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2021シーズンより、アストンマーティンのチーム名でF1へと参戦。イギリス伝統メーカーの名がF1へと戻ることになった。
2020年までの前身はレーシング・ポイントであり、その名称に変わってからまだ数年しか経っていない。だがこのチームの系譜を辿ると、2000年以降は何度も買収によってオーナーやチーム名が変わった歴史を持っている。
1991年に誕生したジョーダン・グランプリが2005年でその歴史にピリオドを打ち、2006年にはミッドランドF1、2007年にはスパイカーF1、2008年にはフォース・インディアと名前と体制が変わった。
2018年途中、同チームが財政難に陥ったことで破産手続きを開始し、同年夏にカナダ人実業家のローレンス・ストロール氏率いるグループへの売却が決まり、2019年からチームの名称がレーシング・ポイントとなっていた。
フォース・インディア時代から在籍7シーズン目を迎えていたぺレスは、前身時代に5回の3位表彰台を獲得しており、大黒柱としてチームを引っ張る存在でもあった。当時からフォース・インディアはパワフルなメルセデスのパワーユニットを生かした車体づくりを進め、アゼルバイジャンGPやベルギーGPなど、ロングストレートのある高速サーキットで結果を残してきた。
2020年はプレシーズン段階から、2019シーズンのメルセデスを空力デザインをモチーフとしたような新シャシーを発表。だがこれが後に模倣としてコンストラクターズポイントが15点引かれる罰則を科されてしまった。
オーナーのローレンス・ストロールは2020年、イギリスの自動車メーカーであるアストンマーティンの株式を取得した影響で、2021年からチーム名がレーシング・ポイントからアストンマーティンへと変わることに。
アストンマーティンはスポンサーとしてレッドブルとのパートナーシップを結んでいたが、2020シーズン終了とともに解除となっている。なお、コンストラクターとしてアストンマーティンのF1復活は2年間のみの活動となった1960年以来、実に61年ぶりの復活となった。
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レーシング・ポイントとしては最終シーズンとなった2020年。2014年から在籍するセルジオ・ぺレスと、オーナーであるローレンス・ストロールの実子、ランス・ストロールのラインナップとしては2シーズン目となった。
ペレスはレーシング・ポイントのポテンシャルを引き出す走りを見せ、序盤からメルセデス、レッドブルに続く速さを披露。とりわけ圧巻だったのは第16戦サクヒールGPだった。オープニングラップで接触により順位を最後尾まで下げるも、ここから次々にオーバーテイク。メルセデスの戦略ミスにも助けられたが、終盤に再びトップまで順位をジャンプアップさせると、そのままトップでチェッカーを受けた。ペレスにとってはキャリア190戦目で待望の初優勝、これはF1史上最遅記録となった。
だがペレスは2020シーズン限りでレーシング・ポイントからの離脱が早々に決まり、後任にはフェラーリで6季戦ったセバスチャン・ベッテルが2021年からシートに収まることとなった。
もうひとりのドライバー、ランス・ストロールも2020シーズンは非凡な才能を見せた。トルコGPでは新しい舗装路面で各マシンがコントロールに苦しむ中、予選はウェットコンディションとなった。そんな難しい路面状況でストロールは抜群のコントロールセンスを見せ、初のポールポジションを獲得。
決勝でも路面が乾く中盤まではラップリーダーとしてファステストラップを連発しながらレースを先導した。結果的にドライバーズランキング11位に終わったストロール。オーナーの愛息子として否定的な見方をされることもあったが、改めて優れたレーサーであることを示したシーズンとなった。
レーシング・ポイントの最終年となった2020年シーズン、1勝含むコンストラクターズ4位と、躍進の内容で全17戦を終えている。
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そして迎えた2021年シーズン、2020年5月時点でフェラーリの離脱が確定していたセバスチャン・ベッテルを招き、ストロールとのコンビで挑むことになった。
