角田裕毅の恩師、アルファタウリのトスト代表が今年限りで退任！来季からの新代表は現フェラーリ重鎮メキエス、新CEOに元FIA幹部バイエル｜F1

アルファタウリのフランツ・トスト代表が、今季限りで代表職から退くことになった。チーム公式メディアを通じて正式発表されている。

現地時間26日、アルファタウリは次のようなリリースを公表している。

「我々、アルファタウリは長期的な安定性と継続性確保のため、本日チームに新しい上級管理体制を導入することを明らかにする」

「元FIAエグゼクティブのピーター・バイエルが、2023年後半より最高経営責任者（CEO）としてチームに加わる。フランツ・トストは2023年シーズンの終わりにチームプリンシパルとしての役割を辞することになった」

「そして現在フェラーリのスポーティング・ディレクターを務めるローラン・メキエスが、スクーデリア・アルファタウリに新たなチーム代表として加わる予定」

なお、トスト代表は現在のポストを退いた後、2024年からはアドバイザーの役割を担いつつ、チームとは協力関係を続けるという。

トスト代表は「ここまで長い間、チームを率いてきたことは特別なことだった。フォーミュラ1への情熱をともにする、多くの人たちと卓越した仕事ができた。それは私にとってとても大きな喜びでした」と感謝の言葉を述べている。

「バイエルをCEOとして、ローランを代表として迎え入れることになった。彼らはチームを次のレベルに引き上げてくれるだろう。これまでに至る皆様のご協力に感謝いたします」

Getty Images

そして来季からの新代表となるローラン・メキエス氏は1977年生まれ。2021年からはフェラーリの副代表＆ディレクター職を担当していたが、もともとはアルファタウリの前身であるトロ・ロッソ、そのルーツであるミナルディにも籍を置いていた。

メキエス氏は「私はトスト氏の将来の幸運を祈っており、ピーターと私は今後もトスト氏から多くのアドバイスを受けつつ尽力していく。チームプリンシパルの役割を引き受け、私がキャリア初期に過ごしたチームへと戻ることについて、光栄に思う」と、ミナルディの系譜を継ぐアルファタウリへの帰還を喜んだ。

「スクーデリア・アルファタウリは、将来のさらなる成功を手にすることができる。そのために必要なすべての要素を備えているし、ピーターと協力してそれを実現したい。今からそれを楽しみにしているよ」

Getty Images

新たなCEOとなるバイエル氏も「チームでCEOの役割を担い、ローランと一緒に仕事ができることを大変光栄に思う」と語っている。

「スクーデリア・アルファタウリは、ファエンツァ（イタリア）とイギリスに素晴らしい人材と素晴らしいインフラストラクチャーを備えている」

「これらの重要な要素を活用して、オフトラックでのパフォーマンスを向上させたい。今後数年間でチームにさらなる成功をもたらせると信じているし、それをとても楽しみにしています」

今季は第3戦終了時点でわずか獲得ポイントは1と、大苦戦を余儀なくされているアルファタウリ。トスト氏が今後は代表のポストから退き、若い剛腕がチームをけん引していくことになる。

バイエルCEO、メキエス代表がアルファタウリをこれからどのようなチームに変えていくのか。その方針は角田裕毅の今後にも大きく影響を及ぼすことになりそうだ。

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