2024シーズンのF1は24戦で行われ、同一シーズンにおける過去最多のレース数となった。現行レギュレーションの最終シーズンとなる2025年も、同様に年間24レースとなる。
各チーム、及びパワーユニットメーカーは早くも新規定の2026年に向けて注力する向きがある中、頂点に立つのはどのドライバーになるのか。
第13戦ベルギーGPを終え、F1はすぐさま戦いの舞台をハンガリー・ブダペストに移す。
スプリントフォーマットだったベルギーGP土曜日のスプリントではマックス・フェルスタッペンがオープニングラップでオスカー・ピアストリを抜き、そのままトップチェッカーを受けた。
翌日、決勝は雨でスタートがディレイとなったものの、再開直後2番手スタートのピアストリがターン5のケメルストレートエンドで僚友ランド・ノリスを抜き、トップに浮上。決勝ではそのままレースリーダーの座を守り続け、今季6勝目をマークしている。
奇しくも前日のオープニングラップでフェルスタッペンにされたことを、ピアストリは決勝でノリスに実行した形となった。これでチャンピオンシップでも1位ピアストリ(266ポイント/6勝)、2位ノリス(250ポイント/4勝)の差は16点に開いた。
このレースでレッドブル勢はウェット寄りのマシンバランスにしていたこともあり、フェルスタッペンは決勝で4番手スタートから、前のチャールズ・ルクレールをパスすることができずにP4のままレースを終えた。
角田裕毅はスプリント終了後、土曜日の午後になってから新しいフロアを投入。これで予選では第6戦マイアミGP以来7戦ぶりのQ3進出を果たしたが、僚友と同様にウェット想定セットだったことが完全に裏目となり、決勝ではライバル勢を抜けず。DRSトレイン状態で辛抱の走りが続き、終盤にはタイヤのグリップが落ちたこともあり13番手にポジションを下げてフィニッシュとなった。それでもローラン・メキース新体制となっての初戦は、浮上の兆しを感じさせる戦いになったことは確かだ。
2週連続で迎える第14戦ハンガリーGPは、例年真夏の開催、かつ盆地特有の地形もあり気温と路面温度がかなり高くなる。
ハンガリーGPは近年のF1では少なくなってきているオールドコースである一方、ロングストレート区間が皆無で、抜きどころのないトラックとしても著名。コクピット内で休みなく操作が続くコースであることから、ドライバーの消耗も激しい。こういった特性により、予選でしっかり前のグリッドを獲得することがいつも以上に重要となるだろう。
ハンガロリンクでの一戦を終えるとサマーブレイク期間に入り、第15戦オランダGP(8月29日~31日)まで中3週の休みを挟むことになる。それだけにこの一戦でしっかり結果を残し、良い形で夏休みを迎えたいところ。
1986年から今回で40回連続開催。伝統のハンガロリンクで頂点に立つのは誰になるのだろうか。
| 日時 | 配信内容 | 解説・実況 |
|---|---|---|
| 8月1日(金)20:30~ | フリー走行1回目 | 解説:田中健一 コメンテーター:浅木泰昭 |
| 8月2日(土)0:00~ | フリー走行2回目 | 解説:田中健一 コメンテーター:浅木泰昭 |
| 8月2日(土)19:30~ | フリー走行3回目 | 解説:田中健一 柴田久仁夫 |
| 8月2日(土)23:00~ | 予選 | 解説:田中健一 柴田久仁夫 |
| 8月3日(日)22:00~ | 決勝 | 解説:笹原右京 実況:サッシャ |
(C)DMM.com
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DAZN|Getty Images
1985年に着工され、翌1986年からF1レースを実施。2025年で40季連続開催となっている。
ハンガロリンクは丘陵地に作られたサーキットのため、アップダウンが激しいサーキットでもある。全長は4.381kmで、周回数は70。
同サーキットはストレートが短く低速コーナーが多いため、F1レースの中でも平均速度が低いサーキットとして知られる。オーバーテイクポイントもあまり多くないが、ドライバーがもし仕掛けるのならストレートエンドの第1コーナー、そしてターン1からの立ち上がりにおけるトラクション重視の駆け引きを行い、そのままターン2が勝負どころとなるケースも多い。
第2セクターにはテクニカルな連続コーナーもあり、ドライバーの一瞬のミスが大きなタイムロスにつながることも。レーサーの技巧、経験が試されるサーキットと言えるだろう。
抜きどころが少ないだけに予選でのグリッド順、そしてタイヤチョイス&ピットイン含めた各チームの戦略が大きくものをいう。もしセーフティーカー及びバーチャル・セーフティカーの導入されるタイミングがあるとしたら、この機をピットインに活用したいところ。
