2025シーズン限りで数年続いたF1のレギュレーションが一区切りとなり、2026年は新規定で新たな戦いがスタートする。
キャデラックが加わり全11チームに拡大し、パワーユニットはレッドブル・パワートレインズがフォードとタッグを組み、さらにはアウディが加わる形に。一方でアルピーヌが自社製PUではなく、メルセデスPUのカスタマーとして参戦。5メーカーがPUを供給する状況となっている。
2024年と2025年に続き、年間24レースは過去最多タイの戦いとなる。力関係が一新される新規定の2026年はどのような勢力図になるのだろうか。
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舞台はメルボルンにあるアルバート・パーク・サーキット。近年は第3戦だが1996年以降、ほとんどの年で開幕戦の舞台となっていたため「開幕=オーストラリアGP」という印象の方も多いだろう。
2020年は開幕戦直前になり、コロナ禍の問題が直撃したこともあり、それから数カ月にわたってレース自体中止状態となった。そのため、開幕戦としてのオーストラリアGPは2019年以来となる。
この市街地コースでは、毎年F1以外のレースは行われていないのだが、中止となった2021年にサーキットのレイアウト変更を実施。コーナーの角度を緩くしたり、右・左と続く連続シケインを全開走行可能ななだらかなカーブに変更。よりレースを盛り上げるために、平均走行速度もラップタイムも早める方針で大型改修を行った。
コース幅が狭く、ストレートが短いため、比較的コース上での追い抜きは少ないオーストラリアGPだが、2022年より細かなレイアウト改修が重ねられており、ドライバー間の駆け引きも見どころ十分。2023年は3度赤旗の荒れた展開に。2024年は終盤にジョージ・ラッセルがターン6でクラッシュし、セーフティーカーのままフィニッシュチェッカーとなった。
2026年は新レギュレーションとなり、各チームの勢力図は完全にリセットされてのリスタートとなる。果たして今季はどのような結末が待っているのだろうか。
| 日時 | 内容 |
|---|---|
| 3月6日(金)10:30~ | フリー走行1回目 |
| 3月6日(金)14:00~ | フリー走行2回目 |
| 3月7日(土)10:30~ | フリー走行3回目 |
| 3月7日(土)14:00~ | 予選 |
| 3月8日(日)13:00~ | 決勝 |
Formula 1
オーストラリアのメルボルンにあるアルバート・パーク内の湖を周回する道路を使った半公道サーキット。1周は5.303km、全58周で行われる。
常設のサーキットではないため、ランオフエリアが狭い。そして路面はバンピーで滑りやすいことから、荒れたレース展開になることでも知られている。
ターン6に入るタイミングでアウトに膨らみすぎ、グラベルに出てそのままウォールにクラッシュというシーンもよく散見される。2025年の決勝はレース中の降雨により展開がガラリと変わる場面もあった。コンディション面の変化にも注目したい。
オーバーライド・モードの検知ゾーンはホームストレートエンドにある。ここで前方のマシンと1秒以内に詰め寄っていた場合、その後の各ストレートセクションは1周にわたってオーバーライド・モードでのオーバーテイクを狙える。
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2025年の開幕戦、オーストラリアGP決勝は2025年3月16日行われた。
F2のレース2は雨で中止となったものの、現地メルボルンはその後雨が弱まり、路面が濡れたままながら決勝スタート時刻を迎えた。気温15℃、路面温度19℃となっている。リアム・ローソンとオリヴァー・ベアマンはピットスタートを選んだ。
現地時間15時には雨が止んでいるが、全車インターミディエイトを装着している。
各車フォーメーションラップに入ると、11番グリッドのイザック・アジャーがターン1立ち上がりで加速した際にトラクションをかけすぎてスピンし、そのままタイヤバリアへ。マシンはそこから動けず、アジャーはレース前に無念のリタイアとなった。
これでスタートは延期となり、再度グリッド上にマシンが並ぶ。再フォーメーションラップは15:15とアナウンスされた。
再びフォーメーションラップを行い、これでレース周回は58から57となる。各車グリッドに着きブラックアウトとなり、ランド・ノリス、マックス・フェルスタッペン、オスカー・ピアストリ、ジョージ・ラッセル、角田裕毅の順番でターン1へと入っていった。
