十分にある。強化の特効薬となる補強戦略の差も結果に現れた。
次戦は7月19日、FC東京戦が待つ。約3週間の準備期間を有効活用することが、暫定7位からの巻き返しを狙うリーグ後半戦へ向けたカギとなる。DFマリウス・ホイブラーテンは「心残りな大会になってしまったが、顔を下げてギブアップするわけにはいかない。3連敗をモチベーションに変えて、残りのシーズンを戦わないといけない」と視線を上げた。
次のFIFAクラブW杯は4年後。出場権獲得にはAFCチャンピオンズリーグで優勝する必要がある。ここ数年で中東勢が急速に力をつけ、難易度は上がっているが、西川は「4年後にクラブとして戻ってくるために、この経験を全員が無駄にしてはいけない。また一つひとつ積み上げていきたい」と力を込めた。世界のスピートと強度を体感した貴重な経験を糧にする。
FIFAクラブワールドカップ2025はDAZNで 全試合無料ライブ配信 される。
※ただし、見逃し配信の視聴には有料契約が必要
DAZNでFIFAクラブワールドカップ2025を視聴するには、以下の手順が必要だ。
1. DAZNの公式サイト またはアプリにアクセス

2. 「無料で登録」をクリック

3.メールアドレスを送信し、無料アカウントを作成(クレジットカード登録なしで作成可能)
4.登録完了後、見たい試合ページにアクセス
つまり公式サイトで無料アカウントを作成すれば試合を見ることができる状態になるわけだ。アプリをインストールすれば、スマホでもタブレットでも手軽に楽しめる。