現在33歳の登里は、2009年に香川西高から高卒ルーキーとして川崎フロンターレに加入。そこから昨季までの15シーズン、一度も移籍することなく、4度のJ1制覇やJリーグYBCルヴァンカップや天皇杯など、数々のタイトル獲得に貢献してきた。
だが、今オフに川崎Fからセレッソ大阪への移籍を決断。C大阪ではここまで不動の左サイドバックとして全試合に先発し、自身にとって初の新天地でも輝きを解き放っている。
そんな登里が、今週末行われる第8節で川崎フロンターレとの初の古巣対決に臨む。
明るいムードメーカーとしても知られる登里は、「2日目くらいから（自分のキャラクターを）出せました」と笑顔で口にし、新天地でもチームに溶け込んでいる。
またプレー面では、攻撃時にサイドバックからボランチの位置に入る”偽サイトバック”の役割を果たす33歳は、「相手のを見ることの重要性は感じていたので、前より外から中に入って360度に相手がいる中でどの選手と駆け引きするのか、どの選手をフリーにさせるのかというのはすごくやっていて面白い」とやりがいを感じている。
C大阪は開幕から7試合を終え、4勝3分で無敗を維持。現在、3位と好スタートを切っている。「どんどん負けないチームにして、勝ち慣れた雰囲気に持っていけるように導いていきたい」と更なる意気込みを語る。
そんな好調の中で迎える今節、自身が15シーズン過ごした古巣・川崎Fとの初めての試合を迎える。改めて「（移籍してから）挨拶も直接していないので、いろいろな感情がありますし、セレッソのサポーターの方には失礼なのは分かっていますけど、やっぱりちょっとは思い入れがある」と複雑な思いを口にした上で、「でもセレッソのためにしか戦わないですし、セレッソのことが好きなので、勝ってしっかりと感謝の想いを伝えられればと思っている」と桜のために戦う覚悟だ。
長年チームメイトとして苦楽をともにしてきたMF家長昭博とのマッチアップについては、「やっぱり家長選手を抑えないと、勝てないゲームだと思うので、何もさせないくらいに圧倒して自分たちが攻撃的に主導権を握っていければ、勝つ確率はどんどん上がってくると思う」と闘志を燃やしている。
初の古巣戦。「めちゃくちゃ不思議ですね」と率直な思いを口する桜の6番が、「（川崎Fには）感謝しかない」という特別な一戦でどんな活躍を見せてくれるか注目だ。
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