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マクラーレンF1チームは、1966年に創設者ブルース・マクラーレンのチームとしてF1に参戦し、現在に至るまで半世紀以上もの間、プライベーターチームとしてF1の世界で戦い続けている。
そんな彼らの黄金期は1980年代に訪れた。1984年には全16戦のうち12勝を挙げ、1974年の初タイトル以来、2度目のコンストラクターズタイトルを獲得。1988年には、アイルトン・セナとアラン・プロストを擁し、ホンダのエンジンを搭載して16戦15勝という驚異的な成績を残すなど、日本でのF1ブームの火付け役にもなった。
マクラーレンは1984年から91年までの8シーズンで、4連覇を含む6度のコンストラクターズタイトルと7度のドライバーズタイトルを手に入れた。
また、1990年代後半には、フィンランド人のミカ・ハッキネン(マクラーレン)とドイツ人のミハエル・シューマッハ(フェラーリ)が熾烈なチャンピオン争いを繰り広げるなど、マクラーレンはF1界を代表する有力チームのひとつとして、常に存在感を発揮していた。2008年にはデビュー2年目のルイス・ハミルトンがマクラーレン・メルセデスを駆り、ワールドチャンピオンに輝いている。
だが2013年、このシーズンは2006年以来となる未勝利で終えると、成績は徐々に低迷。2015年からは1992年以来となるホンダのパワーユニットと再びタッグを組むも結果は出ず、苦しい戦いを続けていた。2018年からはエンジンをルノーに変え、翌2019年からはドライバーやチーム体制を一新。その効果もあり、年間未勝利ながらも2013年以降では最高位となるコンストラクターズ4位でシーズンを終えた。
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2019年から引き続き、カルロス・サインツとランド・ノリスという若いコンビでのシーズンとなった2020年は、新型コロナウイルス感染拡大に伴い開幕が7月へと後ろ倒しとなる事態に。
その間の2020年5月、フェラーリはセバスチャン・ベッテルが今季限りで離脱することを公表し、その穴埋め役として2021シーズンからマクラーレンのカルロス・サインツがフェラーリへ移籍すると発表された。そしてマクラーレンのシートには、ルノーのダニエル・リカルドが収まることに。2020年はシーズン開幕前にして、早くも2021年の玉突き移籍が確定するという状況となった。
迎えた2020シーズンは開幕のオーストリアGPでいきなりランド・ノリスが3位表彰台に上がり、上々の滑り出しを見せる。第8戦イタリアGPではピエール・ガスリーにF1初優勝を許したものの、カルロス・サインツがあわや優勝という猛追を見せ、2位でのフィニッシュを果たした。
レーシング・ポイント、ルノーとのコンストラクターズ3位争いは三つ巴の様相となり、終盤にはレーシング・ポイントとのマッチレースがし烈を極めた。互いに3番手ポジションを奪い合う好勝負となり、結局最終戦のアブダビGPでダブル入賞を果たしたこともあり、マクラーレンはコンストラクターズ3位で2020シーズンを終えた。このポジションは2012年以来8季ぶりのこと。
そして完全復活を期す名門マクラーレンは、2021シーズンよりパワーユニットをメルセデスに変更することとなった。メルセデス、アストンマーティンと同一ながら、現代のF1界で大きなアドバンテージを証明しているメルセデスエンジンでさらなる復権を狙うことに。
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迎えた2021年はノリス&リカルドのコンビとなり、このシーズンマクラーレン最大のハイライトと言えるのがイタリアGPの1-2フィニッシュだろう。この決勝レースでは1コーナーのシケインでマックス・フェルスタッペンとルイス・ハミルトンが接触により両者リタイアというアクシデントもあり、そのチャンスに乗じてリカルドとノリスが優勝を争う展開に。
結果としてチームとしても同士討ちを嫌ったためにリカルド-ノリスの順番は変わらなかったが、リカルドとノリスがワン・ツーフィニッシュを達成。これはマクラーレンとして2012年以来となる9年ぶりの優勝となった。