するとターン5~6の間でジャック・ドゥーハンが単独クラッシュ。これでレースは1周目からセーフティーカーとなってしまった。このSCが出るまでにチャールズ・ルクレールが角田をパスし、P5ルクレール、P6角田となる。
さらにSCの隊列に加わる前の最終ターン14で前年のウイナーであるカルロス・サインツがまさかのスピン、そこからバリアに当たってストップ。これでレースは2周目のSC時点で3台消えることになった。
ドゥーハンとサインツのマシン除去に時間を要したがセーフィーカーエンドとなり、8/57周目からローリングスタートで再開となる。ノリス、フェルスタッペン、ピアストリ、ラッセル、ルクレール、角田、アレクサンダー・アルボンの順番で戦況が進む。
トップ3のみが別次元の速さで周回を重ねていく。17/57周目のターン11で、フェルスタッペンがオーバーラン。これでノリス、ピアストリ、フェルスタッペンの順番になった。
Red Bull Content Pool
角田は前方ルクレールとの差が21/57周目時点で5秒離され、後方アルボンとは2秒差で6番手を走り続けている。
天候と路面状況、タイヤの消耗具合を見ながら各ドライバーは周回を続けていく。折り返しの29/57周時点でトップはノリス。0.7秒差で僚友ピアストリが続いた。
3番手フェルスタッペンはオーバーラン以降はペースを上げられず、前とは16秒差まで開いた。そこから9秒後方に4番手ラッセル、その6秒後ろに5番手ルクレール、そこから13秒差でP6角田となっている。
34/57周目のターン6、フェルナンド・アロンソが縁石に乗り上げてコントロールを失いクラッシュ。これでセーフティーカーとなるため、各車一気にピットへと入りスリックタイヤへと変更していく。
上位勢はほぼすべてタイヤチェンジしたこともあり、順位は大きく変わらず。トップはノリスで以下ピアストリ、フェルスタッペン、ラッセル、ルクレール、角田、アルボン、ルイス・ハミルトン、ピエール・ガスリー、アンドレア・キミ・アントネッリの順番で隊列が狭まる。
Red Bull Content Pool
セーフティーカーエンドとなり、残り16ラップの42/57周目からローリングスタートで再開となる。
再開後はレコードライン以外の路面がまだ濡れているため、大きなポジション上下は起こらず。それでも43周目のターン11、角田がルクレールのインに飛び込んでP5に浮上した。
44周目、このセクター3区間は雨が強まってることもあり、ピアストリがターン13でスピン。ノリスはすぐさまピットに入ってインターに変更し、フェルスタッペンと角田はステイアウト。ピアストリはバックギアでトラックに復帰したため、セーフティーカーは入らず。
ここで一度はフェルスタッペン、角田の1-2となったが、この混乱のタイミングで角田はハミルトンとガスリーに抜かれ、4番手に落ちてしまった。
セクター3区間がかなり濡れていることもあり、スリック勢はピットに入らざるを得ず、フェルスタッペンはここでようやくインターに変更。
この後、ローソンとボルトレートがそれぞれスピンしてストップしたこともあり、レースは再度セーフティーカーに。このタイミングでハミルトン、ルクレール、角田もピットに入ってスリックからインターに戻した。
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全車インターに戻した状況でSC先導となり、トップはノリス。2番手フェルスタッペン、以下ラッセル、アルボン、アントネッリ、ランス・ストロール、ニコ・ヒュルケンベルグ、ガスリー、ハミルトン、ルクレールという並びのトップ10に。
早々にインターへと変えたドライバーが得する形になり、ステイ組の角田は追い風にならず、11番手にポジションを下げてしまった。残ったのは14台で隊列が一気に狭まり、残り6ラップの52/57周目から再開となる。
ここからノリスは2番手フェルスタッペンに追われる展開に。だが最後までリードを守りきり、2025年の初戦を制した。2位は0.8秒差でフェルスタッペン、そこから7.5秒後方のラッセルまでが表彰台となっている。
4番手でチェッカーを受けたアントネッリはアンセーフリリースのためスチュワードで5秒ペナルティと発表された。一度はこれでアルボンP4、アントネッリはP5となったものの、レースからしばらく経過してメルセデスの異議申し立てが通り、アントネッリ4位、アルボン5位で決着となった。
6位ストロール、7位ヒュルケンベルグ、8位ルクレール、9位ピアストリ、10位ハミルトンまでがポイントを獲得している。
角田は最終スティントのインターでペースが上がらず、12位で2025年の初戦を終えた。
