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【コラム】目標はあくまでW杯出場。"向上心の塊"満田誠がすべてを懸けてスタートラインに立つ | サッカー日本代表

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「ワールドカップ出場を僕はまだ、諦めてはいません」

満田誠のこの言葉は、日本代表に選ばれた後に語ったことではない。サンフレッチェ広島に加入した直後からずっと、彼はワールドカップを意識するコメントを残してきた。

例えば3月19日の川崎フロンターレ戦について、当時まだ左サイドでプレーしていた満田は「日本代表の山根視来選手と対峙することが、ワールドカップへのアピールに繋がる」と言い切った。6月に話を聞いた時も「ワールドカップに出たい。確率はすごく低いかも知れないですが、でもゼロではないと思うから」と意欲を口にしていた。

満田が持つ最大の強みは、この向上心にある。

少年時代から、サッカーばかりをやってきた。やるからには、1番上を目指したい。故郷・熊本を離れて広島ユースに入ったのも、プロへの近道だと確信したからだ。

高校時代は年代別代表こそ縁がなかったものの、2017年の高円宮杯プレミアリーグWESTで得点王に輝く実績は残した。だが、広島の強化部は満田のトップ昇格を見送る。札幌、鳥栖、山口と練習に参加して、加入の可能性を探ったが、どのクラブからも誘いはなかった。

「プロになる力は、現状ではないんだ」

突き付けられた現実の厳しさに打ちのめされた。だが、それでも絶対に諦めない。

「大学経由でプロになる」

目標を切り替えた満田は、流通経済大学に進学する。

こういう青雲の志をもって大学の門を叩く選手は少なくない。だが、日々の暮らしの中でその志を見失い、挫折感に苛まれる選手もまた、多い。だが、満田はそうはならなかった。

「大学進学では親に迷惑もかけた。だけど、俺からサッカーをとったら、何も残らない。だからプロになって、親孝行するんだ」

満田は、不器用な男である。サッカーと遊びを両立させることはできない。実際、今も彼は特段の趣味もなく、生活の全てをサッカーに注ぎ込む。恋愛にしても「自分にはサッカーしかない、そのことをわかってくれる人じゃないと難しい」と言う。

「僕はエリートじゃない。練習を人よりもたくさんこなしてやっと、周りの選手に追いつける。その上でさらに、自分の武器を磨いて周りと差をつけなければいけない。当然、サッカーに割く時間は他の人よりも絶対に必要なんです」

実際、広島加入後も、満田はずっとサブ組でプレーしていた。広島ユース同期の川村拓夢や仙波大志が評価され、主力組でプレーしている姿を横目で見ていた。だが、満田はその悔しさの刃を自分に向けた。

「自分の武器はシュートだ。これを磨くんだ」

キャンプからずっと、彼は右足を振り続けた。チーム練習が終わった後、何本も何十本も打ち続け、スピードと精度を磨いた。

転機はルヴァンカップ名古屋戦。満田の物語は、ここから始まった

3月2日、ルヴァンカップGS第2節名古屋戦。サブスタートだった満田は24分、負傷した東俊希に代わってピッチに入る。左ワイドでのプレーだったが、満田はどこでプレーしてもゴールを意識する。44分、川村拓夢のサイドチェンジを受け、仕掛けた。左45度、マーカーは2人。ゴールを守るのは名手・ランゲラック。わずかしかなかったコースを狙い、満田は右足を振った。コンパクトな振りから放たれた強烈なシュートはランゲラックの 横っ飛びを無力化した。

プロ初ゴール。満田の物語は、ここから始まった。

4月2日、対湘南戦で広島の初勝利を導くリーグ戦初ゴール。

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4月6日、初めてシャドーで起用された横浜FM戦で2アシスト。

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5月7日、首位(当時)鹿島を破壊した1得点1アシスト。

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5月21日、流経大時代の恩師・曺貴裁監督(京都)の目の前で決めた恩返しゴール。

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6月25日、堅守の福岡を沈黙させた弾丸ライナーゴール。

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7月2日、プロ入り初めてセットプレーからのアシストを決めた磐田戦。

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彼が得点かアシストを決めた試合では7勝1分。まさに、エースの働きである。レジェンド・佐藤寿人のゴールパフォーマンスを本人の許可を受けて受け継ぐ一方で、5得点5アシストと目標としている10得点10アシストに向けて、努力に努力を重ねる。彼のストロングポイントの1つである強烈なスプリントを活かしたプレッシングやプレスバックを、真夏の9連戦で疲労が溜まった中でもやり遂げる強さも見せた。

日本代表初選出が決まった7月13日、彼は天皇杯・群馬戦を闘い、勝利に貢献した。勝利した後、彼に「代表選出、おめでとう」と声をかけた。ただ、予想していた笑顔は欠片もなかった。

「嬉しかったけれど、まだ選ばれただけで試合に出たわけでもない。スタートラインに立っただけですから」

目標をワールドカップ出場に置いている満田にとっては、確かに代表選出は1つのステップ。たとえワールドカップのメンバーに選ばれたとしても、コメントは大差あるまい。

「サッカーは僕の全て。人生の全てをかけている」

そう言い切っている満田誠の向上心は、消えることはない。

文・中野 和也

1962年、長崎県生まれ。リクルート中国支社や関連会社で企画営業・情報誌制作・編集を経験。1994年からフリーライターとして独立。1995年、広島アスリートマガジンでサンフレッチェ広島の取材を開始。1999年以降のサンフレッチェ広島の全試合を取材。2000年、サンフレッチェ広島の専門誌・紫熊倶楽部を創刊。著書に「サンフレッチェ情熱史」「戦う、勝つ、生きる」。

満田誠プレー集

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