アストンマーティンは序盤からある程度の競争力を示しつつも、コンストラクターズ4位に輝いた昨季のような優勝争いに絡むには一歩及ばない点が散見された。それでもベテランのベッテルは安定したレースペースを刻んで決勝では徐々にポジションを上げる円熟の手腕を披露。アゼルバイジャンGPではレッドブルに新天地を求めたペレスに次ぐ2位に入り、ハンガリーGPでは上位勢が多重クラッシュで早々に姿を消す中、エステバン・オコンとの一騎打ちに持ち込んで2番手でフィニッシュした。このレースはレース後の燃料規定違反に抵触してベッテルは失格となったものの、十分な存在感を示す一戦となった。ベッテルは43ポイントを手にして、ドライバーズランキング12位となった。
ストロールもシーズン最高位6位で9度入賞する堅実さを見せ、34ポイントで総合13位でシーズンを終え、2022年もベッテル&ストロールの組み合わせで継続となっている。
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2022年のアストンマーティンは開幕直前にセバスチャン・ベッテルが新型コロナウイルス感染により、第1戦バーレーンGPと第2戦サウジアラビアGPを欠場することになるなど、序盤からまさかの事態に。
ここでリザーブでもあり、前身レーシング・ポイント時代もスーパーサブとして存在感を示したニコ・ヒュルケンベルグが代役を担当し、2戦連続で完走を果たしている。
同シーズンのアストンマーティンAMR22は序盤戦こそ中団争いに食い込むのが難しい位置で戦っていたが、スペインGPでカウルの空力を大きく変えるアップデートを投入する。ここから大きくポテンシャルを上げ、中団争いでもライバルにアドバンテージを見せる状況が頻発する。
ベッテル、ストロールともに入賞圏内を狙える位置で戦っている状況ながら、2022年7月28日に突如4度の王者ベッテルは「今季限りでF1から去る。家族との時間を大切にしたい」と自らのSNSで引退表明をする。それから数日後、アルピーヌのフェルナンド・アロンソが2023年より複数年契約でアストンマーティンに加わることが発表された。
引退を表明した後もベッテルは存在感を示し、ベルギーGP、シンガポールGP、アメリカGPで8位入賞。「神が作った最高のトラックだ」と評する鈴鹿の日本GPでは、最後までアロンソと競りながら、0.011秒の僅差で6位入賞を勝ち取っている。
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ベッテルが去り、2023年はアロンソ&ストロールのコンビで挑むことになった。
開幕前のテストから同チームの新マシンは速さを見せる。2月にはストロールが手首の骨折であわや長期離脱とも伝えられたが、ボルトを埋め込む緊急手術により、開幕戦バーレーンGPまでに戦列へと戻ることに成功した。
同年もレッドブルの一強状態であることは不変だったが、アストンマーティンは序盤からチャンピオンチームに次ぐ速さを見せる。アロンソは新天地で加入直後ながら開幕5戦中4レースで表彰台に上がるなど、躍進を予感させるものとなった。だがシーズン中盤戦が近づくと、メルセデス、フェラーリ、マクラーレンなどの第2勢力のライバル勢がマシン開発力を示し、アストンマーティンよりも上位でフィニッシュする状況が続く。
アロンソは気を吐き、年間8度表彰台に上がって206ポイントを手にした。ドライバーズランキングで4位に入る大躍進を見せた一方、ストロールは僚友に比べて上位入賞の回数が少なく、74ポイントで総合10位だった。
なお、アストンマーティンは新レギュレーションとなる2026年より、パワーユニットサプライヤーとしてホンダとパートナーシップを結んだと公式発表している。
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前年はアロンソが度々表彰台に上がるなどAMR23は躍進を見せた。2024年のAMR24は開幕戦のバーレーンGPで9-10フィニッシュとなる。4強はいずれもがレースペースが速い中、アストンマーティンはそれに続く5番手の位置であることが序盤から露見された。
