【動画】清水が逃げ切るか、磐田もしくは東京Vがドラマを起こすか。三つ巴のJ2自動昇格圏争いを制するのは | Jリーグ

いよいよ決着の時を迎える。

今季の自動昇格争いは、リーグ制覇を決めたFC町田ゼルビアがクラブ史上初の昇格を早々に決めた一方でもうひと枠は、勝ち点「1」差に3チームがひしめき合う大接戦で最終節を迎えることになった。

現状は、1年でのJ1復帰を目指す2位の清水エスパルスが勝ち点「73」で昇格圏を維持しているが、清水と同様に1年でのJ1復帰を目指す3位ジュビロ磐田と16年ぶりのJ1復帰を目指す4位東京ヴェルディが勝ち点「1」差でぴたりと清水の背中を追いかけており、最後の最後で大逆転というドラマが十分に起こり得る状況だ。

各チームのJ1昇格決定条件をおさらいする。奇しくも最終節は、全3チームが敵地での一戦となる。清水は秋葉忠宏監督の古巣となる水戸ホーリーホックと、磐田は前節残留を決めた栃木SCと、東京Vは、前節２１位以下が決まってしまった大宮アルディージャとのラスト1試合に臨むことになる。

唯一、自力で昇格を決められる清水は、勝てば文句なしで2位が確定する。ただ引き分け以下に終わった場合は、磐田と東京Vがともに勝利を逃すことが条件となるだけに、やはり勝利が必須と言えるだろう。仮に清水は敗れたとしても、磐田と東京Vが引き分け以下に終わった場合に、得失点差で大きな差をつけていることからその点でも優位にいるのは間違いない。

一方の磐田と東京Vは、”ほぼ”同じ条件で昇格を決めることができる。引き分けでも清水が負ければ、数字上は得失点差で逆転できるが、前述した通り、両者と清水との得失点差の逆転は現実的ではない。その点を踏まえても両者に求められる結果は勝利のみ。その上で清水が引き分け以下を願うになる。

ただ前節、磐田が水戸に5−０と大勝した一方で、東京Vは栃木に1-0という接戦を勝ち切った。このスコアの差によって、試合開始前時点では磐田と東京Vのわずか「1」だった得失点差が「5」まで広がった。前節の結果が最後の最後で運命を分ける可能性も十分にあり得る。

その点を踏まえても得失点差で優位に立っている磐田がシンプルに勝つことに集中できる一方で東京Vは、磐田を得失点差で上回ることを考慮しなければいけない。その非常に難しい条件下でのゲームを強いられることになる。このメンタリティーの差がどのようにゲームの流れや結果に反映されるか。同日同時刻開催という最終節ならではの他会場のスコアによる試合の変化も見どころの一つとなる。

それでも泣いても笑ってもリーグ戦はラスト1試合だ。1チームだけが自動昇格の権利を掴み、残りの2チームはプレーオフでの昇格に向けて気持ちを切り替えることになる。清水が逃げ切るか、磐田や東京Vが大逆転のドラマを起こすか。J2の最終節の結末はいかに。

J2リーグ第42節 対戦カード

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