角田裕毅「メチャメチャいい人…いろんなオプションを増やしてくれる。助かっています」先輩アルボンの力添えに感謝｜WEDNESDAY F1 TIME

アルファタウリの角田裕毅が、先輩アレクサンダー・アルボンについて言及している。『WEDNESDAY F1 TIME #35』で語った。

レッドブルのリザーブドライバー、アルボンが今季途中から日本人ドライバーのサポート役として、尽力していると伝えられていた。角田は先輩アルボンについて「メチャメチャいい人ですね」と述べつつ、実際にどのような役割を担っているのかを明かしている。

「なんかレーシングドライバーという感じではなくて。もちろんクルマに乗れば速い人ですし、人が変わったかのようなドライバーですけど。あとはF1（ウィリアムズのレギュラードライバー）に来年決まって、今は乗っていないというのもあると思うんですけど、本当にいい方です」

「アドバイスというよりは、自分の相談役というか、FP1とかセッション後に変えなくちゃいけないところをわかっていたとして、あらかじめアイデアとして頭の中で浮かんだものを、今までは次のセッションで自分で試して、答えはイエスかノーかだった」

「でも今はその浮かんだアイデアを彼に相談することができて。それを良いと思うか、悪いのか、そこで確かめられる。もし良かったらそのアイデアを思い切ってできるし、さらに僕が考えつかなかった違ったアイデアを（アルボンから）提案してくることもある。いろんなオプションを増やしてくれる感じですね」

「あとは新しいコースだったり、どんな感触だったか彼から経験として聞くことができるので、心構えにもなりますし、すごく助かっています」

1996年生まれ、現在25歳のアルボンは2018年にF2年間3位となり、翌2019年にトロ・ロッソ（現アルファタウリ）からF1デビュー。デビューシーズンの第13戦よりピエール・ガスリーと入れ替わる形でレッドブルに昇格した。

2020シーズンはレッドブルで2度表彰台に上がるも、セルジオ・ペレスに押し出される形で、同シーズン限りでレギュラーのシートを失い、2021年はレッドブルのリザーブに降格となっていた。

レッドブルは2021年の途中より、アルボンを角田のサポート役に任命。タイ人ドライバーは角田に対してアドバイスを行っているほか、一緒にコースを下見する姿もキャッチされていた。

アルボンは2022年、ジョージ・ラッセルの穴埋め役としてウィリアムズからF1レギュラードライバーに復帰することが確定している。アルファタウリの角田はシーズン前半戦、チームとの無線で感情的になったり、無理なドライビングからマシンを壊してしまう場面も散見されたが、後半戦はそのような姿が目立たなくなってきている。

シーズン途中から安定した走りで周回を重ねるようになってきた角田。その裏では、本人が感謝の言葉を語ったように“お手本”である、先輩アルボンの力添えがあったようだ。

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