1993年よりF1に参戦してきたザウバー。ネーミングライツにより2019年からアルファロメオ・レーシング、2024年はキックザウバーとなり、2026年からチーム買収という形でアウディが吸収。エントリー名称は『アウディ・レボリュート・F1チーム』となる。
長らくF1で活動してきたザウバーが、2018年は「アルファロメオ・ザウバーF1チーム」の名前でエントリー。このシーズンは48ポイントを奪取し、コンストラクターズ8位でシーズンを終えた。
買収や譲渡を介したわけではないが、ネーミングライツによって2019年よりザウバーの冠が外れることに。新たなチーム登録名は「アルファロメオ・レーシング」となり、2007年のワールドチャンピオンであるキミ・ライコネンを迎え、アントニオ・ジョビナッツィとのラインナップでシーズンを迎えた。
2019年、57ポイントを手にしてコンストラクターズ8位でシーズンを終えることに。2020年は同様に総合8位ながら、獲得ポイントはわずか8と、低迷する結果となった。
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2021年はなかなか上位勢と対等に戦うことができず、シーズンを通じてライコネンが入賞4回、ジョビナッツィが入賞2回でシーズン13ポイント奪取に留まった。ウィリアムズが23ポイントで総合8位に浮上し、アルファロメオは9位にポジションを下げた。
シーズン中盤には元王者ライコネンがF1からの引退を表明し、同じフィンランド出身のバルテリ・ボッタスが2022年から加わることが発表された。
ジョビナッツィは2022年のシートが未確定のまま終盤戦を迎える。するとF2で年間3位となりスーパーライセンス取得条件をクリアした中国人ドライバー、チョウ・グァンユが2022年のレギュラードライバーになると公式発表された。これでアルファロメオはボッタス&チョウのラインナップとなり、2022年より顔ぶれが一新することとなった。
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2021年は13ポイントで10チーム中9位と大苦戦したアルファロメオ。2022年は序盤から中団争いでも存在感を示し、移籍してきたボッタスが古巣のメルセデス勢に近い位置の予選結果を叩き出すなど、上々の滑り出しを見せた。
序盤からボッタスは入賞を繰り返し、ルーキーのチョウ・グァンユもデビュー戦でいきなり入賞を果たすなど、アルファロメオは2022年、高いポテンシャルを有していることを示した。
経験豊富なボッタスがポイントを奪取する一方、チョウはなかなか入賞圏内に入れない構図となるも、中国人ドライバーはマシンを壊さず堅実に走るスタイルで地道に完走を続けていく。イギリスGPのスタート直後、チョウが多重クラッシュに巻き込まれ、逆さまになったままコースアウト。激しくフェンスに当たってストップするというあわやの場面もあったが、大事に至らず済んだ。
後半戦に入ると、ボッタスが予選でミスから思うようなグリッドを獲得することができない一方で、チョウが先輩ボッタスよりも前のグリッドを獲得するレースも散見された。
そして結果として2022年のアルファロメオは、ボッタスが9度の入賞で49ポイント。チョウは3度の入賞で6ポイントという結果に終わった。チームとしては55ポイントを手にして、マクラーレンに続く総合6位でフィニッシュ。2019年8位、2020年8位、2021年9位という直近3シーズンの成績を踏まえると、大きなジャンプアップとも言える1年になった。
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アルファロメオの2023年型C43は前年から大幅改善とはいかず。そんな中でもボッタス、チョウとも序盤戦から入賞フィニッシュを果たすも、上位勢との差は前年以上に大きい状況となった。
2022年は49ポイントで総合10位だったボッタスは、2023年は4度の入賞で10ポイント総合15位。僚友チョウは前年6ポイント総合18位だったが、2023年は同様に6ポイント&総合順位18位となった。
同チームは買収が決まり2026年よりアウディとなる。そしてアルファロメオというチーム名は2023年限りで終了となった。2024年は新チーム名ステークF1チーム・キックザウバーという登録名となっている。