そしてロシアGPでは、ノリスがマクラーレンとして9年ぶりとなるポールポジションを獲得。決勝でもノリスはラップリーダーとして周回を重ね、悲願の初優勝は目前かと思われた。だが現地ロシア・ソチは突如雨脚が強まり、ノリスはピットからのタイヤ交換指示を断固拒否。後方にいたハミルトンはインターミディエイトに履き替え、ノリスを追った。すると路面が完全にウェットとなったこともあり、ノリスは周回するだけでも一苦労。ハミルトンがノリスを難なくパスして、ノリスは土壇場の雨で初Vを逃す結末となった。
また、マクラーレンはシーズン終盤に安定してポイントを稼ぐことができず275ポイントで2021年シーズン終了となる。メルセデス、レッドブル、フェラーリに次ぐコンストラクターズ4番手でシーズンを終えた。ノリスは160ポイントで個人6位、リカルドは115ポイントで個人8位という内容となっている。
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2021年はイタリアGPで優勝を果たし、名門復活を強調したマクラーレン。続く2022年もノリス&リカルドのセットで挑んだが、ノリスが気を吐いた一方でリカルドはなかなか入賞圏内でフィニッシュすることができず、チームとしては前年から116ポイントも減少してのフィニッシュとなった。コンストラクターズ順位も4位から5位へとポジションダウンしている。
ノリスは122ポイントを稼ぎ、第4戦エミリア・ロマーニャGPでは3位入賞を果たした。上位3チーム(レッドブル、フェラーリ、メルセデス)の6人以外で、2022年唯一表彰台に上がったドライバーとなった。これは同シーズン、3強とそれ以外のチームで戦力差が大きく開いたという事実を物語っている。ノリスはその3チーム6人に次ぐドライバーズランキング7位でシーズンを終えている。
2021年に115ポイントを稼いだリカルドは、2022年は7度の入賞で37ポイントという結果だった。総合11位ながら、これはアルピーヌ勢の2人、アルファロメオのバルテリ・ボッタスよりも下の順位となる。参戦レースが2つ少ない(新型コロナウイルス感染による欠場)アストンマーティンのセバスチャン・ベッテルと同一ポイントだった。
結果としてリカルドは契約期間内ながら双方合意により契約解除に。マクラーレンは2023年、オスカー・ピアストリをレギュラードライバーとして迎え入れることになった。
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2023年の序盤は予選及び決勝において、下位争いの一角になるなど、なかなか厳しい立ち上がりとなった。
それでも24歳の実力者ノリスと22歳新人ピアストリは存在感を示す戦いを見せていった。そして大型アップデートを入れたイギリスGP以降はポテンシャルアップが明確に。ノリスはここから7度表彰台に上がっている。
一方ピアストリも新人離れした安定感、一発の速さを示し、カタールGPのスプリントレースではマックス・フェルスタッペンの猛追をしのぎ切ってトップチェッカーを受けた。このスプリントではそのフェルスタッペンが同年のドライバーズチャンピオンシップ3連覇を決めたためにピアストリへの注目度は減少してしまったが、オーストラリア人ドライバーにとっては改めて優れた資質を示した一戦となった。
後半戦の巻き返しが奏功したマクラーレンは2023年、総合4位でシーズンを終えている。
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2024年のMCL38は開幕時点からポテンシャルを感じさせる仕上がりになっており、ノリス&ピアストリの躍進を感じさせる状況でシーズンインとなった。
ノリスはマイアミGPで待望のF1初優勝を果たすと、オランダGP、シンガポールGP、最終戦アブダビGPと4勝をマークして、総合2位となった。ここまで未勝利だったとは信じがたい安定感を示したノリスは、ドライバーズタイトル争いでもマックス・フェルスタッペンに挑んだが、終盤戦に入るまでノリスを最優先にしなかったこともあり、結果的に後手となった。
僚友ピアストリは事実上のチームオーダー発動ながらハンガリーGPでF1初優勝を記録すると、アゼルバイジャンGPも制してシーズン2勝。ドライバーズランキングでは4位と、飛躍の2年目となった。
