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1997年生まれ、モナコ生まれのチャールズ・ルクレールは元レーシングドライバーのエルヴェを父に持ち、幼少期よりカートに親しみながら育つ。
フランスの下部カテゴリーで評価を高め、フォーミュラ・ルノー、フォーミュラ3、GP3シリーズ、F2と順調にステップアップしていった。
フェラーリ・ドライバー・アカデミーに2016年より属しており、スクーデリア・フェラーリの開発ドライバーに就任。同年のイギリスGPではハースよりフリー走行1回目に出走し、18番手のタイムをマークしている。
翌2017年はザウバーのリザーブドライバーとなるも、トップではレース出走のチャンスがなかった。2018年にはアルファロメオ・ザウバーF1チームと名称を変えたザウバーからフル参戦することが確定。マシンは戦力不足であることは否めず、第1戦から第3戦まで13位、12位、19位と入賞圏外ながらデビューから3レースで完走を果たす。迎えた第4戦アゼルバイジャンGPでは6位フィニッシュを果たし、初のポイントを手にしている。
このシーズンの最高位はこの6位だったが、10レースでポイント奪取を達成し、39ポイントでドライバーズランキング13位でシーズンを終えている。
また、この年の9月には2019年よりフェラーリのレギュラードライバーになることが発表され、2007年の王者キミ・ライコネンと入れ替わる形でイタリアの名門に身を投じる事になった。
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フェラーリでは2010~2013年のドライバーズチャンピオン、セバスチャン・ベッテルと組むことになったが、ルクレールはトップチームでも序盤から非凡な才能を見せつける。
第2戦バーレーンGPでは予選Q1~Q3まですべてトップタイムをマークし、予選2位の先輩ベッテルを押しのけ、ポールポジションを獲得。決勝でルクレールは待望のF1初優勝が目前に迫るも、残り11周でまさかのスローダウン。ルクレールは順位を下げ、3位でのフィニッシュとなった。
その後ライバルチームのメルセデスが優勝を争う展開が続き、ルクレールはポイント争いで3番手争いに突入。中盤戦に入り、ルクレールは第13戦ベルギーGPでF1キャリア初勝利を果たすと、続く第14戦イタリアGPではフェラーリの母国で表彰台の頂点に立ち、2連勝をマークしている。また、第13戦~第16戦までルクレールは4レース連続でポールポジションを獲得するなど、一発勝負での才能を見せつけた。
このシーズン、ルクレールは同僚ベッテル、マックス・フェルスタッペンとポイントを争う展開となったが、第20戦ブラジルGPでは66周目のバックストレートでベッテルが同僚ルクレールを追い抜こうとして接触。ルクレールはマシンの右フロントが破損し、ベッテルは左リヤのタイヤバーストにより、まさかの同士討ちでダブルリタイアとなった(レースの90%以上を走行していたため両者完走扱い)。
結果としてこのシーズン、レッドブルのフェルスタッペンに先行を許す形になり、2勝のルクレールは年間4位、1勝のベッテルは年間5位でシーズンを終えることになった。なお、ルクレールはフェラーリ初年度ながら、全ドライバー最多となる7度のポールポジションをマークしている。
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迎えた2020年は新型コロナウイルス感染拡大に伴い、開幕戦オーストラリアGP直前になりレースのキャンセルが決定。7月上旬までグランプリが開催できない未曾有の事態となった。
一方で5月12日、フェラーリは契約延長交渉のまとまらなかったベッテルが、今季限りでチームから離脱することを発表。その2日後の14日にはマクラーレンのカルロス・サインツを来季から迎え入れることを明らかにした。2021年よりフェラーリはルクレール&サインツのラインナップになることが早々に確定。
だが、いざ7月の開幕を迎えるとフェラーリのマシンはポテンシャル不足が顕著に。第1戦オーストリアGPでルクレールはそれでも予選7番手に付け、上位勢の自滅もあり、決勝では2位表彰台に上がった。
だがこの後フェラーリの苦戦は続き、昨季までの力関係上、3強の一角と目されていたフェラーリはマクラーレン、レーシング・ポイント、ルノーらにも見劣りする状況で、コンストラクターズランキングでも遅れを取った。結果的にルクレールはイギリスGPでも3位表彰台に上がり、2020シーズンは2度の表彰台を獲得。96ポイントを手にしてランキング8位となった。
