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原口元気にとってのクラブW杯とは？「浦和レッズがもう一個、上のステージへいける大きなチャンス」 | FIFAクラブワールドカップ
いよいよ15日に開幕する『FIFAクラブワールドカップ』。この大会に日本から唯一、出場する浦和レッズに所属するMF原口元気がDAZNで配信している『あなたにとってFIFAクラブW杯とは？』というインタビューで、大会にかける思いを語った。
1991年5月9日生まれで34歳の原口は、浦和の育成組織出身で、09年にトップチームでプロ契約を締結。そこから2014/15シーズンよりドイツへ活躍の場を移してヘルタ・ベルリンやハノーファーなど5クラブに所属し、10シーズンに渡って欧州のトップリーグで活躍。昨季シーズン途中に古巣・浦和に復帰し、そして今季、クラブワールドカップへ挑戦する。
「かなり難しいチャレンジにはなるとは思いますけど、浦和をアピールする大きなチャンスだと思っています」。そうクラブW杯への意気込みを口にする。そして「非常にユニークだと思うし、すごく楽しみ」とモチベーションも高まっており、「もちろん日本を代表して、これだけいいクラブが日本にもあるんだぞというのを世界的にアピールできるチャンスだと思うので、こういうチャンスを逃さないようにしたい」と決意を語る。
日本の中でも最も熱狂的なサポーターがいるクラブとして知られている浦和レッズ。そのクラブで子供の頃から育った原口は、その声援を誇りに、世界を舞台に戦う覚悟だ。
「彼らはスペシャルな存在だと思っていますし、彼らがすごいファンがいるんだと思われても、僕らが勝てなければ世界にいいアピールができない。すごいサポーターがいて、いいチームだということをいい成績を残してアピールできるようにしたい」。
これまで日本代表やブンデスリーガで世界トップレベルの選手たちと対戦してきたが、その中で対戦してみたい選手として名前を挙げたのは、インテル・マイアミCFに所属するリオネル・メッシだ。過去に一度も対戦したことがなく、「何とか勝ち上がって、マイアミと試合がしてみたい」と笑みを溢す。
「（メッシは）僕がプロになる前からバルセロナで活躍してましたし、歴代最高の選手として誰もが納得する選手だと思うので、そういう選手と同じ時代にプレーしている中で、一度くらいは同じピッチに立ってみたい。これが彼と戦える最後のチャンスだと思うので、メッシ選手と対戦してみたい」。
ただピッチに入れば、その憧れは関係ない。日本代表やドイツで過去に世界的スター選手と対戦しても、ユニフォーム交換を一度もしてこなかった。そこには原口のプライドがある。
「戦う以上は絶対に勝ちたいと思っているし、それがどれだけ格上と言われていても勝ちにいったし、負ければ悔しい。自分自身に誇りを持ってプレーしようと思ってきた。例えばドイツでレヴァンドフスキとプレーした時に、向こうから（ユニフォーム交換を）しようとは言ってこない。なのに僕から行くというのは、その時点で負けを認めているような気がして、本当にいい選手だなと思ったり、目標とする選手はいましたけど、絶対に負けたくないという気持ちでプレーしてきたので、そういうことだけはしないようにしようと思ってきた」。
グループEの浦和は、アルゼンチンの名門CAリバープレート、元スペイン代表のDFセルヒオ・ラモスが所属するメキシコのCFモンテレイ、そして今季のUEFAチャンピオンズリーグのファイナリストであるインテルとグループステージで対戦し、決勝トーナメント進出を目指すことになる。
様々な国のクラブと本気の勝負をすることになるクラブW杯は、経験豊富な原口にとっても「未経験の領域」と語る。そして「南米のクラブとは対戦したことがないし、メキシコのクラブともユース年代でやったことはあるが、プロになってからはないので。経験豊富な自分でもイメージできないような対戦相手なので非常に楽しみ」と対戦を心待ちにしている。
そして最後にいよいよ幕を開けるクラブW杯への思いをこう口にする。
「こういう大きな舞台に立てるチャンスは少ない。でもそこで何か大きなプレーや良い試合ができれば、何が起きるか分からない世界なので。こういう大きな舞台でプレーできるチャンスを逃してはいけないと思うし、浦和レッズがもう一個、上のステージへいける大きなチャンスだと思っている」。
浦和は18日、午前4時（日本時間）にCAリバープレートとの初戦を迎える。18年、ロシアW杯の決勝トーナメントのベルギー代表との一戦で先制点をマークし、日本に大きな希望をもたらした原口が再び、世界を驚かせる活躍に期待だ。
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