ターン4、ターン5、ターン12では予選でトラックリミット違反&タイム取り消し、及び決勝でのタイムペナルティになることもあるため、この区間のライン取りは注意が必要となる。
毎年“トレイン状態”になる可能性が高い中、タイヤ選択やピットに入るタイミングなど、ライバルより前に立つため、どうレースプランを柔軟に変えるのかが勝敗を大きく左右することになりそうだ。
Getty Images
2024年のF1第13戦、ハンガリーGP決勝は2024年7月21日行われた。
現地ハンガロリンクは晴天、ドライコンディションでレース時刻を迎えた。気温28℃、路面温度43℃となっている。
第1スティントに多くのドライバーがミディアムを選択。4列目のアストンマーティン勢、13番グリッドのアレクサンダー・アルボン、15番グリッドのケビン・マグヌッセンなどがソフトをチョイスしている。後方スタートのジョージ・ラッセル、セルジオ・ペレス、ピエール・ガスリーの3人はハードを装着した。
予選Q3でクラッシュした角田裕毅は問題なくマシン修復を済ませ、10番グリッドからのレーススタートとなっている。
70周のレースがブラックアウトとなり、オスカー・ピアストリ、マックス・フェルスタッペン、ランド・ノリス、ルイス・ハミルトンの順番でオープニングラップを終えた。1周目のターン1ではコース外から有利に戻ってきたとして、フェルスタッペンが記録となっている。
角田裕毅はアレクサンダー・アルボン、ケビン・マグヌッセンのソフト勢に抜かれて12番手で2周目に入っている。
ペナルティの可能性があることから、4周目のターン2でフェルスタッペンはノリスにポジションを譲っている。これでピアストリ、ノリス、フェルスタッペンの順番となった。
レースは7/70周目に入ると、ここで早くもソフト勢の中からピットインを行うドライバーも出てくる。VCARBのダニエル・リカルドは8周目にピットインを行い、ハードにつないだ。
Red Bull Content Pool
8番手走行、角田は第1スティント、ミディアムのままステイアウト。レースペースは上位勢に匹敵するタイムでの周回となり、前方のランス・ストロールとの差を徐々に縮めていく。逆に早めにピットインしたドライバーたちは、角田の20秒後方でトレイン状態となっている。
マクラーレン勢が早めにピットに入り、フェルスタッペンが数周後にピットインを敢行してハードにつなぐも、26/70周目時点でトップはピアストリ。3秒後方に2番手ノリス、そこから3秒差でハミルトン、その4秒後ろにフェルスタッペンと、トップ4は間隔がある状況で周回を重ねていく。
30/70周目、ミディアムでステイし続けた角田がようやくピットイン。ハードにつなぎ、1ストップ作戦へと出る。ピットアウトするとアストンマーティン勢の後ろ、マグヌッセンの前となるP10でトラックに復帰した。
40/70周が近づくと、上位勢の中でも2ストップ目に入るチームが出てくる。2番手ノリスは暗黙の了解と異なる状況ながら、2秒前方の先頭ピアストリより先の46周目にピットイン。このピットアウト後にノリスは一気にペースを上げ、僚友相手のアンダーカットを狙う。
ストロールが46周目に2度目のピットインを行い、角田はこれでP9に浮上。上位4強8人は別格のペースとなっている中、1ストップの角田にとっては2ストップのアストンマーティン勢よりも前でフィニッシュできるかどうかが、入賞圏内当落線上の争いとなる。
48周目にピアストリが2度目のタイヤ交換を行い、ピットアウトするとノリスが前、3秒後ろにピアストリとなった。
フェルスタッペンは50周目にピットインを行い、ミディアム、ハード、ミディアムとつないだ。トップから12秒後方の6番手でトラックに復帰し、これで優勝争いはノリスvsピアストリのマクラーレン勢による事実上のマッチレースとなる。
後方ではP9走行中の角田は、全ドライバー唯一のワンストップとなっている。残り10周の61/70周目時点で、1.6秒後方にアロンソ、5.5秒後方にストロールが追ってきており、アストンマーティン勢の猛追をしのぎ切ったら入賞圏内フィニッシュという展開になった。
Getty Images
63/70周目のターン1で、3番手ハミルトンのインを突いた4番手フェルスタッペンがタイヤをロックさせ、ハミルトンのタイヤに乗り上げる形で、跳ねてコースアウト。すぐトラックに戻ったものの、これでポジションを5番手まで下げてしまった。
レースを先導するノリスはトップで順調に周回を重ね、残り5周の66周時点で2番手ピアストリとの差を6秒まで広げる。すると、68/70周目にノリスがペースを落とし、ピアストリが前に出てレースリーダーとなる。チームオーダー発生の形で、順位がピアストリ-ノリスとなった。