シーズンが進むとレーシングブルズやハース、アルピーヌなどが徐々に勢いをつけていく。アストンマーティンとしてはアップデートを要所で入れるも大当たりとはならず、大きな改善にはつながらなかった。
結局アロンソは表彰台に手が届かず、4強8名の次となる94ポイントを稼いで総合9位だった。僚友ストロールは24ポイントで13位と不本意な成績に終わっている。
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続く2025年は初戦でストロールが6位入賞とまずまずのスタートとなるも、僚友アロンソは度重なるマシントラブルなどの不運もあり、序盤8戦はノーポイントが続いた。
同年のAMR25は中団勢でもライバルより見劣りするケースも多く、前半戦は苦戦する場面が目立った。
中盤戦に入るとアロンソが徐々に本領を発揮し、ハンガリーGPでは予選5番グリッド獲得からのP5フィニッシュと存在感を示している。
ただ、後半戦に入るとライバル勢のキックザウバーやハースなども盛り返したこともあり、アストンマーティン勢はポイントゲットという点では上位入りを阻まれる状況に。
結局アロンソが総合10位(56ポイント)、ストロール16位(33ポイント)という結果に終わり、チームとしては89ポイントでコンストラクターズ7番手となった。
一方でアストンマーティンはチーム幹部の入れ替わりがあり、内部は順風満帆とは言えなかった。その中で2025年3月からチームでの実務をスタートさせていた“空力の鬼才”こと、エイドリアン・ニューウェイ氏が2026年から代表職に就くことが発表された。
そしてチームとしてはメルセデスパワーユニットと契約満了になり、新規定の2026年からはホンダパワーユニットが1チーム単独提供で、事実上のホンダワークスチームとなる。何よりニューウェイの手掛けたマシンがどこまでポテンシャルを秘めているのかという見方をすれば、劇的な良化がもたらされる可能性もある。
アストンマーティン・ホンダは新たな時代の初年度からトップ争いができる大躍進となるのか、日本のモータースポーツファンからしても要チェックのチームと言えるだろう。
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1981年7月29日生まれ|スペイン国籍|ミナルディ(2001)、ルノー(2003~2006)、マクラーレン(2007)、ルノー(2008~2009)、フェラーリ(2010~2014)、マクラーレン(2015~2018)、アルピーヌ(2021~2022)、アストンマーティン(2023~)
| レース名 | 決勝順位 |
|---|---|
| 第1戦オーストラリアGP | Ret. |
| 第2戦中国GP | Ret. |
| 第3戦日本GP | 11位 |
| 第4戦バーレーンGP | 15位 |
| 第5戦サウジアラビアGP | 11位 |
| 第6戦マイアミGP | 15位 |
| 第7戦エミリア・ロマーニャGP | 11位 |
| 第8戦モナコGP | Ret. |
| 第9戦スペインGP | 9位 |
| 第10戦カナダGP | 7位 |
| 第11戦オーストリアGP | 7位 |
| 第12戦イギリスGP | 9位 |
| 第13戦ベルギーGP | 17位 |
| 第14戦ハンガリーGP | 5位 |
| 第15戦オランダGP | 8位 |
| 第16戦イタリアGP | Ret. |
| 第17戦アゼルバイジャンGP | 15位 |
| 第18戦シンガポールGP | 7位 |
| 第19戦アメリカGP | 10位 |
| 第20戦メキシコGP | Ret. |
| 第21戦サンパウロGP | 14位 |
| 第22戦ラスベガスGP | 11位 |
| 第23戦カタールGP | 7位 |
| 第24戦アブダビGP | 6位 |
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1998年10月29日生まれ|カナダ国籍|ウィリアムズ(2017~2018)、レーシング・ポイント/アストンマーティン(2019~)
