2024シーズンのF1は24戦で行われ、同一シーズンにおける過去最多のレース数となった。
現行レギュレーション最終シーズンとなる2025年は各チーム、及びパワーユニットメーカーは早くも新規定の2026年に向けて注力している。
前年に続き、2025年も過去最多タイの全24戦となる見通し。
2025年のF1は終盤に入り、アメリカ、メキシコ、ブラジルと南北アメリカ大陸を転戦。そして次戦はアメリカへ戻り、ラスベガスGPを迎える。
第21戦サンパウロGPは今季5度目のスプリントフォーマットとなり、金曜日の時点でランド・ノリスとオスカー・ピアストリのポイント差は1点だった。
だがスプリントレースではピアストリがターン3で縁石の濡れた箇所でスリップし、バリアでマシンストップとなった。これでノリスは難なくスプリントを制して土曜日に8ポイントを奪取。
土曜日午後には圧巻のラップでポールポジションを獲得したノリスは日曜日の決勝でも危なげないレース展開を見せ、ポールトゥウィン。土日合わせて1レース最大の33ポイントを積み重ねた。
ピアストリは決勝の6周目、ターン1で他車への追突により10秒ペナルティが科された影響もあり、5位フィニッシュ。一方でピットレーンスタートのマックス・フェルスタッペンが驚異的な追い上げを見せ、3位表彰台を獲得した。
これで第21戦終了時点のポイントは首位ノリス(390点)、2位ピアストリ(366点)、3位フェルスタッペン(341点)となった。それぞれの差は理論上1レースで追いつくポイント差であり、残り3戦でこの三つ巴の戦いがどのような結末を迎えるのか注目したい。ラスベガスGPの結果次第では、フェルスタッペン5連覇の可能性が潰え、ワールドチャンピオンはマクラーレン勢2人に絞られるという可能性も十分にある。
角田裕毅はサンパウロGP決勝、オープニングラップで他車との接触により10秒ペナルティが科されるも、ピットではクルーが10秒消化前にマシンに触るというイージーミスもあり、ペナルティ未消化で再度10秒罰と裁定される。完走した17台中最下位の17位でレースを終えた。
コンストラクターズランキングでは2位争いが終盤に入りし烈となる。インテルラゴスの決勝ではフェラーリ勢がノーポイントに終わったこともあり、2位メルセデス(398点)、3位レッドブル(366点)、4位フェラーリ(362点)とレッドブルが総合3位に浮上した。
角田にとっても残り3戦でしっかりチームに貢献し、少しでもコンストラクターズランキング上位に導けるよう結果を示したいところ。
次戦、第22戦ラスベガスGPはアメリカ合衆国のネバダ州が舞台となる。F1を“リアタイ観戦”している熱心なファンにとって、終盤お馴染みのアメリカGP~メキシコGP~サンパウロGPはいずれも日本時間未明~早朝の開催だったこともあり、負担が大きい3レースだったことだろう。
だがラスベガスGPは、現地時間土曜20時開始のナイトレース。17時間の時差ということもあり、日本では日曜日の13時スタートというとても見やすいタイミングで、これはオーストラリアGPの開催時刻と同一となる。もしも時間が許すのであれば第22戦ラスベガスGPはぜひ生中継で、激化するチャンピオン争いを見届けよう。
| 日時 | 配信内容 | 解説・実況 |
|---|---|---|
| 11月21日(金)9:30~ | フリー走行1回目 | コメンテーター:浅木泰昭 実況:サッシャ |
| 11月21日(金)13:00~ | フリー走行2回目 | 解説:柴田久仁夫 実況:サッシャ |
| 11月22日(土)9:30~ | フリー走行3回目 | 解説:田中健一 実況:サッシャ |
| 11月22日(土)13:00~ | 予選 | 解説:中野信治 実況:サッシャ |
| 11月23日(日)13:00~ | 決勝 | 解説:中野信治 実況:サッシャ |
DAZN
