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【注目ドライバー】テールエンダーから脱却、今後は名門を復活へと導けるか…ニコラス・ラティフィ|ウィリアムズ|F1

読了時間 6分
2022-02-23 Latifi Williams F1 Formula 1 Getty Images


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経歴

欧州へ活動の場を移しF1を目指す

1995年生まれのニコラス・ラティフィは、13歳からカートキャリアをスタートさせ、母国カナダやアメリカでその腕を磨いた。また、2012年にはイタリアF3でフォーミュラデビューを果たすと同時に、フォードマスタングGTといったスポーツカーのレースにも参戦するなど、幅広いキャリアを築いている。

その後、本格的に活動の場をヨーロッパへ移し、イギリスF3やフォーミュラ・ルノー3.5に参戦。勝利こそなかったが、時折表彰台に上がるなど勝負強さを見せ、着々とカテゴリーをステップアップしていった。

2014年には第21戦アブダビGPフィーチャーレースから急遽GP2(現F2)に参戦を発表。翌2015年も8レースにスポット参戦して経験を積み、2016年からはレギュラードライバーとしてエントリーすることに。

F2で4シーズンの武者修行を経てF1へ

2020-07-22 Formula 1 F1 Latifi

2016年は開幕戦で2位表彰台を獲得したものの、その後はポイント獲得に苦戦し、総合16位に終わった。だが翌2017年は第12戦ドイツGPスプリントレースで念願の初勝利を果たすなど、総合5位で躍進のシーズンとなった。

F2では3シーズン目となる2018年は総合9位の成績だったが、翌年は開幕5戦で3勝と絶好のシーズンスタートを決め、その後も後半戦にかけて表彰台を複数回獲得。ランキング2位になりタイトル目前の位置まで上り詰めた。

また、F2フル参戦と同じく2016年から、ルノーのテストドライバーを務めていたラティフィ。2018年にはフォース・インディア(現レーシング・ポイント)のテストドライバーに就任し、金曜日のフリー走行を担当するなど、F1マシンの走行経験を積み重ねていた。そしてF2の好成績とF1での経験も評価され、2020年シーズンから、前年までテストドライバーを務めたウィリアムズで悲願のF1デビューを果たすこととなった。

低迷する名門で苦闘続き

1970年代よりプライベーターとしてF1に参戦し、数々のタイトルを獲得してきたウィリアムズだったが、近年はマシンのポテンシャル不足が顕著となり、テールエンダーの位置が目立つ状況に。また、ウィリアムズの相棒ジョージ・ラッセルが実力者ということもあり、2020シーズンは予選でラッセル相手にラティフィは16戦すべて(ラッセルがメルセデスよりスポット参戦したサクヒールGPは除く)、予選でポジションが下という状況に。

ラティフィはオーストリア、イタリア、エミリア・ロマーニャの3GPであわやポイント奪取の11位フィニッシュとなったが、一度も入賞できずにシーズンを終えることになった。

父マイケルはカナダの富豪であり、ウィリアムズのシャシーにも父が運営する食品会社「SOFINA」などがスポンサーとして刻まれている。一時は“ペイドライバー”とも言われたラティフィだが、下位チームながらも奮闘を続けていることから、今ではバックグラウンドとは関係なくF1で一定の評価を得ている状況だ。

2021年のチームはコンストラクターズ10位から脱却

2021-12-22 Latifi Williams F1 Formula 1

2021シーズン、ウィリアムズは開幕前のテスト時からある程度の競争力を示し、2018年より続いていたコンストラクターズ10位から浮上できるのではと期待を集めていた。ラティフィはこのシーズン、予選でもQ2に進出するようになり、上位勢が総崩れとなった波乱混じりのハンガリーGPでは、僚友ラッセルを上回る7位で入賞を果たした。

ラティフィは続くベルギーGPでも入賞を果たし(雨天で規定周回数に満たずハーフポイント)、シーズン7ポイントの総合17位で2021年を終えた。また、ラティフィは2020年、僚友ラッセルに予選成績で17戦全敗となっていたが、2021年は22レース中、2レースで実力者ラッセルを上回る予選結果を残している。