| レース名 | 決勝順位 |
|---|---|
| 第1戦オーストラリアGP | 6位 |
| 第2戦中国GP | 9位 |
| 第3戦日本GP | 20位 |
| 第4戦バーレーンGP | 17位 |
| 第5戦サウジアラビアGP | 16位 |
| 第6戦マイアミGP | 16位 |
| 第7戦エミリア・ロマーニャGP | 15位 |
| 第8戦モナコGP | 15位 |
| 第9戦スペインGP | - |
| 第10戦カナダGP | 17位 |
| 第11戦オーストリアGP | 14位 |
| 第12戦イギリスGP | 7位 |
| 第13戦ベルギーGP | 14位 |
| 第14戦ハンガリーGP | 7位 |
| 第15戦オランダGP | 7位 |
| 第16戦イタリアGP | 18位 |
| 第17戦アゼルバイジャンGP | 17位 |
| 第18戦シンガポールGP | 13位 |
| 第19戦アメリカGP | 12位 |
| 第20戦メキシコGP | 14位 |
| 第21戦サンパウロGP | 16位 |
| 第22戦ラスベガスGP | Ret. |
| 第23戦カタールGP | 17位 |
| 第24戦アブダビGP | 10位 |
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| レース | フリー走行・予選 | 決勝 | |
|---|---|---|---|
| 第1戦 | オーストラリアGP | 3月6日(金) ~7日(土) | 3月8日(日) |
| 第2戦 | 中国GP | 3月13日(金) ~14日(土) | 3月15日(日) |
| 第3戦 | 日本GP | 3月27日(金) ~ 28日(土) | 3月29日(日) |
| 第4戦 | バーレーンGP | 4月10日(金) ~ 11日(土) | 4月12日(日) |
| 第5戦 | サウジアラビアGP | 4月17日(金) ~ 18日(土) | 4月19日(日) |
| 第6戦 | マイアミGP | 5月1日(金) ~ 2日(土) | 5月3日(日) |
| 第7戦 | カナダGP | 5月22日(金) ~ 23日(土) | 5月24日(日) |
| 第8戦 | モナコGP | 6月5日(金) ~ 6日(土) | 6月7日(日) |
| 第9戦 | バルセロナ・カタルーニャGP | 6月12日(金) ~ 13日(土) | 6月14日(日) |
| 第10戦 | オーストリアGP | 6月26日(金) ~ 27日(土) | 6月28日(日) |
| 第11戦 | イギリスGP | 7月3日(金) ~ 4日(土) | 7月5日(日) |
| 第12戦 | ベルギーGP | 7月17日(金) ~ 18日(土) | 7月19日(日) |
| 第13戦 | ハンガリーGP | 7月24日(金) ~ 25日(土) | 7月26日(日) |
| 第14戦 | オランダGP | 8月21日(金) ~ 22日(土) | 8月23日(日) |
| 第15戦 | イタリアGP | 9月4日(金) ~ 5日(土) | 9月6日(日) |
| 第16戦 | スペインGP | 9月11日(金) ~ 12日(土) | 9月13日(日) |
| 第17戦 | アゼルバイジャンGP | 9月24日(木) ~ 25日(金) | 9月26日(土) |
| 第18戦 | シンガポールGP | 10月9日(金) ~ 10日(土) | 10月11日(日) |
| 第19戦 | アメリカGP | 10月23日(金) ~ 24日(土) | 10月25日(日) |
| 第20戦 | メキシコGP | 10月30日(金) ~ 31日(土) | 11月1日(日) |
| 第21戦 | サンパウロGP | 11月6日(金) ~ 7日(土) | 11月8日(日) |
| 第22戦 | ラスベガスGP | 11月19日(木) ~ 20日(金) | 11月21日(土) |
| 第23戦 | カタールGP | 11月27日(金) ~ 28日(土) | 11月29日(日) |
| 第24戦 | アブダビGP | 12月4日(金) ~ 5日(土) | 12月6日(日) |