フェラーリは1950年のF1初年度から唯一参戦し続けているチームであり、2020シーズンはF1参戦1000GP目を迎えることから、シャシー名はSF1000と付けられた。そして第9戦はトスカーナ・フェラーリ1000GPと冠されることに。フェラーリにとっては記念すべきシーズンでもあったが、チーム、ドライバーともに不本意な1年となってしまった。
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ベッテルが去った後の2021年、同僚はカルロス・サインツとなり、古株のルクレールはフェラーリの新エースとしてシーズンを迎えた。第5戦モナコGP、第6戦アゼルバイジャンGPでは2レース連続でポールポジションを獲得するなど、競争力を有していることを示した。
だがモナコGPでは日曜の決勝スタート前にドライブシャフトの問題が発覚し、スタートできずにレースを終える形に。地元でのポールスタートを活かすことができなかった。
イギリスGPでは2位表彰台に上がったものの、シーズンを通じて優勝を達成することができず。それでも2020年よりは多くのポイントを手にして、フェラーリ復活を予感させる戦いを見せた。
また、第21戦サウジアラビアGPを終えて158ポイントを手にし、ドライバーズランキング5位に着けていたが、最終アブダビGPでは10位フィニッシュ。このレースでサインツ、ランド・ノリスがより上位でレースを終えたため、この2人に抜かれて159ポイントの想像7位に順位を落として、2021年シーズンを終えた。
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レギュレーションの大きく変わった2022年、フェラーリは明らかなポテンシャルアップを示し、開幕戦のバーレーンGPではルクレール&サインツの1-2フィニッシュという、最高の滑り出しを見せる。ルクレールは開幕3レースで2勝を収めるなど、同シーズンのチャンピオンシップで主役を演じるものと、この時点では思われた。
だが第4戦エミリア・ロマーニャGPからはレッドブル勢の快進撃が始まり、フェラーリは下降気味に。予選では一発の速さを示しながら、チーム戦略のミスなどもあって勝ちきれないレースが続く。
そして第17戦日本GPでルクレールはファイナルラップのシケインでオーバーランしたことにより、レース後3位に降着。これで5レースを残してフェルスタッペンの連覇が決まってしまった。
ルクレールは最後までセルジオ・ペレスと競り合い、なんとかドライバーズランキング2位の座を死守。シーズンを通じて3勝を収めた一方で、全ドライバー最多となる22戦中9度のポールポジションをマークしている。
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2023年、フェラーリはトップがマッティア・ビノットからフレディ・バスールへと変わった。復活に向けて期待が集まるフェラーリだったが、2023年は前年に比べて優勝争いに絡む機会が減少。ライバルチームのメルセデス、マクラーレン、アストンマーティンと第2勢力を競うような状況となった。
ルクレールはそんな中でも王者フェルスタッペンに次ぐ5度のPPを獲得するなど、一発の速さは示した。だがシーズンを通じて未勝利、最終戦ではポイント争いで逆転を許し、総合5位に終わっている。
2024年に入り、1月25日にルクレールはフェラーリと複数年の契約延長を結んだ。それから数日後、2月1日にフェラーリは2025年からルイス・ハミルトンが加わることを公表している。
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2024年は序盤からフェルスタッペンが前年の勢いそのままに躍進し、開幕7戦で5勝をマークするなど、同年もポイントリーダーとして戦況を進める状況となる。
ルクレールは第8戦モナコGPでポールポジションを獲得すると、決勝もトップでチェッカーを受け、待望の母国レース初制覇を果たした。
その後中盤戦にはやや浮き沈みもあったが、ルクレールはフェラーリのお膝元であるモンツァでも勝利し、アメリカGPの勝利も含めてシーズン3勝。フェルスタッペン、ランド・ノリスに続く356ポイントで総合3位となった。
2025年の僚友はハミルトンとなり、フェラーリとしては実力、経験ともに申し分のないドライバーセットとなった。ここまでフェラーリで戦ってきたルクレールとしては、7度王者が僚友と言えど、負けるわけにはいかない。
新規定である2026年以降の戦いを見据えつつも、いかにハミルトンを上回りながらマクラーレンやレッドブル、メルセデスらライバル勢と渡り合っていくのか、ルクレールにとってはフェラーリのエースであることを示すため、負けられない戦いが続いていく。
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1997年10月16日生まれ|モナコ国籍|ザウバー(2018)、フェラーリ(2019~)