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2024年もドライバーはボッタス&チョウで継続となるも、同年のC44は開発面でスムーズにいかず序盤戦から大苦戦。タイヤマネージメント的にもデグラデーションの大きさが目立ち、入賞圏内から遠い位置で戦うことを余儀なくされた。
エミリア・ロマーニャGPでは新しいグランドエフェクトのフロアを持ち込むも、このアップデートで大きな改善とはならず。相対的に他チームが良好なアップデートを繰り返したこともあり、その差を埋めるのが難しい状況となる。
終盤のラスベガスGPでは空力面で改善があり、第23戦カタールGPではチョウが8位入賞を果たして4ポイントを手にした。だがキックザウバーの2024年入賞はこの一度のみ。コンストラクターズ最下位になるのは2017年以来のことだった。
ボッタス&チョウのセットは契約延長とならず、新規定の2026年よりアウディへと変わることが決まっていたこともあり、2025年はベテランのドイツ人ドライバー、ニコ・ヒュルケンベルグを獲得する。そしてその相棒には2024年のF2王者ガブリエウ・ボルトレートを加えることになった。
ドイツの自動車メーカー、アウディが新規定を前に自国出身のドライバーを迎え入れたかったという背景もあるが、2013年にヒュルケンベルグはザウバーで戦った経験を持ち、12年ぶりの古巣復帰という形でもある。
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前年はコンストラクターズ最下位という不本意な結果に終わったが、キックザウバーとしての最終年は開幕戦でヒュルケンベルグが7位入賞を果たすなど、初戦から中団勢でも戦える位置にいることを示した。
同年における最大のハイライトはやはりイギリスGPだろう。ヒュルケンベルグは19番グリッドとピットレーンスタートのドライバーもいたため、事実上のグリッド最後尾からレースをスタートさせた。
そんななか、シルバーストンで抜群のレースペースを示しながらポジションを上げていくと、ピットストップのタイミングもPアップをもたらすもので、終わってみるとヒュルケンベルグはマクラーレン勢に続く3位表彰台。キャリア239戦目にしてベテランのドイツ人ドライバーは初のポディウムとなった。これはF1キャリア史上最遅での表彰台記録となっている。
僚友である新人ボルトレートは序盤戦こそF1への適応という点である程度時間を要したものの、中盤戦以降は時折ヒュルケンベルグを上回る位置で予選&決勝を終えるなど、成長ぶりを示す。ハンガリーGPでは7番グリッドからスタートし、6位フィニッシュを果たし、これが同年ボルトレートの最高順位となった。
結果としてドライバーズランキングはヒュルケンベルグが11位(51ポイント)、ボルトレートが19位(19ポイント)で、コンストラクターズP9(70ポイント)でシーズン終了となっている。
新たに迎える新規定の2026年は、アウディへのワークス化となり、新パワーユニットで挑むことになる。ドイツのベテランと、ブラジルの俊英は新時代のF1でどのような戦いを見せるのだろうか。
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1987年8月19日生まれ|ドイツ国籍|ウィリアムズ(2010)、フォース・インディア(2011~2012)、ザウバー(2013)、フォース・インディア(2014~2016)、ルノー(2017~2019)、レーシング・ポイント(2020)、アストンマーティン(2022)、ハース(2023~2024)、キックザウバー/アウディ(2025~)
| レース名 | 決勝順位 |
|---|---|
| 第1戦オーストラリアGP | 7位 |
| 第2戦中国GP | 15位 |
| 第3戦日本GP | 16位 |
| 第4戦バーレーンGP | DSQ |
| 第5戦サウジアラビアGP | 15位 |
| 第6戦マイアミGP | 14位 |
| 第7戦エミリア・ロマーニャGP | 12位 |
| 第8戦モナコGP | 16位 |
| 第9戦スペインGP | 5位 |
| 第10戦カナダGP | 8位 |
| 第11戦オーストリアGP | 9位 |
| 第12戦イギリスGP | 3位 |
| 第13戦ベルギーGP | 12位 |
| 第14戦ハンガリーGP | 13位 |
| 第15戦オランダGP | 14位 |
| 第16戦イタリアGP | DNS |
| 第17戦アゼルバイジャンGP | 16位 |
| 第18戦シンガポールGP | 20位 |
| 第19戦アメリカGP | 8位 |
