【プレビュー】1位と3位の優勝争い直接対決。浦和レッズ対ヴィッセル神戸の見どころ ｜ 日程・放送・配信予定 ｜ Jリーグ

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残り3試合で3位・浦和レッズと首位・ヴィッセル神戸の勝点差は『8』。この一戦の結果が優勝争いの行方をまた１つ決めると言っていい。ホームで浦和が首位を叩き、逆転優勝への望みをつなぐのか、アウェイに乗り込む神戸が力強い戦いぶりでライバルを蹴落とすのか。満員のスタジアムで火ぶたが切って落とされる。

追い掛ける立場の浦和は、シーズン佳境を迎え満身創痍の状態だ。今季はどのチームよりも多い公式戦をこなしてきた中、秋に突入し離脱者が多発。先日、長期離脱が発表されたキャプテンの酒井宏樹に加え、8日にアウェイで戦ったACL第4節・浦項スティーラーズ戦をアレクサンダー・ショルツが欠場。加入以来、常にピッチに立ち続け、チームを支えてきた二人の鉄人がついに“悲鳴”をあげてしまった。

さらにチームとしても4日のルヴァンカップ決勝に続き、その浦項戦も敗れてしまい、精神的にも肉体的にも受けたダメージは大きい。ぎりぎりの状態を何とか保っていると表現してもいいかもしれない。そんな状況で迎える首位との直接対決は過酷なゲームになりそうだ。

しかし、そういう状況だからこそ問われるのはチームの底力であり、今節の舞台は埼スタ。勝負所を熟知しているファン・サポーターの後押しを受け、真っ赤に染まるホームで戦えるのは心強い限りである。長い歴史を振り返っても、このような一戦を制し、ピンチをチャンスに変えてきた経験は数知れない。こういうときの浦和こそ強いのは、Jリーグファンなら誰もが知っているところである。大逆転優勝へ、浦和には勝つしか道は残されていない。

悲願のリーグ初制覇まであと1歩に迫る神戸は、ここが大きな山場となる。今節で勝利できれば、浦和の優勝の芽を摘むことができ、2位の横浜F・マリノスの結果次第では、優勝に王手をかけられる可能性もある。難所・埼スタで難しいゲームになることは覚悟の上、粘り強く、力強く戦い勝点3を持ち帰りたい。

そんな神戸で気になる点を挙げるとすれば、山口蛍の出場可否だろう。チームの心臓として開幕からフルタイム出場を続けていたボランチであったが、前節・湘南ベルマーレ戦を欠場。背番号5不在の影響は決して小さくなかった。1週間のインターバルを挟み迎える今節、ピッチ中央に山口がいるかどうかは大きな注目ポイントだ。

とはいえ、チームにはその他にも経験豊富な選手が多くおり、しびれる戦いが続くラスト3試合に向け、不安はない。21ゴールを決め得点王を争う大迫勇也、攻守に豊富な運動量で貢献する武藤嘉紀、守備的なポジションならどこでも高いレベルでこなす酒井高徳と各ポジションに頼もしい選手がそろう。

前半戦にホームで敗れ、今季初黒星を付けられた相手にきっちりとやり返し、頂点へもう1歩近づきたい。

今節の対戦カード

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