J1はラスト5へ。首位鹿島が逃げ切るか、神戸が王者の意地を見せるか、もしくは今季、台風の目となった京都や柏が悲願を掴むか ｜ Jリーグ

代表ウィークによる2週間の中断期間から再開するJ1リーグはラスト5節。今季は、シーズン最終盤にどんなドラマが待ち受けているかー。

優勝争いは、勝ち点「5」差をつけている状況で鹿島が首位に立っており、2位から4位までが勝ち点60で京都サンガF.C.、柏レイソル、ヴィッセル神戸が並んでいる。その下にいるサンフレッチェ広島やFC町田ゼルビアなども可能性を残しているが、現状は鹿島が久しぶりの栄冠に近づいている。

だが、今節はヴィッセル神戸との直接対決に臨み、その結果次第では最後までもつれる可能性は高い。特に鹿島は、神戸、京都と続く連戦が16年以来、9シーズンぶりのリーグ制覇への山場で、ここを連勝で駆け抜ければ、タイトル獲得に大きく前進できるだろう。

2位の京都は、3試合負けなし（1勝2分け）だが、得点ランキングでトップに立つラファエル・エリアスを怪我で欠いており、その中で優勝争いに食らいついていけるかが問われている。だが、5月から7月にかけてエース不在の時期があり、その時の経験をここで活かせるか。特に今節は残留争いをしている湘南ベルマーレとの対戦で、また違った難しさのあるゲームを控える。ここを勝ち切って、次節の鹿島戦へ弾みをつけたいところだ。

3位の柏は、JリーグYBCルヴァンカップ決勝に勝ち進んでおり、2つのタイトル獲得を視野に入れられている状況だ。今季より指揮を執るリカルド・ロドリゲス監督の下、ポゼッションベースの新たなスタイルでシーズン通して安定した戦いぶりを見せてきた実績がある。柏は横浜FCや名古屋、新潟といった下位との対戦を多く残しており、シーズン最終盤に残留に向けて必死に勝ち点獲得を目指してくるチームとの対戦はまた違った難しさがある。特に保持ベースの戦い方を掲げる柏としては、引いて守ってくる相手をどう攻略できるかが優勝争いへの生き残るためにカギとなる。

4位の神戸は、今節の鹿島との直接対決を制することが大前提にはなるが、その後もAFCチャンピオンズリーグエリートや準決勝に進出している天皇杯とタフな連戦が続く。難しいメンバーのやりくりを強いられる中、勝ち点を落とさずに乗り越えていけるか。チームとしての総合力が問われる。そこに向けて弾みをつける意味でも今節の鹿島戦がやはり分水嶺だ。鹿島を倒せば、勝ち点2差となり、リーグ3連覇への機運は高まる。

広島や町田は厳しい状況には立たされているが、リーグ5連勝で締めくくれば十分に波乱を起こせる。ただ両チーム共にACLEを控えており、こちらも過密日程との戦いが待ち受けている。今節、広島がFC東京を、町田が福岡をそれぞれホームに迎え撃つ。目先の試合で勝ち点3を積み重ねて、虎視眈々と逆転優勝のチャンスを狙っていきたいところだ。

首位の鹿島がこのまま逃げ切るか、今季、躍進を見せている京都や柏が下剋上を果たすか、リーグ2連覇の神戸が王者としての意地を見せるかー。広島や町田がここから大波乱を起こすか。どんなクライマックスが待ち受けているかー。残り5試合、優勝争いから目が離せない。

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