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【2025】戦いの舞台は北米へ…今季もスプリント実施&日本時間早朝の高速市街地決戦…第6戦マイアミGP|開催日程・放送予定

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2024シーズンのF1は24戦で行われ、同一シーズンにおける過去最多のレース数となった。現行レギュレーションの最終シーズンとなる2025年も、同様に年間24レースとなる。

各チーム、及びパワーユニットメーカーは早くも新規定の2026年に向けて注力する向きがある中、2025シーズンはどのようなシーズンになるのだろうか。

F1第6戦マイアミGP 概要

第5戦サウジアラビアGPはオスカー・ピアストリが勝利を収めた。

今季は5レースを終えた段階でピアストリが3勝(99ポイント)。ランド・ノリスが1勝(89ポイント)、マックス・フェルスタッペンが1勝(87ポイント)となり、ピアストリはキャリア初となるポイントリーダーになった。

頭一つ抜けた強さをマクラーレンが示している中で、改めて24歳のオージーはタイトル争いの有力候補になったと言えるだろう。これまでチームのエースと目されていたノリスとは、F1キャリア勝利数でも5で並んでいる。

第6戦マイアミGPは今季初の北米決戦となる。昨季ノリスはこの市街地コースでキャリア初優勝を果たした。この一戦で今季2勝目挙げて逆襲の足掛かりにしたいところだろう。

一方でピアストリにとっても、ここで今季4勝目をマークすることができれば、否応にも“エース”であることをアピールすることになる。

それを追いかけるライバルたちもここで結果を示して良い流れを引き寄せるべく尽力している。例年この一戦でアップデートを持ち込むチームもあるだけに、勢力図に動きがあるかもしれない。

角田裕毅は昨季、マイアミGPでスプリントP8、決勝P7と土日立て続けにポイントを獲得した相性の良いトラック。レッドブルがここで巻き返せるかも要注目となる。
 

コースの成り立ち

2023-03-16 Miami International Autodrome Circuit F1 Formula 1Getty Images

NFLマイアミ・ドルフィンズの本拠地、ハードロック・スタジアムを取り囲むように設計されたマイアミ・インターナショナル・オートドロームで、2022年よりマイアミGPは開催されている。

マイアミGPの開催構想は2018年ごろから浮上し、自治体や地域住民との交渉が行われていた。しかしその機運は反対運動によって一度頓挫したものの、コースレイアウトを変更することで、2022年から10年の開催契約が締結された。

開催にあたり、騒音を配慮して付近の学校の授業を避けるため、金曜の走行を現地時間15時以降に行うなど、市街地レースで課題となる問題に対して真摯に向き合い、地域住民への配慮にも重点が行われたという。

マイアミは、アメリカのF1開催地としては11カ所目となり、2023シーズンはさらにラスベガスGPも追加。アメリカGPが行われるサーキット・オブ・ジ・アメリカズ、ラスベガスとともに、アメリカ国内では同一シーズンで3つのレースが開催されることになった。2025年は米国内での3開催継続で3年目となる。

2025年マイアミGP開催中の5月2日、『F1』公式はマイアミGPの実施について2041年までの長期契約に至ったと正式発表している。今後も長らくマイアミGPは、F1カレンダーの常連として多くのF1ファンが目にすることになりそうだ。

第6戦:マイアミGP/放送予定

日時配信内容解説・実況
5月3日(土)1:30~フリー走行解説:田中健一 コメンテーター:浅木泰昭
5月3日(土)5:30~スプリント予選解説:柴田久仁夫 実況:笹川裕昭
5月4日(日)1:00~スプリントレース解説:小倉茂徳 実況:サッシャ
5月4日(日)5:00~予選解説:中野信治 実況:サッシャ
5月5日(月)5:00~(配信開始4:20~)決勝解説:中野信治 実況:サッシャ

サーキット:マイアミ・インターナショナル・オートドローム

2022-04-19 Miami Miami International Autodrome circuit F1 Formula 1DAZN|Getty Images

ハードロック・スタジアムの周囲に建設された全長5.41kmの仮設サーキット。3つのロングストレートと19のコーナーで構成され、最高速は時速320kmに迫る高速特性の強いトラックで、決勝は57周で行われる。