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1/ランド・ノリス/マクラーレン
2/マックス・フェルスタッペン/レッドブル
3/ジョージ・ラッセル/メルセデス
4/アンドレア・キミ・アントネッリ/メルセデス
5/アレクサンダー・アルボン/ウィリアムズ
6/ランス・ストロール/アストンマーティン
7/ニコ・ヒュルケンベルグ/キックザウバー
8/チャールズ・ルクレール/フェラーリ
9/オスカー・ピアストリ/マクラーレン
10/ルイス・ハミルトン/フェラーリ
11/ピエール・ガスリー/アルピーヌ
12/角田裕毅/レーシングブルズ
13/エステバン・オコン/ハース
14/オリヴァー・ベアマン/ハース
-/リアム・ローソン/レッドブル
-/ガブリエウ・ボルトレート/キックザウバー
-/フェルナンド・アロンソ/アストンマーティン
-/カルロス・サインツ/ウィリアムズ
-/イザック・アジャー/レーシングブルズ
-/ジャック・ドゥーハン/アルピーヌ
1/カルロス・サインツ/フェラーリ
2/チャールズ・ルクレール/フェラーリ
3/ランド・ノリス/マクラーレン
4/オスカー・ピアストリ/マクラーレン
5/セルジオ・ペレス/レッドブル
6/ランス・ストロール/アストンマーティン
7/角田裕毅/RB
8/フェルナンド・アロンソ/アストンマーティン
9/ニコ・ヒュルケンベルグ/ハース
10/ケビン・マグヌッセン/ハース
11/アレクサンダー・アルボン/ウィリアムズ
12/ダニエル・リカルド/RB
13/ピエール・ガスリー/アルピーヌ
14/バルテリ・ボッタス/キックザウバー
15/チョウ・グァンユ/キックザウバー
16/エステバン・オコン/アルピーヌ
17/ジョージ・ラッセル/メルセデス
-/ルイス・ハミルトン/メルセデス
-/マックス・フェルスタッペン/レッドブル
| レース | フリー走行・予選 | 決勝 | |
|---|---|---|---|
| 第1戦 | オーストラリアGP | 3月6日(金) ~7日(土) | 3月8日(日) |
| 第2戦 | 中国GP | 3月13日(金) ~14日(土) | 3月15日(日) |
| 第3戦 | 日本GP | 3月27日(金) ~ 28日(土) | 3月29日(日) |
| 第4戦 | バーレーンGP | 4月10日(金) ~ 11日(土) | 4月12日(日) |
| 第5戦 | サウジアラビアGP | 4月17日(金) ~ 18日(土) | 4月19日(日) |
| 第6戦 | マイアミGP | 5月1日(金) ~ 2日(土) | 5月3日(日) |
| 第7戦 | カナダGP | 5月22日(金) ~ 23日(土) | 5月24日(日) |
| 第8戦 | モナコGP | 6月5日(金) ~ 6日(土) | 6月7日(日) |
| 第9戦 | バルセロナ・カタルーニャGP | 6月12日(金) ~ 13日(土) | 6月14日(日) |
| 第10戦 | オーストリアGP | 6月26日(金) ~ 27日(土) | 6月28日(日) |
| 第11戦 | イギリスGP | 7月3日(金) ~ 4日(土) | 7月5日(日) |
| 第12戦 | ベルギーGP | 7月17日(金) ~ 18日(土) | 7月19日(日) |
| 第13戦 | ハンガリーGP | 7月24日(金) ~ 25日(土) | 7月26日(日) |
| 第14戦 | オランダGP | 8月21日(金) ~ 22日(土) | 8月23日(日) |
| 第15戦 | イタリアGP | 9月4日(金) ~ 5日(土) | 9月6日(日) |
| 第16戦 | スペインGP | 9月11日(金) ~ 12日(土) | 9月13日(日) |
| 第17戦 | アゼルバイジャンGP | 9月24日(木) ~ 25日(金) | 9月26日(土) |
| 第18戦 | シンガポールGP | 10月9日(金) ~ 10日(土) | 10月11日(日) |
| 第19戦 | アメリカGP | 10月23日(金) ~ 24日(土) | 10月25日(日) |
| 第20戦 | メキシコGP | 10月30日(金) ~ 31日(土) | 11月1日(日) |
| 第21戦 | サンパウロGP | 11月6日(金) ~ 7日(土) | 11月8日(日) |
| 第22戦 | ラスベガスGP | 11月19日(木) ~ 20日(金) | 11月21日(土) |
| 第23戦 | カタールGP | 11月27日(金) ~ 28日(土) | 11月29日(日) |
| 第24戦 | アブダビGP | 12月4日(金) ~ 5日(土) | 12月6日(日) |