ラスベガス・ストリップ・サーキットは華やかな街の中心部を突っ切るロケーションとなっており、全長は6.201km、50周で決勝レースを競う。
ブタの貯金箱を上下ひっくり返したようなレイアウトと言われるが、エンジンの全開率が高く、シーズンでも指折りの高速特性とされる。ターン4~5、ターン13~14にかけてのストレート区間がDRSになるため、ターン5、ターン14の飛び込みが最大のオーバーテイクポイント。ホームストレートエンドのターン1でも、ポジションのアップダウンが多く見られる。
レースは11月ラスベガスの夜。気温及び路面温度が冷え込む可能性もあり、この環境がタイヤの機能性に大きく影響を及ぼす。各チームはウイングを寝かせた高速特性強めのセッティングを突き詰めつつも、コーナー時のダウンフォースをどこまで確保するか、そのバランスを見つけることが重要となる。
パーマネントサーキットではなく、公道を使った新設のストリートトラックということもあり、路面のグリップ力は低め。コース脇はすぐさまウォールやフェンスが設けられているため、ブレーキングポイントでミスした場合、エスケープがない区間ではそのままクラッシュという状況も十分に考えられる。
最初の公式セッションとなった2023年のFP1では、トラック上にあるマンホールのフタが走行するマシンの風圧によって浮き上がり、カルロス・サインツのマシンが大きく破損するというトラブルも起こった。
トラックの特性上、セーフティーカーやバーチャルセーフティーカーの導入となる可能性が高い。波乱が巻き起こる可能性もあるだけに、展開を読みつつ戦局に乗れるかで順位は大きく変動することになりそうだ。
レース開催の現地は土曜日20時決勝開始の見通しであり、この開催時刻は17時間時差のある日本で日曜日の日中13時スタートとなる。“眠らない街”ラスベガスの風光明媚なナイトレース、第3回目のウィナーは誰になるのだろうか。
(C)DMM
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Red Bull Content Pool
2024年のF1第22戦、ラスベガスGP決勝は現地時間2024年11月23日に行われた。
現地ネバダ州は土曜日の22時となり、気温18℃、路面温度19℃のドライコンディションでレース開始時刻を迎えた。
タイヤのウォームアップが懸念される寒い状況下、20名中16名がミディアムを第1スティントに選択。15番グリッドのセルジオ・ペレス、19番グリッドのバルテリ・ボッタス、ピットレーンスタートのフランコ・コラピント3名がハードを装着した。16番手スタートのフェルナンド・アロンソのみがソフトを選んでいる。
50周のレースがブラックアウトとなり、ジョージ・ラッセルがトップでターン1へと入っていく。チャールズ・ルクレール、カルロス・サインツ、ピエール・ガスリーと続き、4連覇に王手をかけているマックス・フェルスタッペンが5番手。ランド・ノリスが6番手となった。
7番グリッドの角田裕毅は7番手のままでコントロールラインに戻ってきている。開催初年度の2023年と異なり、目立った接触やクラッシュがないまま2周目へと入った。
4/50周目のターン14でフェルスタッペンがガスリーをパスし、P4に浮上する。このタイミングでソフトタイヤのアロンソはピットに入り、早くもハードの第2スティントに移行している。
7番手走行の角田は後ろのオスカー・ピアストリとルイス・ハミルトンがやり合っていることもあり、ノリスになんとかついていくことに注力する。
フェルスタッペンは8/50周目のターン14でルクレールを仕留め、3番手まで浮上した。ノリスはガスリートレインに付き合っていたが、9周目にパスして5番手となった。
角田は後方からハミルトンが迫り、ポジションをP8に落とす。するとこのタイミングでミディアム勢のルクレール、ノリスが立て続けにピットへと入り、第2スティントに移行。タイヤの消耗がかなり際立つ展開となった。そしてスタート時、ピアストリにはライン前からレースを開始したとして、5秒ペナルティがここで科されている。