そして2022年はラティフィの相棒として、レッドブルグループで戦ってきたアレクサンダー・アルボンが加わることになった。ラティフィはF2時代にアルボンと競った仲。戦友となる。

大きくレギュレーションが変わる2022年、ウィリアムズは再び上位争いに食い込むことができるのか、F1で3シーズン目を迎えるラティフィのさらなる躍進も期待されるところとなる。

プロフィール

ニコラス・ラティフィ

2022-02-16 Latifi Williams F1 Formula 1

1995年6月29日生まれ|カナダ国籍|ウィリアムズ(2020~)

通算成績(2021年終了時点)

  • 出走/39回 
  • 優勝/0回 
  • PP/0回 
  • FL/0回
チーム名 勝利数 年間成績
2020年 ウィリアムズ 0勝 21位
2021年 ウィリアムズ 0勝 17位

2021年の成績

  • 年間:7ポイント/17位
  • 優勝/0回
  • PP/0回
  • FL/0回
レース名 決勝順位
第1戦バーレーンGP 18位
第2戦エミリア・ロマーニャGP Ret.
第3戦ポルトガルGP 18位
第4戦スペインGP 16位
第5戦モナコGP 15位
第6戦アゼルバイジャンGP 16位
第7戦フランスGP 18位
第8戦シュタイアーマルクGP 17位
第9戦オーストリアGP 16位
第10戦イギリスGP 14位
第11戦ハンガリーGP 7位
第12戦ベルギーGP 9位
第13戦オランダGP 16位
第14戦イタリアGP 11位
第15戦ロシアGP 19位
第16戦トルコGP 17位
第17戦アメリカGP 15位
第18戦メキシコGP 17位
第19戦サンパウロGP 16位
第20戦カタールGP Ret.
第21戦サウジアラビアGP 12位
第22戦アブダビGP Ret.

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チーム・ドライバー

日程・番組表

  レース フリー走行・予選 決勝
第1戦 バーレーンGP 3月18日(金) ~19日(土) 3月20日(日)
第2戦 サウジアラビアGP 3月25日(金) ~26日(土) 3月27日(日)
第3戦 オーストラリアGP 4月8日(金) ~4月9日(土) 4月10日(日)
第4戦 エミリア・ロマーニャGP 4月22日(金) ~ 23日(土) 4月24日(日)
第5戦 マイアミGP 5月6日(木) ~7日(土) 5月8日(日)
第6戦 スペインGP 5月20日(金) ~21日(土) 5月22日(日)
第7戦 モナコGP 5月27日(金) ~ 28日(土) 5月29日(日)
第8戦 アゼルバイジャンGP 6月10日(金) ~11日(土) 6月12日(日)
第9戦 カナダGP 6月17日(金) ~ 18日(土) 6月19日(日)
第10戦 イギリスGP 7月1日(金) ~ 2日(土) 7月3日(日)
第11戦 オーストリアGP 7月8日(金) ~9日(土) 7月10日(日)
第12戦 フランスGP 7月22日(金) ~23日(土) 7月24日(日)
第13戦 ハンガリーGP 7月29日(金) ~ 30日(土) 7月31日(日)
第14戦 ベルギーGP 8月26日(金) ~ 27日(土) 8月28日(日)
第15戦 オランダGP 9月2日(金) ~3日(土) 9月4日(日)
第16戦 イタリアGP 9月9日(金) ~ 10日(土) 9月11日(日)
第17戦 シンガポールGP 9月30日(金) ~10月 1日(土) 10月2日(日)
第18戦 日本GP 10月7日(金) ~ 8日(土) 10月9日(日)
第19戦 アメリカGP 10月21日(金) ~ 22日(土) 10月23日(日)
第20戦 メキシコGP 10月28日(金) ~ 29日(土) 10月30日(日)
第21戦 サンパウロGP 11月11日(金) ~ 12日(土) 11月13日(日)
第22戦 アブダビGP 11月18日(金) ~ 19日(土) 11月20日(日)

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