2022年からはグランドエフェクト要素が強まったこともあり、接近戦が容易に。高速コーナーが連続するセクター1での超高速バトルが期待できる。

DRSはセクター2のターン9~11にかけてのロングストレート区間、ターン16~17のバックストレート、そして最終ターン19からホームストレート、ターン1までに至る3カ所が設定されており、3つのDRSを駆使した駆け引きも勝負を分ける重要なポイント。バックストレートのDRSで意図的に抜かず後ろに着け、ホームストレート上でオーバーテイクを仕掛け、ターン1でインに飛び込み仕留めるケースもある。

高速特性が強い一方で、ターン13から16にかけての独特な低速セクションのレイアウトをF1マシンが駆け抜ける姿も見どころの1つと言える。ここで強引に並びかけ、あわや接触という状況も。

初開催の2022年からコース外走行のトラックリミット違反となるケースが多発し、タイムペナルティが頻発。各ドライバーのライン取り&駆け引きも要注目だ。

2024年マイアミGPのレース結果

2024-05-05 Norris McLaren F1 Formula 1Getty Images

2024年のF1第6戦、マイアミGP決勝は2024年5月5日行われた。

現地マイアミは週末を通して晴天が続き、気温29度、路面温度48度のドライコンディションで決勝スタート時刻を迎えた。

決勝では多くが第1スティントにミディアムをチョイス。ルイス・ハミルトン、フェルナンド・アロンソ、ケビン・マグヌッセン、ダニエル・リカルドの4台がハードを選び、14番グリッドのバルテリ・ボッタスのみがソフトを選択している。

ブラックアウトとなり、マックス・フェルスタッペン、チャールズ・ルクレール、オスカー・ピアストリ、カルロス・サインツの順番でオープニングラップを終える。10番グリッドの角田裕毅は一つポジションを上げ、P9で2周目に入った。

4/57周目のターン17でピアストリがルクレールをかわし、2番手に浮上する。5周目の途中、角田は後ろから迫ったジョージ・ラッセルに抜かれ、10番手にポジションを落とした。

11周目に入るタイミングでアレクサンダー・アルボンが最初にピットインを行い、ハードの第2スティントに入った。ここからアンダーカット狙いで、早めのタイヤ交換に出るドライバーも出てくる。

9番手走行中の角田は、前のメルセデス2台を見た状態でステイアウトを続ける流れとなった。

21/57周目、ターン15のボラードをマックス・フェルスタッペンが弾いてターン16に落ちているため、バーチャルセーフティーカー導入となった。ここで3台がピットインを敢行し、得をする流れに。

すると28/57周目、ターン2~3でケビン・マグヌッセンとローガン・サージェントが接触すると戦況は一変する。サージェントがターン3奥でマシンストップし、これでセーフティーカー導入となった。マグヌッセンには後に10秒ペナルティが科されている。

ここまでステイアウトし続けた角田は、29/57周目に満を持してピットイン。ミディアムからハードにつなぎ、ハミルトンの前7番手でピットアウトできた。第1スティントで引っ張り続け、大きく得する状況となっている。

SC中にピットインしていなかったドライバーも続々タイヤ交換を終え、トップはノリス。以下フェルスタッペン、ルクレール、ピアストリ、サインツ、ペレスと続き、角田は7番手となった。8番手ハミルトン、9番手ラッセルという並びになっている。

セーフティーカーエンドとなり、33/57周目からローリングスタートでレース再開となる。角田は35周目のターン13でハミルトンに抜かれ、P8にポジションを落とした。

ノリスはここからファステストラップを連発しながら、レースを先導する。2番手フェルスタッペンとの差を少しずつ広げていった。

39/57周目、サインツとピアストリが接近戦で接触し、ピアストリはフロントウイングにダメージを負う。これでピットインを余儀なくされ、最後尾までポジションを下げる。角田は7番手に浮上した。

トップはノリスで、残り9周の49/57周目でフェルスタッペンとの差を5秒まで広げた。3番手ルクレール、以下サインツ、ペレス、ハミルトンと続き、角田は7番手を走行。後方の8番手ジョージ・ラッセルとのマージンを4秒まで稼ぎ、最後まで走り切る流れとなっている。

