今年もセ・パ交流戦の季節がやってきた。あまり見る機会のない異なるリーグのチームとの対戦は、やはり心が躍る。
豪快なホームランに圧巻の奪三振ショーや夢の対決──。見どころはたくさんある。そのなかで今回はセ・パ交流戦で注目したい強肩外野手をそれまでに見せたファインプレーとともに紹介する。
抜群の身体能力で好守連発の江越大賀：北海道日本ハムファイターズ
昨オフにトレードで阪神から日本ハムへと移籍した江越大賀。8年間在籍した古巣では期待されながらもレギュラー定着には至らなかったが、新天地ではその身体能力を活かして攻守で活躍を見せている。
4月22日の東北楽天ゴールデンイーグルス戦では、島内宏明が放ったライトフェンス直撃の一打を素早く処理。二塁へノーバウンド送球を見せ、二塁を狙った島内をアウトにした。これにはマウンドの上沢直之も帽子を取って感謝の意を示していた。
阪神とも対戦する交流戦では、古巣のチームメイトやファンに躍動する姿を届けたい。
クッション処理から振り向きざまのレーザービーム発動──岡林勇希：中日ドラゴンズ
高卒3年目の昨季からレギュラーに定着すると、いきなり最多安打のタイトルを獲得した岡林勇希。リーグ最多の7補殺を記録した強肩は今季も健在だ。
5月12日の東京ヤクルトスワローズ戦では、4回無死一塁からサンタナが放ったライトフェンス直撃の当たりに対して、クッションボールを素早く処理、二塁へレーザービームを披露。二塁を狙ったサンタナを見事に刺してみせた。
今季はライトとセンターにほぼ同じ割合で出場している岡林。交流戦でもその強肩が発動されるようなシチュエーションに期待したい。
9回二死からのバックホームで試合を締めた小田裕也：オリックス・バファローズ
プロ入り9年目の33歳、小田裕也は出場26試合のうち半分以上が途中出場となっているが、随所でガッツ溢れるプレーを見せている。
4月19日の東北楽天ゴールデンイーグルス戦では、7回に代走で出場し、ライトの守備に就いた小田。1点リードの9回には二死一、二塁からのライト前ヒットに猛チャージ、ホームを狙った俊足の西川遥輝を矢のような送球で刺してみせた。
全力守備で外野手補殺部門両リーグトップタイのノイジー：阪神タイガース
セ・リーグ首位を快走する阪神にあって、開幕からレフトのレギュラーに定着したのが来日1年目のノイジーだ。打っては広角に打ち分ける打撃で打率.278、3本塁打、15打点とまずまずの成績をマーク。レフトの守備では内野手経験を活かした正確で素早いスローイングに、フェンス際での好守も見せている。
5月12日の横浜DeNAベイスターズ戦では三塁線を抜けた当たりを捕球、三塁への素早し返球で一塁走者を刺した。外野手補殺ランキングでは両リーグトップタイの4個を記録しており、交流戦でも積極的な守備に期待がかかる。
外野手でも魅せる、本職は捕手の内山壮真：東京ヤクルトスワローズ
ヤクルトの内山壮真は、本職は捕手の選手だ。しかし持ち味のバッティングを生かすために今季は外野手にも挑戦し、度々好守を見せている。
5月21日の横浜DeNAベイスターズ戦ではレフトから見事なバックホームを披露、本塁を狙った京田陽太をアウトにして追加点を防いだ。本職の捕手でも強肩を披露しており、パ・リーグの快足ランナーたちとの攻防に注目したい。
※成績は全て5月22日時点
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