ホームの京都は前節の湘南ベルマーレ戦から4名を入れ替え。平戸太貴や長沢駿らが先発起用となった。一方、鹿島は前節のヴィッセル神戸戦から1枚を変更。舩橋佑に代わって知念慶がスタメンに名を連ねた。
勝ち点5差で迎えた両者の対決は、京都ペースで試合がスタートする。18分、左サイドでの組み立てからマルコ・トゥーリオのクロスに平戸がシュート。これは惜しくもゴール右に外れた。21分にもテンポよく動かし、平戸がシュートを狙ったがこれも正面に飛んでしまった。
攻勢を強める京都は36分に先制点を手にする。左サイドで長沢がボールをキープすると、中央に股抜きのパス。これを受けたマルコ・トゥーリオが前を向き、右足のシュートを放つと、ブロックしに体を投げ出した三竿健斗にディフレクトしてゴールイン。京都が大きな先制点を奪った。
後半はビハインドを負った鹿島が少しずつ反撃に出る。66分に鈴木優磨の折り返しをチャヴリッチがヘディングで合わせ、ゴールを脅かした。そこから長くボールを保持しつつ、敵陣に攻め込んでいった。
ただ、なかなかゴールが生まれない。後半アディショナルタイムに突入し、このまま試合が終わるのかと思われた。それでも、諦めなかった鹿島はラストプレーで劇的なゴールを生む。右サイドでボールを受けた松村優太が左足に持ち替え、ゴール前に緩やかなクロスを送る。これにファーサイドで待った鈴木が反応。右足で押し込み、土壇場で同点に追いついた。
これで試合は終了。劇的な形で同点に追いついた鹿島が貴重な勝ち点1を獲得して首位を堅持し、京都はあと一歩のところで勝ち点3を逃すことになった。
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