Red Bull Content Pool
フェルスタッペンは11周目のターン14でサインツのインを突き、P2に浮上している。12周目に入るタイミングでガスリー、角田はピットへと入った。ここでVCARBピットクルーは大仕事をやってのけ、アルピーヌよりも1秒速いストップで角田を送り出した。これで角田はピットアウト時ガスリーの前へ出ることに成功する。
P2のフェルスタッペンも12周目にピットへと入り、ハードにつないだ。
15周目の途中、ガスリーは「NO POWER!」と無線で報告し、エンジンから煙が出る。そのままピットに入り、レースを終えることになってしまった。
角田は16周目のターン14で第1スティント中のケビン・マグヌッセンを抜き、8番手の位置を取り戻した。ペレスがまだピットインしていないため、ハミルトンに先行されたが事実上の7番手となっている。
ハードスタートのペレスは18/50周目、ミディアムに変更。多くのチームが2度ピットイン必須の展開に。
トップはラッセルが快走し、20/50周目時点で2番手は9.5秒後方にフェルスタッペン。そこから2秒後ろに3番手サインツ、そこから3秒差で4番手ルクレールという並びに。
5番手のハミルトンはペースが速く、ルクレールのすぐ後方まで迫った。その2秒後ろに6番手ノリス、そこから8.5秒開き、7番手角田となっている。その1.5秒後ろからP8ピアストリが迫るも、角田はクリーンエアでコントロールしながら走行を続ける状況に。
アロンソは25/50周目に2度目のピットインを行い、ピアストリも26周目にタイヤ交換を行った。28周目にはフェルスタッペンとハミルトンも第3スティントに移行している。
角田は30/50周目にピットインを行い、ミディアム、ハード、ハードとつないで第3スティントに入った。あとは最後まで走り切る流れとなる。
35周目の途中、角田が第1スティント中のリアム・ローソンの後方に迫り、両者の前後関係をVCARBはスイッチさせ角田が前に。ここからポイント争いをしているヒュルケンベルグの前でローソンがブロックする展開となった。
Getty Images
だが残り15周の36周目、ヒュルケンベルグはローソンとオコンを立て続けに抜き、これでP8角田とP9ヒュルケンベルグは第3スティント同士で1.5秒差、あとはファイナルラップまで直接対決で競うこととなっている。
残り10周の41周目に入ると、角田は後ろから迫るヒュルケンベルグと接近戦を展開し、さらにその後ろにいるアロンソまでトレイン状態で戦うことに。
41周目のターン14ではサインツがフェルスタッペンをパスしてP3浮上。さらにその後ろからルクレールも迫る。
そして44周目のターン14で、角田は粘っていたがヒュルケンベルグに抜かれてP9に落ちてしまった。後方からはペレスが迫ってくる。
前では46周目、ルクレールがフェルスタッペンをパスして4番手浮上。ノリスが6番手を走行していることもあり、このままでチャンピオンシップが決まることから、フェルスタッペンも無理はせず。メルセデス1-2、フェラーリ3-4という順番に。
6番手走行中のノリスは後方との差が22秒あるため、残り2周でソフトタイヤにチェンジ。コンストラクターズ争いを考慮して、ファステストラップ狙いへと出た。
Getty Images
結局ラッセルがポールトゥフィニッシュで50周目のチェッカーを受け、同年の2勝目をマークした。2位には7.3秒差でハミルトンが入り、メルセデス1-2に。
3位サインツ、4位ルクレールとフェラーリ勢が3-4フィニッシュとなった。
5位にはフェルスタッペンが入り、6位ノリスはFLの1ポイントを加えたが、両者のポイント数が63点まで開いたため、2戦を残して2024年の年間王者はフェルスタッペンに決した。