| 第20戦メキシコGP | Ret. |
| 第21戦サンパウロGP | 9位 |
| 第22戦ラスベガスGP | 7位 |
| 第23戦カタールGP | Ret. |
| 第24戦アブダビGP | 9位 |
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2004年10月14日生まれ|ブラジル国籍|キックザウバー/アウディ(2025~)
| レース名 | 決勝順位 |
|---|---|
| 第1戦オーストラリアGP | Ret. |
| 第2戦中国GP | 14位 |
| 第3戦日本GP | 19位 |
| 第4戦バーレーンGP | 18位 |
| 第5戦サウジアラビアGP | 18位 |
| 第6戦マイアミGP | Ret. |
| 第7戦エミリア・ロマーニャGP | 18位 |
| 第8戦モナコGP | 14位 |
| 第9戦スペインGP | 12位 |
| 第10戦カナダGP | 14位 |
| 第11戦オーストリアGP | 8位 |
| 第12戦イギリスGP | Ret. |
| 第13戦ベルギーGP | 9位 |
| 第14戦ハンガリーGP | 6位 |
| 第15戦オランダGP | 15位 |
| 第16戦イタリアGP | 8位 |
| 第17戦アゼルバイジャンGP | 11位 |
| 第18戦シンガポールGP | 17位 |
| 第19戦アメリカGP | 18位 |
| 第20戦メキシコGP | 10位 |
| 第21戦サンパウロGP | Ret. |
| 第22戦ラスベガスGP | Ret. |
| 第23戦カタールGP | 13位 |
| 第24戦アブダビGP | 11位 |
| レース | フリー走行・予選 | 決勝 | |
|---|---|---|---|
| 第1戦 | オーストラリアGP | 3月6日(金) ~7日(土) | 3月8日(日) |
| 第2戦 | 中国GP | 3月13日(金) ~14日(土) | 3月15日(日) |
| 第3戦 | 日本GP | 3月27日(金) ~ 28日(土) | 3月29日(日) |
| 第4戦 | バーレーンGP | 4月10日(金) ~ 11日(土) | 4月12日(日) |
| 第5戦 | サウジアラビアGP | 4月17日(金) ~ 18日(土) | 4月19日(日) |
| 第6戦 | マイアミGP | 5月1日(金) ~ 2日(土) | 5月3日(日) |
| 第7戦 | カナダGP | 5月22日(金) ~ 23日(土) | 5月24日(日) |
| 第8戦 | モナコGP | 6月5日(金) ~ 6日(土) | 6月7日(日) |
| 第9戦 | バルセロナ・カタルーニャGP | 6月12日(金) ~ 13日(土) | 6月14日(日) |
| 第10戦 | オーストリアGP | 6月26日(金) ~ 27日(土) | 6月28日(日) |
| 第11戦 | イギリスGP | 7月3日(金) ~ 4日(土) | 7月5日(日) |
| 第12戦 | ベルギーGP | 7月17日(金) ~ 18日(土) | 7月19日(日) |
| 第13戦 | ハンガリーGP | 7月24日(金) ~ 25日(土) | 7月26日(日) |
| 第14戦 | オランダGP | 8月21日(金) ~ 22日(土) | 8月23日(日) |
| 第15戦 | イタリアGP | 9月4日(金) ~ 5日(土) | 9月6日(日) |
| 第16戦 | スペインGP | 9月11日(金) ~ 12日(土) | 9月13日(日) |
| 第17戦 | アゼルバイジャンGP | 9月24日(木) ~ 25日(金) | 9月26日(土) |
| 第18戦 | シンガポールGP | 10月9日(金) ~ 10日(土) | 10月11日(日) |
| 第19戦 | アメリカGP | 10月23日(金) ~ 24日(土) | 10月25日(日) |
| 第20戦 | メキシコGP | 10月30日(金) ~ 31日(土) | 11月1日(日) |
| 第21戦 | サンパウロGP | 11月6日(金) ~ 7日(土) | 11月8日(日) |
| 第22戦 | ラスベガスGP | 11月19日(木) ~ 20日(金) | 11月21日(土) |
| 第23戦 | カタールGP | 11月27日(金) ~ 28日(土) | 11月29日(日) |
| 第24戦 | アブダビGP | 12月4日(金) ~ 5日(土) | 12月6日(日) |