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2025年は開幕戦をノリスが制し、第2戦中国GPはピアストリが勝者となった。序盤からマクラーレンがライバル勢を上回る力を示し、第4戦~第6戦までピアストリが3連勝。
第6戦マイアミGPを終えた段階でポイント争いという点では6戦4勝のピアストリが独走状態になる。
序盤戦は予選や決勝でピアストリがノリスを上回るケースが際立ち、先輩ノリスは第8戦モナコGPを勝利すると巻き返しの兆しを見せていたが、第10戦カナダGPではレース終盤、ノリスがピアストリとのバトルで仕掛けようとしたところ、ホームストレート上で両者接触。ノリスはその場でリタイアとなり、ピアストリは大きなダメージはなく、なんとか4位完走となった。
この一件についてはノリスが「自分に非がある」と起こすべきではない接触だったとレース後に謝罪している。これでノリスは完全にチャンピオンシップでは劣勢となるが、ピアストリはサマーブレイク前後から予選のラップタイムで伸び悩む場面が散見され、ノリスの追い上げを徐々に許す形となった。
そしてドライバーズランキングを見渡すと、総合優勝はトップ2であるマクラーレン勢の直接対決とも思われた。だがマックス・フェルスタッペンが後半戦に盛り返したこともタイトルレース激化の一因となっていく。
第15戦オランダGPの終了時点で、ポイントリーダーであるピアストリと総合3位フェルスタッペンのポイント差は104点まで広がる。
だがフェルスタッペンはモンツァ、バクーと連勝すると、その後も勢いを継続させてポイント差をどんどん詰めていった。一方でノリスも後半戦に入ると僚友を圧倒する場面が目立ち、第20戦メキシコGP終了後にはピアストリを抜いてポイントリーダーに浮上している。
第22戦ラスベガスGPではフェルスタッペン1位、ノリスは2位、ピアストリ4位でフィニッシュチェッカーを受けた。だがレース後の車検を受けた結果、マクラーレン勢2台はスキッドブロックの厚さが規定よりも削れていたことにより、失格処分(DSQ)とスチュワードが発表。これでタイトルレースはより激化して終盤2戦へと入ることになった。
この終盤戦は結果的にフェルスタッペンがラスベガス、カタール、アブダビと3連勝をマークする。だがノリスはポイントで先行していたこともあり、マクラーレンは最終戦で盤石の2-3フィニッシュとなり、ノリスはフェルスタッペンを2ポイント上回って初のドライバーズタイトルを手にした。
ノリス423点、フェルスタッペン421点、そしてピアストリは最終戦まで逆転の可能性を残した状況ながら、410点の総合3位でシーズンを終えた。マクラーレンとしては同レギュレーションの最終年で待望のWタイトル獲得となった。これは同チームとしては1998年以来、27年ぶりのこととなる。
迎えた2026年は新レギュレーションとなるため、各チームの戦力差は開幕戦を迎えるまで未知数。ノリス-ピアストリのドライバーセットは現役最強であることは周知の事実であり、新時代突入の規定でも引き続き“最強”でいられるのかが要注目となる。
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1999年11月13日生まれ|イギリス国籍|マクラーレン(2019~)
| レース名 | 決勝順位 |
|---|---|
| 第1戦オーストラリアGP | 1位 |
| 第2戦中国GP | 2位 |
| 第3戦日本GP | 2位 |
| 第4戦バーレーンGP | 3位 |
| 第5戦サウジアラビアGP | 4位 |
| 第6戦マイアミGP | 2位 |
| 第7戦エミリア・ロマーニャGP | 2位 |
| 第8戦モナコGP | 1位 |
| 第9戦スペインGP | 2位 |
| 第10戦カナダGP | 18位 |
| 第11戦オーストリアGP | 1位 |
| 第12戦イギリスGP | 1位 |
| 第13戦ベルギーGP | 2位 |
| 第14戦ハンガリーGP | 1位 |
| 第15戦オランダGP | 18位 |
| 第16戦イタリアGP | 2位 |
| 第17戦アゼルバイジャンGP | 7位 |
| 第18戦シンガポールGP | 3位 |
| 第19戦アメリカGP | 2位 |
| 第20戦メキシコGP | 1位 |
| 第21戦サンパウロGP | 1位 |
| 第22戦ラスベガスGP | DSQ |
| 第23戦カタールGP | 4位 |
| 第24戦アブダビGP | 3位 |