結局フェルスタッペンとの差を7.6秒まで広げたノリスが、キャリア110戦目にして待望のF1初優勝を果たした。表彰式の前にはヘルメットを脱ぐとともに、涙を見せるシーンも。ノリスはキャリア16度目の表彰台となり、F1未勝利での最多表彰台登壇記録は15で終止符となっている。

2位フェルスタッペン、3位ルクレールまでが表彰台に上がった。

4番手フィニッシュのはサインツはピアストリとの接触でペナルティとなり、4位にペレスが繰り上がり、サインツが5位という裁定になった。

6位ハミルトンで、7位には角田が入り同年3度目の入賞。6ポイントを手にして、ドライバーズランキングでランス・ストロールを上回って総合10位に浮上した。

8位ラッセル、9位アロンソ、10位エステバン・オコンまでがポイントを手にしている。

2024-05-05 Norris Verstappen Leclerc F1 Formula 1Getty Images

2024年第6戦マイアミGP・決勝結果

1/ランド・ノリス/マクラーレン
2/マックス・フェルスタッペン/レッドブル
3/チャールズ・ルクレール/フェラーリ
4/カルロス・サインツ/フェラーリ
5/セルジオ・ペレス/レッドブル
6/ルイス・ハミルトン/メルセデス
7/角田裕毅/RB
8/ジョージ・ラッセル/メルセデス
9/フェルナンド・アロンソ/アストンマーティン
10/エステバン・オコン/アルピーヌ
11/ニコ・ヒュルケンベルグ/ハース
12/ピエール・ガスリー/アルピーヌ
13/オスカー・ピアストリ/マクラーレン
14/チョウ・グァンユ/キックザウバー
15/ダニエル・リカルド/RB
16/バルテリ・ボッタス/キックザウバー
17/ランス・ストロール/アストンマーティン
18/ケビン・マグヌッセン/ハース
19/アレクサンダー・アルボン/ウィリアムズ
-/ローガン・サージェント/ウィリアムズ

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チーム・ドライバー

日程・番組表

 レースフリー走行・予選決勝
第1戦オーストラリアGP 3月14日(金) ~15日(土)3月16日(日)
第2戦中国GP 3月21日(金) ~22日(土)3月23日(日)
第3戦日本GP 4月4日(金) ~ 5日(土)4月6日(日)
第4戦バーレーンGP 4月11日(金) ~ 12日(土)4月13日(日)
第5戦サウジアラビアGP 4月18日(金) ~ 19日(土)4月20日(日)
第6戦マイアミGP 5月2日(金) ~ 3日(土)5月4日(日)
第7戦エミリア・ロマーニャGP 5月16日(金) ~ 17日(土)5月18日(日)
第8戦モナコGP 5月23日(金) ~ 24日(土)5月25日(日)
第9戦スペインGP 5月30日(金) ~ 31日(土)6月1日(日)
第10戦カナダGP 6月13日(金) ~ 14日(土)6月15日(日)
第11戦オーストリアGP 6月27日(金) ~ 28日(土)6月29日(日)
第12戦イギリスGP 7月4日(金) ~ 5日(土)7月6日(日)
第13戦ベルギーGP 7月25日(金) ~ 26日(土)7月27日(日)
第14戦ハンガリーGP 8月1日(金) ~ 2日(土)8月3日(日)
第15戦オランダGP 8月29日(金) ~ 30日(土)8月31日(日)
第16戦イタリアGP 9月5日(金) ~ 6日(土)9月7日(日)
第17戦アゼルバイジャンGP 9月19日(金) ~ 20日(土)9月21日(日)
第18戦シンガポールGP 10月3日(金) ~ 4日(土)10月5日(日)
第19戦アメリカGP 10月17日(金) ~ 18日(土)10月19日(日)
第20戦メキシコGP 10月24日(金) ~ 25日(土)10月26日(日)
第21戦サンパウロGP 11月7日(金) ~ 8日(土)11月9日(日)
第22戦ラスベガスGP 11月20日(木) ~ 21日(金)11月22日(土)
第23戦カタールGP 11月28日(金) ~ 29日(土)11月30日(日)
第24戦アブダビGP 12月5日(金) ~ 6日(土)12月7日(日)