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【小倉茂徳の視点】第5回・イギリスGPでは誰も予想だにできないドラマが最後に…|F1

読了時間 6分
2020-08-06 Formula 1 F1 Hamilton Mersedes Getty Images


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文・小倉茂徳(おぐら・しげのり)

モータースポーツジャーナリスト・解説者。鈴鹿サーキットと同じ1962年生まれ。1987-88年ホンダのF1チームの広報スタッフとしてF1を転戦。以後、現職に。子供向けにレーシングカーの仕組みと面白さを伝えながらSTEM教育への入り口となるレクチャーも行っている。2016年からは、スポーツのネット配信DAZNのF1解説を担当。

2戦連続の難しい戦略判断

F1では、現地時間金曜日午後のフリー走行2回目(FP2)がとても大事です。

このFP2は、予選や決勝とほぼ同じ時間に行われ、予選や決勝を想定した走行を行います。

決勝を想定した走行では、どの種類のタイヤがどれくらいの速さになって、何周使えるのかを見極めます。これが決勝を左右するピットストップ戦略を立案するうえで極めて重要なデータになります。

ところがハンガリーGPでは、天気が急変したことからFP2のデータが使えませんでした。

イギリスGPは、FP2のときは晴れでも気温37度、路面温度51度という異常なほどの高温になりました。ところが決勝では気温22~21度、路面温度43~37度になりました。

でも、これではFP2のときと路面温度が違いすぎ、日曜日はまたしてもの決勝の戦略を綿密に立てられないままスタートを迎えることになりました。これはチームにとっては悩ましいことですが、観ている側にはレース展開がどうなるのか?となる、ワクワクする状況でした。

ピットストップ後も先が見えず

決勝は、ダニール・クビアトのスピンでセーフティカーが入り、大部分が12周目と13周目にピットでタイヤ交換をしました。でも、まだレースはまだ4分の3近く残っていました。これでは最も長持ちするはずのハードタイヤでも、わずかに長すぎる周回数でした。

このタイヤで走りきれるのか?

それとももう1回ピットに入るのか?

セーフティカーが入ればまたピットに入るだろう、とか、まだまだ先がわからないワクワクする状況でした。

際立ったグロジャンとハースチーム

大勢がほぼ同じ戦略に落ち着いたなか、唯一他と違う戦略をとったのが、ハースチームのロマン・グロジャンでした。

他と一緒にピットには入らず、ミディアムタイヤのまま走り続けて、一時は5位にまで浮上。

でも、その後セーフティカーは入らず、ピットストップのチャンスを失ったグロジャンは消耗したタイヤで徐々に順位を落としました。それでもトップ10圏内で奮闘していましたが、グロジャンは最終的にピットストップで順位を落として16位でゴールとなりました。

けれどもハースチームは、ハンガリーGPでのスタート前のタイヤ交換と同様、今回もギャンブルともいえる戦略で起死回生を狙いました。マシンの力や速さでは負けていても、知恵を使って状況を打開しようするハースチームの果敢な姿勢は、今後も注目です。

最後にドラマが

レースはタイヤを持たせようとするテクニックを駆使した走行が続いたまま終盤を迎え、F2のレース2と同様にそろそろ最後のダッシュとバトルになるか?と思われました。

ところが50周目に2位走行中ボッタスのタイヤがパンク。51周目には5位のカルロス・サインツもパンクでピットへ。

ボッタスのパンクで2位に上がったマックス・フェルスタッペンは、前後とのタイム差が大きかったことから、2位を維持しながらソフトタイヤに換えてファステストラップの1点を追加する作戦に出ました。少しでも多くの点を稼ぐというのは、レースでの鉄則です。

ところが最終ラップでハミルトンもタイヤがパンク。3輪での低速走行で、コースの半周以上を走らなければなりません。これでフェルスタッペンはさらに頑張ります。34秒もの差があったハミルトンをどんどん追い詰めました。

ハミルトンは逃げ切れるのか?

フェルスタッペンが逆転するのか?

勝負は最終コーナーまで続きました。結局、ハミルトンが辛くも逃げ切りました。最後の最後にドラマが待っていた。勝負は最後までわからないということを痛感させてくれたレースでした。

2020-08-06 Formula 1 F1 Hamilton Mersedes

次回もシルバーストーンで連戦

次の第5戦もシルバーストーンで連戦です。F1世界選手権が1950年にシルバーストーンでのイギリスGPから始まったのを記念するF1・70周年記念GPです。

シルバーストーンでの2週連続開催でも、第5戦のタイヤは第4戦よりも1段階柔らかいものになります。先週と同じコンディションなら、決勝は2回ピットストップとなって、順位変動が激しくなる可能性もあります。しかも、イギリスの変わりやすい、予想しにくい天気という大きな不確定要素もあります。

さて、どうなるでしょう?お楽しみに!

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チーム・ドライバー

日程・番組表

  レース フリー走行・予選 決勝
第1戦 オーストリアGP 7月3日(金) ~ 4日(土) 7月5日(日)
第2戦 シュタイアーマルクGP 7月10日(金) ~11日(土) 7月12日(日)
第3戦 ハンガリーGP 7月17日(金) ~18日(土) 7月19日(日)
第4戦 イギリスGP 7月31日(金) ~ 8月1日(土) 8月2日(日)
第5戦 70周年記念GP 8月7日(金) ~ 8日(土) 8月9日(日)
第6戦 スペインGP 8月14日(金) ~15日(土) 8月16日(日)
第7戦 ベルギーGP 8月28日(金) ~29日(土) 8月30日(日)
第8戦 イタリアGP 9月4日(金) ~ 5日(土) 9月6日(日)
第9戦 トスカーナ・フェラーリ1000GP 9月11日(金) ~12日(土) 9月13日(日)
第10戦 ロシアGP 9月25日(金) ~ 26日(土) 9月27日(日)
第11戦 アイフェルGP 10月9日(金) ~ 10日(土) 10月11日(日)
第12戦 ポルトガルGP 10月23日(金) ~24日(土) 10月25日(日)
第13戦 エミリア・ロマーニャGP 10月31日(土) 11月1日(日)
第14戦 トルコGP 11月13日(金) ~ 14日(土) 11月15日(日)
第15戦 バーレーンGP 11月27日(金) ~ 28日(土) 11月29日(日)
第16戦 サクヒールGP 12月4日(金) ~5日(土) 12月6日(日)
第17戦 アブダビGP 12月11日(金) ~ 12日(土) 12月13日(日)

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