7位ピアストリ、8位ヒュルケンベルグと続き、9位角田は2ポイントを手に。10位ペレスとは最後まで競ったものの、0.3秒差でしのいで2レース連続の入賞を果たしている。
Red Bull Content Pool
1/ジョージ・ラッセル/メルセデス
2/ルイス・ハミルトン/メルセデス
3/カルロス・サインツ/フェラーリ
4/チャールズ・ルクレール/フェラーリ
5/マックス・フェルスタッペン/レッドブル
6/ランド・ノリス/マクラーレン
7/オスカー・ピアストリ/マクラーレン
8/ニコ・ヒュルケンベルグ/ハース
9/角田裕毅/VCARB
10/セルジオ・ペレス/レッドブル
11/フェルナンド・アロンソ/アストンマーティン
12/ケビン・マグヌッセン/ハース
13/チョウ・グァンユ/キックザウバー
14/フランコ・コラピント/ウィリアムズ
15/ランス・ストロール/アストンマーティン
16/リアム・ローソン/VCARB
17/エステバン・オコン/アルピーヌ
18/バルテリ・ボッタス/キックザウバー
-/アレクサンダー・アルボン/ウィリアムズ
-/ピエール・ガスリー/アルピーヌ
| レース | フリー走行・予選 | 決勝 | |
|---|---|---|---|
| 第1戦 | オーストラリアGP | 3月14日(金) ~15日(土) | 3月16日(日) |
| 第2戦 | 中国GP | 3月21日(金) ~22日(土) | 3月23日(日) |
| 第3戦 | 日本GP | 4月4日(金) ~ 5日(土) | 4月6日(日) |
| 第4戦 | バーレーンGP | 4月11日(金) ~ 12日(土) | 4月13日(日) |
| 第5戦 | サウジアラビアGP | 4月18日(金) ~ 19日(土) | 4月20日(日) |
| 第6戦 | マイアミGP | 5月2日(金) ~ 3日(土) | 5月4日(日) |
| 第7戦 | エミリア・ロマーニャGP | 5月16日(金) ~ 17日(土) | 5月18日(日) |
| 第8戦 | モナコGP | 5月23日(金) ~ 24日(土) | 5月25日(日) |
| 第9戦 | スペインGP | 5月30日(金) ~ 31日(土) | 6月1日(日) |
| 第10戦 | カナダGP | 6月13日(金) ~ 14日(土) | 6月15日(日) |
| 第11戦 | オーストリアGP | 6月27日(金) ~ 28日(土) | 6月29日(日) |
| 第12戦 | イギリスGP | 7月4日(金) ~ 5日(土) | 7月6日(日) |
| 第13戦 | ベルギーGP | 7月25日(金) ~ 26日(土) | 7月27日(日) |
| 第14戦 | ハンガリーGP | 8月1日(金) ~ 2日(土) | 8月3日(日) |
| 第15戦 | オランダGP | 8月29日(金) ~ 30日(土) | 8月31日(日) |
| 第16戦 | イタリアGP | 9月5日(金) ~ 6日(土) | 9月7日(日) |
| 第17戦 | アゼルバイジャンGP | 9月19日(金) ~ 20日(土) | 9月21日(日) |
| 第18戦 | シンガポールGP | 10月3日(金) ~ 4日(土) | 10月5日(日) |
| 第19戦 | アメリカGP | 10月17日(金) ~ 18日(土) | 10月19日(日) |
| 第20戦 | メキシコGP | 10月24日(金) ~ 25日(土) | 10月26日(日) |
| 第21戦 | サンパウロGP | 11月7日(金) ~ 8日(土) | 11月9日(日) |
| 第22戦 | ラスベガスGP | 11月20日(木) ~ 21日(金) | 11月22日(土) |
| 第23戦 | カタールGP | 11月28日(金) ~ 29日(土) | 11月30日(日) |
| 第24戦 | アブダビGP | 12月5日(金) ~ 6日(土) | 12月7日(日) |