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2001年4月6日生まれ|オーストラリア国籍|マクラーレン(2023~)
| レース名 | 決勝順位 |
|---|---|
| 第1戦オーストラリアGP | 9位 |
| 第2戦中国GP | 1位 |
| 第3戦日本GP | 3位 |
| 第4戦バーレーンGP | 1位 |
| 第5戦サウジアラビアGP | 1位 |
| 第6戦マイアミGP | 1位 |
| 第7戦エミリア・ロマーニャGP | 3位 |
| 第8戦モナコGP | 3位 |
| 第9戦スペインGP | 1位 |
| 第10戦カナダGP | 4位 |
| 第11戦オーストリアGP | 2位 |
| 第12戦イギリスGP | 2位 |
| 第13戦ベルギーGP | 1位 |
| 第14戦ハンガリーGP | 2位 |
| 第15戦オランダGP | 1位 |
| 第16戦イタリアGP | 3位 |
| 第17戦アゼルバイジャンGP | Ret. |
| 第18戦シンガポールGP | 4位 |
| 第19戦アメリカGP | 5位 |
| 第20戦メキシコGP | 5位 |
| 第21戦サンパウロGP | 5位 |
| 第22戦ラスベガスGP | DSQ |
| 第23戦カタールGP | 2位 |
| 第24戦アブダビGP | 2位 |
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| レース | フリー走行・予選 | 決勝 | |
|---|---|---|---|
| 第1戦 | オーストラリアGP | 3月6日(金) ~7日(土) | 3月8日(日) |
| 第2戦 | 中国GP | 3月13日(金) ~14日(土) | 3月15日(日) |
| 第3戦 | 日本GP | 3月27日(金) ~ 28日(土) | 3月29日(日) |
| 第4戦 | バーレーンGP | 4月10日(金) ~ 11日(土) | 4月12日(日) |
| 第5戦 | サウジアラビアGP | 4月17日(金) ~ 18日(土) | 4月19日(日) |
| 第6戦 | マイアミGP | 5月1日(金) ~ 2日(土) | 5月3日(日) |
| 第7戦 | カナダGP | 5月22日(金) ~ 23日(土) | 5月24日(日) |
| 第8戦 | モナコGP | 6月5日(金) ~ 6日(土) | 6月7日(日) |
| 第9戦 | バルセロナ・カタルーニャGP | 6月12日(金) ~ 13日(土) | 6月14日(日) |
| 第10戦 | オーストリアGP | 6月26日(金) ~ 27日(土) | 6月28日(日) |
| 第11戦 | イギリスGP | 7月3日(金) ~ 4日(土) | 7月5日(日) |
| 第12戦 | ベルギーGP | 7月17日(金) ~ 18日(土) | 7月19日(日) |
| 第13戦 | ハンガリーGP | 7月24日(金) ~ 25日(土) | 7月26日(日) |
| 第14戦 | オランダGP | 8月21日(金) ~ 22日(土) | 8月23日(日) |
| 第15戦 | イタリアGP | 9月4日(金) ~ 5日(土) | 9月6日(日) |
| 第16戦 | スペインGP | 9月11日(金) ~ 12日(土) | 9月13日(日) |
| 第17戦 | アゼルバイジャンGP | 9月24日(木) ~ 25日(金) | 9月26日(土) |
| 第18戦 | シンガポールGP | 10月9日(金) ~ 10日(土) | 10月11日(日) |
| 第19戦 | アメリカGP | 10月23日(金) ~ 24日(土) | 10月25日(日) |
| 第20戦 | メキシコGP | 10月30日(金) ~ 31日(土) | 11月1日(日) |
| 第21戦 | サンパウロGP | 11月6日(金) ~ 7日(土) | 11月8日(日) |
| 第22戦 | ラスベガスGP | 11月19日(木) ~ 20日(金) | 11月21日(土) |
| 第23戦 | カタールGP | 11月27日(金) ~ 28日(土) | 11月29日(日) |
| 第24戦 | アブダビGP | 12月4日(金) ~ 5日(土) | 12月6日(日) |