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今季まだ無得点のアロンソ「ハミルトンが3位だったし勝負できた」スプリントでスリック変更コールも後手で失速…ローソンからのもらい事故にも言及|F1

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マイアミGPスプリント終了後、15/18周目でリタイアとなったフェルナンド・アロンソが「本当ならスプリントで3位まで行けたはず」と展開を悔やんだ。

アロンソは金曜日に行われたスプリント予選で10番グリッドを獲得。スプリントレースではルイス・ハミルトン、アレクサンダー・アルボンのすぐ後ろで長らく戦い続けた。

だが路面が乾いてくると戦況が変わる。角田裕毅が11/18周目にインターミディエイトからスリックにいち早くチェンジし、ラップペースがドライ向けであることが明るみになる。

この走行ペースを見てライバル勢も続々ピットへと入っていった。アロンソはチームに対して角田がピットインする前から「スリックに変更すべき」とコールしていたもののチームの決断は後手に。すぐ前にいたハミルトンやアルボンよりも遅い14周目のピットインになった。

アロンソはピットアウトするとハミルトンの13秒後方と、大きく損をする状況となる。しかもトラックに復帰すると後方から迫るリアム・ローソンの前。

ターン11からの立ち上がりではアロンソはローソンに追突され、そのままスピン。コントロールを失ってウォールでストップし、パーツがトラック上に散乱していることもあり、レースはこれでセーフティーカーとなった。

乱戦のスプリントでアロンソは残り4周の15/18周目、リタイアを選択する結末となっている。

2025-05-02 Alonso Aston Martin F1 Formula 1DAZN

スプリントレース終了後、アロンソは『DAZN』スペインのマイクを通じて、このように述べている。

「このような結果になって残念だよ。スプリントレースではしばらくハミルトンとアルボンの後ろにいたし、僕はチームに対して数周にわたってスリックタイヤにチェンジすべきと要求していたんだ」

「でもチームは今、すべきではないと判断していたようだね。ハミルトンが3位でフィニッシュしたことを考えるとね。なおさら残念だよ。決断が早ければ僕がそこにいたかもしれないから」

アロンソは「すべてを正確に把握しているわけではないが、自分はピットストップ(スリックタイヤにチェンジ)をすべきだとコールしていた」と明かしている。

2025-05-03 Hamilton Albon Alonso F1 Formula 1Getty Images

だがエンジニア(アンドリュー・ヴィザード)からは「いや、DRSも使えるようになっているし、ここでピットに入ったら損をする。コースに留まったほうが良いという判断だ」と言われていたとのこと。

結果的に大ベテランが主張していたカンは“当たり”であり、ステイの判断でアロンソはピットアウト後、ハミルトンから13秒も離される。そして背後にはレーシングブルズのローソンが迫る状況となった。

リポーターからローソンによるもらい事故について尋ねられ、43歳の大ベテランは「まだ詳細な映像は見ていないけれど、それは二次的なことだ」と悔しさをこらえながら口にしている。

「トラック上でローソンと戦うような位置で走るような展開にすべきではなかったということだ。良いポジションにいたわけだし、トップ3を狙ってハミルトンと勝負すべきだった」

2025-05-02 Alonso Miami Aston Martin F1 Formula 1DAZN

ミックスゾーンにいながら、自身のクラッシュ映像が大画面に流れる。その瞬間を見ながらアロンソは「そうだね。大丈夫だよ。こうなることはわかっていたよ」と無念の表情を浮かべた。

今シーズン、アロンソはまだ第6戦の土曜日を終えた段階でノーポイント。僚友ランス・ストロールは同スプリントで5位に入り、ここまでチームの全ポイントである14点を稼ぎ出しているだけに、アロンソとしては何としても結果を示したいところだった。

また、長年競ってきたライバル関係でもあるハミルトンを上回るチャンスがあったと認識しているだけに、ドライタイヤ要求のドライバーコールが後回しにされたことはアロンソにとって痛恨だった模様。

来季よりホンダのワークスチームとなるアストンマーティンとしても戦局を読み解くという点で「スリックに変えるべき」というアロンソのドライバーコールを軽視したことは一つの懸念点となりそうだ。

2025-05-02 Lawson Liam VCARB Racing Bulls F1 Formula 1DAZN

一方でアロンソとの接触を引き起こしたローソンはスプリントレース終了後『DAZN』に対してこのように語っている。

「彼(アロンソ)が僕の進路を閉めたんだ。僕は(ターン11)アウト側のウォールにぶつかりそうになって、それを避けようとしたんだ。でも彼は僕にスペースを与えてくれなかったね」

「(接触は)意図していなかったし、この結果は残念だった。でも自分はもっと前に行けることだってできたはずだと思う」

ローソンはこの接触を引き起こしたとして、7番手フィニッシュもタイムペナルティの対象となり、スプリントレースのポイント圏外に転落。

結局フラットなレーシングインシデントではなく、接触はニュージーランド人ドライバーに非があったとのスチュワード裁定になっている。

このスプリントではローソンだけでなくアルボン、オリヴァー・ベアマンもタイムペナルティ対象となったこともあり、角田裕毅がP9から6位に繰り上がりとなったことは周知のとおりだ。

アロンソとローソンと言えば、2024年のアメリカGPでは何度も際どい接近戦を繰り広げ、レース後にアロンソは“フェアではない”としてローソンに詰め寄るシーンもあった。両者のトラック上における因縁は、今後も一つの注目ポイントと言えるのかもしれない。

 

 

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