今季初白星を目指す鳥栖と開幕から4連勝と勢いに乗る大宮という対照的なスタートを切ったチーム同士が第5節で激突した。
お互いに[3-4-2-1]の布陣というミラーゲームとなった一戦は、まずは鳥栖が8分、大宮のコンパクトな守備のライン間でボールを受けた西澤健太のスルーパスに抜け出した新井晴樹のクロスからチャンスを作るが、大宮もクロスを弾いてシュートを許さない。
その後はお互いに一進一退の攻防を繰り広げる。15分には鳥栖がヴィキンタス スリヴカが落としたボールを受けた西澤が積極的にシュートを放てば、28分には大宮が杉本健勇のスルーパスに抜け出した泉柊椰がペナルティエリア内にドリブルで侵入し、サイドネットを狙い澄ました鋭いシュートを放つが、これは初先発のGK泉森涼太が好セーブでピンチを凌ぐ。
すると37分、高い位置でボールを奪った鳥栖が素早くボールを回してペナルティエリア内でボールを受けたスリヴカのラストパスがガブリエウの右手に当たってハンドの判定。このPKを西澤がゴール左隅へ決めて鳥栖がリードして折り返した。
リードを許した大宮は、後半立ち上がりにアルトゥール シルバの強烈なロングシュートや59分にはアルトゥール シルバからの浮き球に杉本がタイミングよく背後へ抜け出すが、恐れずに前へ出た泉森がセーブ。67分に左サイドで人数をかけた厚みのある攻撃を仕掛けて、最後は下口稚葉がシュートを放つが、これも鳥栖の守護神に阻まれる。
鳥栖は、西澤が切れ味鋭いドリブルから中央を突破したところから強烈なシュートを放つなどチャンスを作りながらも2点目は奪えなかったが、最後まで1点を逃げ切って無失点でクローズ。
開幕から苦戦を強いられてきた鳥栖が待望の初白星を飾った。一方の大宮は開幕からの連勝が「4」でストップし、今季初黒星を喫している。
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