2025年のF1最終戦、第24戦アブダビGP決勝が現地時間7日行われた。
現地ヤス・マリーナ・サーキットはF2のレース2からドライ路面が続き、気温27℃、路面温度32℃となっている。
今回は総合首位ランド・ノリス(408点)、2位マックス・フェルスタッペン(396点)、3位オスカー・ピアストリ(392点)と、3人がチャンピオンの可能性を残して、最終戦で王者を決することになった。
58ラップのレースにおける第1スティントに多くのマシン、マックス・フェルスタッペン&ランド・ノリス含む13台がミディアムを選択。3番グリッドのオスカー・ピアストリ、10番グリッドの角田裕毅ら4台がハードを選んでいる。16番グリッドのルイス・ハミルトン、17番手アレクサンダー・アルボン、18番手ニコ・ヒュルケンベルグの3台だけがソフトを装着した。
決勝レースがシグナルブラックアウトとなり、フェルスタッペン、ノリス、ピアストリの順番でセクター3まで向かうも、ターン9でピアストリがノリスを抜いて2番手に浮上。フェルスタッペン、ピアストリ、ノリス、チャールズ・ルクレール、フェルナンド・アロンソ、ジョージ・ラッセルの順番で2周目に入った。
10番グリッドの角田はそのままP10でコントロールラインに戻ってきている。
ここからトップ3はDRSの射程外、1秒以上の間隔があるものの、P5アロンソ以下は長いDRSトレイン状態で戦況が進む。
9/58周目、ソフト勢のハミルトンとアルボンが早くもピットインし、ハードにつないだ。
Red Bull Content Pool
タイヤのグレーニングが予想以上に際立つ展開となり、15/58周目にはラッセル、イザック・アジャーなどミディアムに見切りをつけ、ハードの第2スティントに入った。これで角田はエステバン・オコンの背後、P8での走行となる。
トップのフェルスタッペンは右フロントタイヤのグレーニングによるグリップ不足を無線で報告。するとハードタイヤのピアストリはレースペースを上げ、フェルスタッペンとの差を少しずつ詰めていく。マクラーレン勢としてはフェルスタッペンのタイヤを少しでも使わせる狙いのストラテジーを展開する。
ノリスとルクレールは17周目にピットへと入り、ハードの第2スティントに移行。ノリスはP8アンドレア・キミ・アントネッリの後方9番手でトラックに復帰した。
Red Bull Content Pool
第1スティントで粘り続けている角田はこれで4番手走行となる。ノリスは19周目のターン7で5番手に浮上。オコンが20/58周目にピットインしたため、P3角田をP4ノリスが追いかける流れとなった。
角田はノリスをブロックして僚友の援護射撃をしたいところだったが、両者のペースはあまりにも異なり、23周目のターン6でダーティーな路面でもあるイン側を突かれ、ノリスに抜かれてしまう。この直後の24周目、フェルスタッペンはピットに入りミディアムからハードにチェンジし、ピットアウトするとノリスの6秒前方P2となっている。
角田とノリスの一件は角田が2度以上のレーンチェンジをして、コース外にノリスを押し出したとして審議対象に。5秒ペナルティが科されている。
Red Bull Content Pool
デグラデーションが厳しいこともあり、ハミルトンは32周目に2度目のピットインを行い、第3スティントに入った。角田は33周目にピットへと入り、5秒ペナルティを消化したうえでハードからミディアムへとつないだ。ハミルトンの後方、19番手でトラックに復帰している。
34/58周目時点でトップはまだ第1スティントのピアストリ。フェルスタッペンが10秒後方のP2、そこから6秒後ろに3番手ノリス、その4秒差でルクレールと続く。ノリスは表彰台圏内でのフィニッシュなら王座確定となる。
ルクレールは40周目、ノリスは41周目にピットへと入り、第3スティントに入った。ノリスとしては無理に接近戦をせず、P3圏内狙いのストラテジーを続ける。
フェルスタッペンは40周目に入るとピアストリのDRS圏内まで入ってくる。41周目の途中でフェルスタッペンがピアストリをパスし、その直後42周目にピアストリはピットイン。ハードからミディアムにつなぎ、これで上位勢は全員タイヤ交換義務を消化した。
残り16ラップの43/58周目時点でフェルスタッペンがトップ。25秒差で2番手ピアストリ、そこから6秒後方に3番手ノリスとなった。このままのポジションでフィニッシュならノリス初のワールドチャンピオンが決まる。
フェルスタッペンとしてはP4のルクレールが表彰台圏内に入ることを願う一方で、マクラーレン勢としてはピアストリがポジションを意図的に落としてノリスを先着させるチーム戦略も使えるため、流れは完全にP3走行中のノリス優位となる。
第2スティントの角田は予選前に旧型フロアに変更するという不利もあったが、フランコ・コラピント、ピエール・ガスリー、イザック・アジャーらを抜いて46/58周目には12番手まで浮上。だが後方から迫ってきたランス・ストロールはタイヤがフレッシュなこともあり、52周目のターン9で抜かれ、角田はP13となった。
Getty Images
トップのフェルスタッペンは何かがあった場合に戦えるようタイヤを温存しつつ、ペースをコントロールしながらトップを走行。それでも後方で波乱が起きないために手詰まり状態となっている。
結局58周目のトップチェッカーをフェルスタッペンが受け、今シーズン単独最多勝となる8勝目をマークした。