| 年 | チーム名 | 勝利数 | 年間成績 |
|---|---|---|---|
| 2018年 | ザウバー | 0勝 | 13位 |
| 2019年 | フェラーリ | 2勝 | 4位 |
| 2020年 | フェラーリ | 0勝 | 8位 |
| 2021年 | フェラーリ | 0勝 | 7位 |
| 2022年 | フェラーリ | 3勝 | 2位 |
| 2023年 | フェラーリ | 0勝 | 5位 |
| 2024年 | フェラーリ | 3勝 | 3位 |
| レース名 | 決勝順位 |
|---|---|
| 第1戦バーレーンGP | 4位 |
| 第2戦サウジアラビアGP | 3位 |
| 第3戦オーストラリアGP | 2位 |
| 第4戦日本GP | 4位 |
| 第5戦中国GP | 4位 |
| 第6戦マイアミGP | 3位 |
| 第7戦エミリア・ロマーニャGP | 3位 |
| 第8戦モナコGP | 1位 |
| 第9戦カナダGP | Ret. |
| 第10戦スペインGP | 5位 |
| 第11戦オーストリアGP | 11位 |
| 第12戦イギリスGP | 14位 |
| 第13戦ハンガリーGP | 4位 |
| 第14戦ベルギーGP | 3位 |
| 第15戦オランダGP | 3位 |
| 第16戦イタリアGP | 1位 |
| 第17戦アゼルバイジャンGP | 2位 |
| 第18戦シンガポールGP | 5位 |
| 第19戦アメリカGP | 1位 |
| 第20戦メキシコGP | 3位 |
| 第21戦サンパウロGP | 5位 |
| 第22戦ラスベガスGP | 4位 |
| 第23戦カタールGP | 2位 |
| 第24戦アブダビGP | 3位 |
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| レース | フリー走行・予選 | 決勝 | |
|---|---|---|---|
| 第1戦 | オーストラリアGP | 3月14日(金) ~15日(土) | 3月16日(日) |
| 第2戦 | 中国GP | 3月21日(金) ~22日(土) | 3月23日(日) |
| 第3戦 | 日本GP | 4月4日(金) ~ 5日(土) | 4月6日(日) |
| 第4戦 | バーレーンGP | 4月11日(金) ~ 12日(土) | 4月13日(日) |
| 第5戦 | サウジアラビアGP | 4月18日(金) ~ 19日(土) | 4月20日(日) |
| 第6戦 | マイアミGP | 5月2日(金) ~ 3日(土) | 5月4日(日) |
| 第7戦 | エミリア・ロマーニャGP | 5月16日(金) ~ 17日(土) | 5月18日(日) |
| 第8戦 | モナコGP | 5月23日(金) ~ 24日(土) | 5月25日(日) |
| 第9戦 | スペインGP | 5月30日(金) ~ 31日(土) | 6月1日(日) |
| 第10戦 | カナダGP | 6月13日(金) ~ 14日(土) | 6月15日(日) |
| 第11戦 | オーストリアGP | 6月27日(金) ~ 28日(土) | 6月29日(日) |
| 第12戦 | イギリスGP | 7月4日(金) ~ 5日(土) | 7月6日(日) |
| 第13戦 | ベルギーGP | 7月25日(金) ~ 26日(土) | 7月27日(日) |
| 第14戦 | ハンガリーGP | 8月1日(金) ~ 2日(土) | 8月3日(日) |
| 第15戦 | オランダGP | 8月29日(金) ~ 30日(土) | 8月31日(日) |
| 第16戦 | イタリアGP | 9月5日(金) ~ 6日(土) | 9月7日(日) |
| 第17戦 | アゼルバイジャンGP | 9月19日(金) ~ 20日(土) | 9月21日(日) |
| 第18戦 | シンガポールGP | 10月3日(金) ~ 4日(土) | 10月5日(日) |
| 第19戦 | アメリカGP | 10月17日(金) ~ 18日(土) | 10月19日(日) |
| 第20戦 | メキシコGP | 10月24日(金) ~ 25日(土) | 10月26日(日) |
| 第21戦 | サンパウロGP | 11月7日(金) ~ 8日(土) | 11月9日(日) |
| 第22戦 | ラスベガスGP | 11月20日(木) ~ 21日(金) | 11月22日(土) |
| 第23戦 | カタールGP | 11月28日(金) ~ 29日(土) | 11月30日(日) |
| 第24戦 | アブダビGP | 12月5日(金) ~ 6日(土) | 12月7日(日) |