「ユウキはどんどん良くなっている」昨季後半戦、相談役を務めたアルボンが角田裕毅の成長に太鼓判｜F1

アルファタウリの角田裕毅について、レッドブルグループの先輩ドライバーであり、今季ウィリアムズのレギュラードライバーとなったアレクサンダー・アルボンが言及している。

2021年シーズン、アルファタウリの角田は7年ぶりの日本人F1ドライバーとなった。デビュー戦のバーレーンGPでは、いきなり9位入賞を果たして上々のスタートを切るも、その後は不用意なミスが散見され、なかなか結果を残せずにいた。中盤戦以降、シャシー交換などもあり、角田は予選でも高確率でQ3に進出するなど存在感を示すように。躍進を果たした要因の一つとして、先輩ドライバーであり、レッドブルのリザーブドライバーであるアルボンが角田のアドバイザー役として就いたことも話題となっていた。

アルボンは角田のサポート役に徹し、アルファタウリのガレージでは良き相談役に。角田は『DAZN』のインタビューで「（レッドブルのアドバイザーであるヘルムート）マルコさんがアルボンに“ユウキの手伝いをしてくれ”って言ったのがきっかけで、アルボンが手伝ってくれるようになった」と述べている。

「どっちかというと（アルボンは）先生というよりはパートナーという感じで、アイデアやオプションを増やしてくれる。あとは新しいコースがどのような感触だったのか彼から経験として聞けるので、心構えにもなりますし、すごく助かっている」

そのアルボンは「F1のデビューシーズンは大変だと思うよ。F2から大きなステップアップとなるし、環境も全く異なるもの。だから、僕の経験が参考になると思ったんだ」と角田へのサポートについて語った。『DAZN』の『THE BIRTH OF AN F1 DRIVER』で明かしている。

「ドライビングだけでなく、ユウキが効率的に学ぶためのアドバイスをしているよ」

「ユウキはチームとのコミュニケーションで、以前より明確に自分の意思を伝えるようになった。その主導権を握るようになったし、チーム無線でも走行中の状況をしっかり説明して、どうチームにフィードバックして調整すべきなのかを意識している」

アルボンは「チームの仕事をより効率化させることが重要なんだ。ユウキはそれができるドライバーになりつつある。リーダーシップも育っているね」と角田の確かな前進を喜んだ。

「ユウキはどんどん良くなっているし、効率よく学んで成長している。彼の姿を見ていると（レーサーとして）長く活躍できるだろうと思っているよ」

角田を身近に見てきたアルファタウリの本村由希スポンサー担当マネージャーも「やっぱりアルボンの存在は大きいかもしれない」とイギリス育ちであるタイ人ドライバーの存在が後ろ盾になったと語っている。

「（角田とピエール）ガスリーは仲が良いし尊敬しているけど、ライバルはライバルなんですよね。だから心のどこかで完全にお互いオープンにしないみたいなことがきっとある。アルボンはライバルではないので。なので安心して話せるんじゃないですかね」

角田は2021年シーズンの最終戦、アブダビGP決勝ではキャリア最高位となる4位フィニッシュを果たした。ルーキーとしてF1初年度を32ポイントの総合14位で終えている。

昨季相談役を務めたアルボンは2022年、ウィリアムズのレギュラードライバーとなった。角田はアルボンと今季、トラック上で戦うことになる。F1で2シーズン目を迎える角田にとって、今季レースで結果を残し続け、さらなる成長を示すことがアルボンに対する恩返しとなるのかもしれない。

関連記事

DAZNについて

DAZNなら好きなスポーツをいつでも、どこでもライブ中継&見逃し配信！今すぐ下の記事をチェックしよう。

●  【番組表】直近の注目コンテンツは？
●  【お得】DAZNの料金・割引プランは？