2位は12.5秒差でピアストリ。そこから3.9秒後方に3位ノリスが入る。これで今シーズンのドライバーズポイントは首位ノリス(423点)、2位フェルスタッペン(421点)、3位ピアストリ(410点)で決着となり、今季7勝のノリスが最多ポイントで初のワールドチャンピオンとなった。
マクラーレンとしてはドライバーズ&コンストラクターズのダブルタイトルとなっている。
Getty Images
4位ルクレール、5位ラッセル、6位アロンソ、7位オコン、8位ハミルトン、9位ストロール、10位オリヴァー・ベアマンまでがポイント圏内でのフィニッシュとなった。
角田は最後後方から迫るアントネッリを抑えきって14位でレースを終えている。
この一戦ではオコンが7位入賞、ストロールが10位入賞を果たしたため、角田のドライバーズランキングは15位から17位にポジションダウンしてF1での5シーズン目を終えている。
Getty Images
1/マックス・フェルスタッペン/レッドブル
2/オスカー・ピアストリ/マクラーレン
3/カルロス・サインツ/ウィリアムズ
4/ランド・ノリス/マクラーレン
5/アンドレア・キミ・アントネッリ/メルセデス
6/ジョージ・ラッセル/メルセデス
7/フェルナンド・アロンソ/アストンマーティン
8/チャールズ・ルクレール/フェラーリ
9/リアム・ローソン/レーシングブルズ
10/角田裕毅/レッドブル
11/アレクサンダー・アルボン/ウィリアムズ
12/ルイス・ハミルトン/フェラーリ
13/ガブリエウ・ボルトレート/キックザウバー
14/フランコ・コラピント/アルピーヌ
15/エステバン・オコン/ハース
16/ピエール・ガスリー/アルピーヌ
17/ランス・ストロール/アストンマーティン
18/イザック・アジャー/レーシングブルズ
-/オリヴァー・ベアマン/ハース
-/ニコ・ヒュルケンベルグ/キックザウバー
Getty Images
(C)DMM.com
DAZNで配信されるプロ野球は、DMMプレミアムとDAZN Standardがセットになった『DMM×DAZNホーダイ』でも視聴することができる。
通常DMMプレミアムとDAZNを別々に契約すると月額4,750円(税込)かかるところ、『DMM×DAZNホーダイ』なら月々1,270円分お得な月額3,480円(税込)で2サービスを楽しむことができる。
なお、DAZNのスタンダードプランからの切り替えも可能(一部は不可)なので、まずは公式サイトをチェックしてみてほしい。
▶【DMM×DAZNホーダイがお得】今すぐ公式サイトから登録
DAZNなら好きなスポーツをいつでも、どこでもライブ中継&見逃し配信!今すぐ下の記事をチェックしよう。
● 【番組表】直近の注目コンテンツは?
● 【お得】DAZNの料金・割引プランは?
| レース | フリー走行・予選 | 決勝 | |
|---|---|---|---|
| 第1戦 | オーストラリアGP | 3月14日(金) ~15日(土) | 3月16日(日) |
| 第2戦 | 中国GP | 3月21日(金) ~22日(土) | 3月23日(日) |
| 第3戦 | 日本GP | 4月4日(金) ~ 5日(土) | 4月6日(日) |
| 第4戦 | バーレーンGP | 4月11日(金) ~ 12日(土) | 4月13日(日) |
| 第5戦 | サウジアラビアGP | 4月18日(金) ~ 19日(土) | 4月20日(日) |
| 第6戦 | マイアミGP | 5月2日(金) ~ 3日(土) | 5月4日(日) |
| 第7戦 | エミリア・ロマーニャGP | 5月16日(金) ~ 17日(土) | 5月18日(日) |
| 第8戦 | モナコGP | 5月23日(金) ~ 24日(土) | 5月25日(日) |
| 第9戦 | スペインGP | 5月30日(金) ~ 31日(土) | 6月1日(日) |
| 第10戦 | カナダGP | 6月13日(金) ~ 14日(土) | 6月15日(日) |
| 第11戦 | オーストリアGP | 6月27日(金) ~ 28日(土) | 6月29日(日) |
| 第12戦 | イギリスGP | 7月4日(金) ~ 5日(土) | 7月6日(日) |
| 第13戦 | ベルギーGP | 7月25日(金) ~ 26日(土) | 7月27日(日) |
| 第14戦 | ハンガリーGP | 8月1日(金) ~ 2日(土) | 8月3日(日) |
| 第15戦 | オランダGP | 8月29日(金) ~ 30日(土) | 8月31日(日) |
| 第16戦 | イタリアGP | 9月5日(金) ~ 6日(土) | 9月7日(日) |
| 第17戦 | アゼルバイジャンGP | 9月19日(金) ~ 20日(土) | 9月21日(日) |
| 第18戦 | シンガポールGP | 10月3日(金) ~ 4日(土) | 10月5日(日) |
| 第19戦 | アメリカGP | 10月17日(金) ~ 18日(土) | 10月19日(日) |
| 第20戦 | メキシコGP | 10月24日(金) ~ 25日(土) | 10月26日(日) |
| 第21戦 | サンパウロGP | 11月7日(金) ~ 8日(土) | 11月9日(日) |
| 第22戦 | ラスベガスGP | 11月20日(木) ~ 21日(金) | 11月22日(土) |
| 第23戦 | カタールGP | 11月28日(金) ~ 29日(土) | 11月30日(日) |
| 第24戦 | アブダビGP | 12月5日(金) ~ 6日(土) | 12月7日(日) |