結局ピアストリが70周目のトップチェッカーを受け、F1初優勝(当時)を果たした。同年13戦目で7人目のウィナー誕生となっている。2位ノリスで、マクラーレン1-2フィニッシュとなった。マクラーレンとしての1-2フィニッシュは2021年イタリアGPのリカルド、ノリス以来となっている。
ノリスから12秒後方、3位にハミルトンが入った。ハミルトンはキャリア200回目(当時)のポディウムに。
4位ルクレール、5位フェルスタッペン、6位サインツ、7位ペレス、8位ラッセルと続いた。
そして角田は最後ストロールにDRS圏内まで迫られたものの、猛追をしのぎ切って9位入賞。大きな2ポイントを手にしている。4強8人が誰も脱落しない中、アストンマーティン勢を上回ってのベスト・オブ・ザ・レストでのフィニッシュとなった。予選Q3クラッシュから、徹夜でマシンを修復したチームメカニックに恩返しの2ポイント奪取となっている。
Getty Images
1/オスカー・ピアストリ/マクラーレン
2/ランド・ノリス/マクラーレン
3/ルイス・ハミルトン/メルセデス
4/チャールズ・ルクレール/フェラーリ
5/マックス・フェルスタッペン/レッドブル
6/カルロス・サインツ/フェラーリ
7/セルジオ・ペレス/レッドブル
8/ジョージ・ラッセル/メルセデス
9/角田裕毅/VCARB
10/ランス・ストロール/アストンマーティン
11/フェルナンド・アロンソ/アストンマーティン
12/ダニエル・リカルド/VCARB
13/ニコ・ヒュルケンベルグ/ハース
14/アレクサンダー・アルボン/ウィリアムズ
15/ケビン・マグヌッセン/ハース
16/バルテリ・ボッタス/キックザウバー
17/ローガン・サージェント/ウィリアムズ
18/エステバン・オコン/アルピーヌ
19/チョウ・グァンユ/キックザウバー
-/ピエール・ガスリー/アルピーヌ
| レース | フリー走行・予選 | 決勝 | |
|---|---|---|---|
| 第1戦 | オーストラリアGP | 3月14日(金) ~15日(土) | 3月16日(日) |
| 第2戦 | 中国GP | 3月21日(金) ~22日(土) | 3月23日(日) |
| 第3戦 | 日本GP | 4月4日(金) ~ 5日(土) | 4月6日(日) |
| 第4戦 | バーレーンGP | 4月11日(金) ~ 12日(土) | 4月13日(日) |
| 第5戦 | サウジアラビアGP | 4月18日(金) ~ 19日(土) | 4月20日(日) |
| 第6戦 | マイアミGP | 5月2日(金) ~ 3日(土) | 5月4日(日) |
| 第7戦 | エミリア・ロマーニャGP | 5月16日(金) ~ 17日(土) | 5月18日(日) |
| 第8戦 | モナコGP | 5月23日(金) ~ 24日(土) | 5月25日(日) |
| 第9戦 | スペインGP | 5月30日(金) ~ 31日(土) | 6月1日(日) |
| 第10戦 | カナダGP | 6月13日(金) ~ 14日(土) | 6月15日(日) |
| 第11戦 | オーストリアGP | 6月27日(金) ~ 28日(土) | 6月29日(日) |
| 第12戦 | イギリスGP | 7月4日(金) ~ 5日(土) | 7月6日(日) |
| 第13戦 | ベルギーGP | 7月25日(金) ~ 26日(土) | 7月27日(日) |
| 第14戦 | ハンガリーGP | 8月1日(金) ~ 2日(土) | 8月3日(日) |
| 第15戦 | オランダGP | 8月29日(金) ~ 30日(土) | 8月31日(日) |
| 第16戦 | イタリアGP | 9月5日(金) ~ 6日(土) | 9月7日(日) |
| 第17戦 | アゼルバイジャンGP | 9月19日(金) ~ 20日(土) | 9月21日(日) |
| 第18戦 | シンガポールGP | 10月3日(金) ~ 4日(土) | 10月5日(日) |
| 第19戦 | アメリカGP | 10月17日(金) ~ 18日(土) | 10月19日(日) |
| 第20戦 | メキシコGP | 10月24日(金) ~ 25日(土) | 10月26日(日) |
| 第21戦 | サンパウロGP | 11月7日(金) ~ 8日(土) | 11月9日(日) |
| 第22戦 | ラスベガスGP | 11月20日(木) ~ 21日(金) | 11月22日(土) |
| 第23戦 | カタールGP | 11月28日(金) ~ 29日(土) | 11月30日(日) |
| 第24戦 | アブダビGP | 12月5日(金) ~ 6日(土) | 12月7日(日) |